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障がい者の現状と課題

1.障がい者数

(1)手帳所持者数

本市における身体障がい者(身体障害者手帳所持者)数は、年々増加しており、平成 20 年3月末現在で2,784 人となっています。人口千人に対する身体障がい者数は 22.4 人とな っています。

また、知的障がい者(療育手帳所持者)数についても、増加しており、平成 20 年3月末 現在で 530 人となっています。人口千人に対する知的障がい者数は 4.3 人となっています。

■身体障害者手帳所持者の推移 (各年 3 月 31 日現在)

資料:障がい者福祉課

■療育手帳所持者の推移 (各年 3 月 31 日現在)

1 3 4 1 3 8 1 7 8 1 9 1 1 9 6 1 6 3 1 6 3 2 0 4 2 1 8 2 2 1 1 , 0 5 9 1 , 0 9 8

1 , 4 7 1

1 , 5 4 9 1 ,5 8 2

4 9 2 5 2 9

6 9 8

7 0 6 7 5 3

2 0 2 1

3 4 3 4 3 2

0 1 , 0 0 0 2 , 0 0 0 3 , 0 0 0

平成1 6 年 平成 1 7 年 平成 1 8 年 平成 1 9 年 平成 2 0 年

視覚 聴覚 音声言語 肢体 内部

単位: 人

1 , 8 6 8

2 , 5 8 5 1 , 9 4 9

2 , 6 9 8 2 , 7 8 4

9 0 9 6 1 0 8 1 2 3 1 4 3

1 1 3 1 1 4

1 4 5

1 5 5

1 6 1

1 5 0 1 5 3

2 1 1

2 1 9

2 2 6

0 1 0 0 2 0 0 3 0 0 4 0 0 5 0 0 6 0 0

平成1 6 年 平成1 7 年 平成 1 8 年 平成1 9 年 平成2 0 年

軽度 中度 重度

単位: 人

3 5 3

4 6 4 3 6 3

4 9 7

5 3 0

精神障がい者(精神障害者保健福祉手帳所持者)数についても増加しており、平成 20 年 3月末現在で 320人となっています。人口千人に対する精神障がい者数は 2.6人となって います。

■精神障害者保健福祉手帳所持者の推移 (各年 3 月 31 日現在)

資料:障がい者福祉課

(2)自立支援医療(精神通院医療)

自立支援医療(精神通院医療)の利用者数は増加しており、平成 19 年度で 747 人となっ ています。

■自立支援医療の利用者の推移

資料:千葉県精神保健福祉センター

7 3 1 7 4 7

3 0 8

4 4 6 3 4 1

0 2 0 0 4 0 0 6 0 0 8 0 0 1 ,0 0 0

平成1 5 年度 平成1 6 年度 平成1 7 年度 平成1 8 年度 平成1 9 年度

単位: 人

2 5 2 8 3 5 4 1

1 1 1

1 6 7

1 8 1

2 0 0 4 4

6 0

6 7

7 9

0 1 0 0 2 0 0 3 0 0 4 0 0

平成1 7 年 平成 1 8 年 平成 1 9 年 平成 2 0 年

1級 2級 3級

単位: 人

1 8 0

2 5 5

2 8 3

3 2 0

2.主な福祉サービス

(1)居宅介護(ホームヘルプサービス)

居宅において、家事や入浴・排せつなどの介護サービスを行っています。

■居宅介護利用人数と利用時間の推移

※平成 18 年度、19 年度は移動支援を含む 資料:障がい者福祉課

(2)福祉手当

障がいの程度に応じて手当を支給しています。

■福祉手当支給者数(平成 19 年度)

資料:障がい者福祉課 6 6

4 4 1 3 8 1 1 7

1 , 0 0 9

0 4 0 0 8 0 0 1 ,2 0 0

重度身体障害者福祉手当 重度知的障害者福祉手当 重度心身障害児福祉手当 中度知的障害者児福祉手当 軽度知的障害者児福祉手当

単位: 人 3 5

4 8

9 7

1 3 2

1 2 0 7 , 0 5 6

5 ,7 0 8

1 4 ,2 1 3 1 3 , 9 4 7

8 ,6 4 4

0 5 0 1 0 0 1 5 0 2 0 0

平成1 5 年度 平成1 6 年度 平成1 7 年度 平成 1 8 年度 平成1 9 年度 0 5 ,0 0 0 1 0 , 0 0 0 1 5 , 0 0 0 2 0 , 0 0 0

利用人数 利用時間

単位: 人 単位: 時間

(3)福祉施設

福祉施設の入所状況としては、身体障がい者が 31人に対し、知的障がい者が 81人と多 くなっています。また、通所状況としては、知的障がい者が 143 人と多くなっており、障が い児が 91 人となっています。

また、グループホーム等への入居状況としては、知的障がい者が 18 人、精神障がい者が 7人となっています。

■福祉施設の入・通所状況等

(平成 20 年4月1日現在)

