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第5節 資源を活かした産業のまちづくり

6 観光の振興

現状と課題

近年の観光客の指向は従来の見学型観光から自然体験や地場産業体験などの体験型観光 に変化しており、当町においてもエコツーリズムに視点を置いた自然や農山村を生かしたグ リーンツーリズムの推進を図るとともに、それらから発展したUIJターン者の定住促進を 検討する必要があります。

伊那木曽連絡道路の開通後、観光客が増加していますが、通過型の観光客が多いため、自 然景観、木曽ならではの生活風情を守りながら、滞在型の観光を研究する必要があります。

また、訪れた人々が町内を回遊しやすいように、案内板や歩道・交通手段などの整備をす る必要があります。また、伝統の「木曽節」「木曽踊り」は、後継者の育成を図る必要があ ります。

さらに、冬の重要な基幹産業であるスキー場や温泉をはじめとした観光関連施設の改善を 図るとともに、「食」や「歴史・文化」、「環境」における魅力を高め、複合的な魅力ある観 光地づくりを進めていく必要があります。

郷土の誇る人物を活かした情報発信を進め、木曽義仲公・巴御前や島崎藤村等を活かした ストーリー性のある観光・交流も進めなければなりません。

当町の霊峰御嶽山と木曽駒ケ岳は、登山者に人気のある山岳です。当町の観光はこの山を 中心に発展してきました。そのため、御嶽山の自然や環境を保全しながら、木曽全体を見据 えた広域観光を進めていかなければなりません。また、山小屋等のし尿処理施設や登山道の 整備などは、今後、環境や安全面に配慮した計画的な整備が必要です。

観光イベントについては、イベントの効果を検討し、イベントの統合や相互の連携を進め るとともに、効果的な宣伝を行い、誘客を図っていく必要があります。

課題の整理

・木曽町観光振興計画(仮称)の策定

・エコツーリズム、グリーンツーリズムの推進

・広域的観光ルートの開発と滞在型観光の研究推進

・交流人口拡大のための、地域密着型の誘客戦略の推進

・伝統文化の伝承と後継者育成の推進

・自然環境の保全と登山道、山小屋など施設改善の推進

・イベントの連携や効果的な宣伝による誘客の推進

・広域的な宣伝活動の推進

エ コツー リズム :その 土地な らでは の自然 や文化 、歴史 や名人 などの 資源を 守りな がら、 ガイド の案内 によっ て楽し く 体 験し、 地域振 興に結 び付け ていく こと。

地域まちづくり計画で掲げられた主な事業

・観光ガイドの育成 ・木曽義仲の情報発信

・観光マップ・ガイドブック作成 ・観光イベントの活性化

・新たな観光資源の発掘 ・木曽馬の観光活用と情報発信

・観光案内板・公衆トイレの整備(要望) ・観光施設の整備(要望)

・旅館や民宿・食堂と連携した郷土食の開発

・トレッキング・ウォーキング等のルート整備

ト レッキ ング: 自分の 足で自 分の歩 調での んびり と山を 楽しむ という こと。 自分の 足で歩 くこと で、普 段の生 活では 味 わ うこと ができ ない動 物や風 、自然 の匂い に触れ ながら 、気ま まに山 を楽し むこと 。

基本方針

現代人が求める健康や癒しの場を提供することを主眼に、木曽の豊かな自然や歴史、伝統 文化を活用し、体験型、滞在型、反復型・通年型の観光振興を図ります。

また、接客サービスの向上、案内サインの充実など観光基盤整備を積極的に進めるととも に、多様な媒体を活用した誘客活動を展開していきます。

施 策

①既存の観光資源の活性化

温泉やキャンプ場・スキー場については、施設整備を計画的に進めるとともに、既存施設 についても整備拡充を行い観光客の増加を図ります。

また、登山道、遊歩道やキャンプ場、観光案内板や誘導サイン、ポケットパーク、公園、

駐車場、公衆便所等施設の整備充実を図るとともに、適切な美化清掃活動によって清潔で美 しい環境づくりに努めます。

主な事業

◆観光施設の基盤整備 ◆美化清掃活動の推進

②新たな観光資源の発掘

地域の自然植物、歴史や文化、郷土料理等の埋もれている観光資源(地域の宝)を積極的 に掘り起こし、これらの地域特性を活かした観光地づくりを積極的に推進します。また、農 林水産物や畜産物、山菜加工など地場産業と結びつけた複合型観光を進めます。さらに、エ コツーリズムやグリーンツーリズムを積極的に取り入れ、四季を通じて誰もが訪れる通年 型・滞在型観光地づくりを推進します。

古くから親しまれてきた御嶽山は、その雄姿とともに豊かな観光資源に恵まれています。

その資源を活かした整備を進めます。

主な事業

◆エコツーリズムへの取り組み ◆地場産業との連携

◆通年・滞在型観光への取り組み ◆御岳山麓の観光施設整備

◆森林セラピーの研究

③観光PRと交流イベントの充実

インターネットやあらゆる機会を捉え、「全国水の郷百選」での「水と緑の町」のイメー ジ、また、「日本で最も美しい村」連合への開田高原の加盟など、価値ある情報を積極的に 外部に発信し観光客誘致のPRに努めます。また、木曽学や木曽音楽祭などの意義あるイベ ント情報を発信し、木曽のさらなるイメージアップを図り、年間を通じての誘客に努めます。

さらに、「福島関所まつり」、「木曽義仲旗挙げまつり」、「開田高原そばまつり」、「木曽和 牛焼き肉まつり」など、各地域が住民と一体となって開催する様々な観光イベントの連携を 深め、より効果的な情報発信に努めます

主な事業

◆インターネットを活用した木曽町案内

◆インターネットを活用によるイベント等の情報発信

◆「日本で最も美しい村」による木曽全体のイメージアップ

◆観光イベントの連携による活性化

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