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消防・防災体制の強化

第6節 安心して健康で暮らせる明るい社会づくり

9 消防・防災体制の強化

現状と課題

消防署の設置により常備消防体制は充実されてきましたが、非常備消防の消防団は過疎化 や高齢化、また、就業構造の変化により消防団員が年々減少しています。消防団は消火活動 を行うばかりでなく、災害時においては住民の避難誘導や要救助者の救助、災害の拡大防止 活動など重要な役割を担っています。また、日頃は火災や災害の予防活動に努めています。

このように災害に欠くことのできない消防団員が減少しているという憂慮すべき事態とな っています。

消防団は地域や住民と密接な関係にあり、地域防災に欠くことのできない組織です。その ため、女性消防団員の採用などにより消防団の持つ機能を充実させるとともに、機能別消防 団・自主防災組織の設立により消防団を補っていく必要があります。

救急については、多発する交通事故や、複雑多様化する疾病、労働災害などの発生に伴う 出動要請に迅速に対応し、救命率の向上を図ることが要求されています。

また、近年、わが国では、阪神・淡路大震災や新潟県中越地震、東海豪雨、新潟豪雨など、

災害が多発しています。災害への備えとして、木曽町地域防災計画に基づく対策を進めると ともに、避難場所や備蓄食料の保管場所の確保や防災無線設備の更新とデジタル化などが求 められます。

風水害や地震などの災害では、初動期の消防団活動や、地域住民による避難救助活動が重 要であり、特に、災害時要援護者の救出体制の確保が欠かせません。そのため、地域ぐるみ での防災意識の高揚や自主防災体制の強化を図り、あらゆる災害を想定した予防対策事業や、

応急体制づくりを進めていく必要があります。

課題の整理

・消防団員の確保 ・機能別消防団の設立

・消防設備の更新 ・救急救助体制の充実

・救急医療機関との連携強化 ・防災無線設備の更新

・地域防災計画の策定 ・自主防災組織の設立

地域まちづくり計画で掲げられた主な事業

・自主防災組織の育成

・避難場所等検討と周知

・地域の防災点検

・消防施設の整備(要望)

基本方針

住民の生命・身体・財産をあらゆる災害から守り、誰もが安全で安心した生活を送るため、

消防・防災・救急体制の充実に努めます。

施 策

①消防体制の充実

有事に際し迅速な対応が取れるよう、消防団員の確保に努めるとともに、必要な知識・技 能の習得・訓練や講習などを実施します。また、防火水槽、消火栓などの消防水利の整備を 計画的に進めるとともに、既存施設の管理の徹底を図ります。

主な事業

◆消防組織の充実 ◆消防施設・設備の整備事業

◆消防団組織の整備 ◆消防水利の充実

◆広報・啓発の充実

②救急医療体制の充実(再掲)

木曽広域連合の救急車等装備の充実を促進するとともに、老朽化している町患者輸送車の 更新等により、多面的な患者輸送の強化を図ります。

また、AED(自動体外式除細動器)など、救命器具の公共施設への設置に努めるととも に、講座などを開催し、救急・救命に関する知識の普及を図ります。

主な事業

◆救命救急の啓発・教育の推進 ◆町患者輸送車の更新

◆救命救急講座の開催

③防災体制の強化

災害の発生時に、行政機関や関係団体、地域住民が一体となり、地域防災計画に沿った迅 速で適切な対応が出来る体制を構築します。

また、危険箇所については地域住民が安心安全に暮らせるよう計画的な整備を進めます。

主な事業

◆地域防災計画の策定 ◆自主防災組織の育成

◆防災無線の整備 ◆防災資機材の整備・充実

◆災害に強いまちづくりの推進 ◆応援受け入れ体制の整備・充実

◆治山・治水・砂防等防災施設事業の推進

10 防犯・交通安全の強化

現状と課題

木曽郡では、刑法犯罪は減少傾向にありますが、空き巣や忍び込み、車上狙いなどの犯罪 は後を絶たない状況にあります。また、近年では振り込め詐欺や架空請求の被害も発生し、

その手口も巧妙化しています。このような状況の中、町民の防犯意識は決して高いとは言え ない状況です。権兵衛トンネルの開通により犯罪の広域化も懸念され、今後、さらなる防犯 意識の高揚に努める必要があります。

また、子どもを犯罪から守るために、地域全体で通学路やその周辺の安全確保に心掛け、

子どもたちが安全な生活を送り健全に成長するよう見守っていくことが必要です。

さらに、計画的に防犯灯の新設を進めるとともに、老朽化した防犯灯の更新を行っていく 必要があります。

交通事故については減少傾向にあります。道路別の発生状況は依然として国道19号での 交通事故が多いものの、センターポールの設置と道路改良等により大きく減少しています。

高齢化が進む中、高齢者を中心に交通安全意識を高める啓発活動を行っていくとともに、

交通安全協会などの関係団体とも連携し、運転マナーや交通ルールを遵守するという意識の 高揚に努める必要があります。

課題の整理

・防犯意識の高揚 ・防犯設備の新設と更新

・交通安全意識の高揚 ・運転マナー・交通ルールの遵守意識の醸成

地域まちづくり計画で掲げられた主な事業

・自主防犯組織整備 ・こどもの交通安全対策推進

・交通安全講習会等受講支援 ・歩行者安全用品の着用推進

・登下校時パトロール ・防犯灯・街灯の整備(要望)

・ガードレール等交通安全施設の整備(要望)

・国道危険箇所等の整備要請

基本方針

町民一人ひとりの防犯意識の高揚を図るとともに、地域が一体となり犯罪を抑止する活動 を展開します。すべての町民が交通安全の意識を持ち、運転マナーや交通ルールを遵守する 施策を推進し、ガードレール等の交通安全施設整備にも努める他、国道危険箇所での右折レ ーン設置等安全対策を要望して行きます。

施 策

①防犯体制の強化

地域の必要性に応じて、防犯施設の整備充実を図るとともに、適切な管理を推進します。

また、子どもを狙った犯罪が社会問題化している今日、学校や家庭・地域・警察などが連携 して、安全パトロールの強化や、万一の場合の対処法の明確化など、地域ぐるみの安全対策 を推進します。さらに、家庭・地域・学校・警察など、関係機関との連携により、青少年の 犯罪や非行の防止などに努めます。

主な事業

◆防犯施設の整備 ◆子どもを守る地域づくりの推進

◆青少年の非行等の防止

②交通安全意識の高揚と交通安全対策の推進

幼児・高齢者・若者などを対象に参加・体験型教育を実施するなど、学校や職場、地域な ど様々な場での交通安全教育・広報の推進を図ります。また、交通安全団体等との連携を図 りながら街頭指導を推進します。

また、ガードレールや歩道をはじめとする道路環境の整備を推進するとともに、危険箇所 に対する交通安全施設の整備を図ります。また、積極的に道路診断を実施しながら、右折レ ーン設置や危険な交差点の改良など、安全に運転できる環境整備に努めます。さらに、「木 曽路は 50 キロで走ろう運動」を推進するとともに、国道 19 号を通行する大型車両の減少へ 向け、関係機関への働きかけと連携を進めます。

主な事業

◆交通安全教育・広報の推進 ◆交通安全指導の推進

◆通過大型車両の減少に向けた対策 ◆冬期間の交通の確保と交通安全対策

◆ガードレールや歩道による安全な歩行空間の確保

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