区 分 障がい種別 人数

身体障がい者 31

入所

知的障がい者 81

身体障がい者 19

知的障がい者 143

精神障がい者 25

通所

障がい児 91

知的障がい者 18

グループ

ホーム等 精神障がい者 7

8 1 1 9

1 4 3 2 5

9 1 1 8

7 3 1

0 5 0 1 0 0 1 5 0 2 0 0 単位: 人

3.障がいのある人のアンケートから

(1)市が力を入れるべき施策について

市が力を入れるべき施策については、身体障がい者や精神障がい者では「医療費の助成」

や「福祉手当の充実」が高くなっています。一方、知的障がい者では、「福祉手当の充実」や 入所・通所の「施設の充実」が高くなっていますが、身体及び精神障がい者よりも、「障がい 児教育の充実」や「学校における福祉教育の充実」が相対的に高くなっています。

■障がい者が住みよいまちにするため、市が力を入れること

23.0 20.8 6.8

11.2 4.4

8.4 7.6

9.8 15.8 10.4 6.8

33.4 4.8

5.8 8.0

27.0 10.4

14.2 18.3 8.5

4.5

25.4 25.0 5.8

22.3 21.0 4.0

7.6 3.1

18.8 21.0 4.9

8.9

26.8 20.1 3.1

10.3

22.9 13.4

17.2 16.6 9.6

18.5 19.1

20.4 8.3

3.8 3.2

33.1 4.5

5.7 7.0

24.8 3.8

6.4 11.5 5.0

0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 各種相談活動の充実

介護体制の充実 住宅施策の推進 入所施設の充実 通所施設の充実 家賃助成制度 就労支援施設の充実 就職の促進・就業訓練の充実 非常時の緊急通報システ ムの充実 機能訓練施設・訪問リハビリの充実 訪問看護の充実 医療費の助成 障がい児教育の充実 文化・スポー ツ・レク リエー ショ ン活動への援助 ボラ ンテ ィアの育成 福祉手当の充実 学校における福祉教育の充実 その他 不明・無回答

(%)

(2)就労支援について

学校教育修了後の進路のために望む対策としては、身体及び知的障がい者ともに「一般企 業の障がい者雇用の拡大」が最も高くなっており、特に、知的障がい者で一般就労を望む声 が大きくなっています。

また、仕事上で特に必要な課題解決や支援については、「障がいにあった就労の場の確保」

や「事業主や従業員の障がいに対する理解」が高くなっています。

■学校教育修了後の進路のために望む対策

■仕事上で特に必要な課題解決や支援

14.6

20.2 5.0

23.2 3.8

2.6

24.0 2.8

22.8 12.1

9.8 4.9

20.1 4.9

8.9

26.8 1.8

11.6

0 10 20 30 40

就労相談窓口・就労支援員の充実 仕事や就業に関す る情報提供の充実 職業訓練の充実 事業主や従業員の障がいに対す る理解 トラ イアル雇用の推進 就業の場でのジョ ブ コ ー チの普及 障がいにあった就労の場の確保 その他 特になし

身体障がい者(n=500) 知的障がい者(n=224)

(%)

3 7 . 5 2 5 .0

8 .3

2 0 .8 8 .3

1 2 .5 8 .3

3 7 . 5 0 .0

5 8 .2 1 9 .0

4 0 .5 2 2 . 8

7 . 6 7 . 6 1 .3

1 3 .9 3 .8

0 2 0 4 0 6 0 8 0

一般企業の障がい者雇用の拡大 職業訓練機関の整備 障がい者の就労支援センターの整備、 ジョブコーチの充実 就労支援( 旧通所授産など) 施設の充実 レクリエ ーシ ョン・ 学習活動等のできるデイサービスの充実 入所施設の充実 その他 わからない 不明・ 無回答

身体障がい者( n = 2 4 ) 知的障がい者( n = 7 9 )

( %)

(3)災害時の自力での避難及び通報

災害時にひとりで避難できるかについては、身体障がい者及び精神障がい者では「できる」

人が6割を超えていますが、知的障がい者では4割弱にとどまっています。また、火事など の非常時に周囲の人に通報できるかについては、身体障がい者及び精神障がい者では「でき る」人が7割を超えていますが、知的障がい者では4割弱にとどまっています。

■火事や地震などの災害時にひとりで避難できるか

■火事などの非常時に周囲の人に知らせることができるか

(4)保健福祉施策の相対比較(重要度が高く、満足度の低いもの)

■身体障がい者

・道路の段差解消など、バリアフリー化の推進

・高齢者、障がいのある人、児童の施設サービスの充実

・サービス利用の手続きの簡素化

・働く意欲のある人への就労支援の充実 等

■知的障がい者

・差別や偏見をなくすための福祉教育や広報活動の充実

・働く意欲のある人への就労支援の充実

・保健や福祉の専門的な人材の育成と資質の向上 等

■精神障がい者

・差別や偏見をなくすための福祉教育や広報活動の充実

・働く意欲のある人への就労支援の充実

・サービス利用の手続きの簡素化 等 6 2 . 6 3 8 . 4

6 3 .0

3 2 . 8 5 7 .1

3 3 . 8

4 . 6 4 . 5 3 . 2

0 % 2 0 % 4 0 % 6 0 % 8 0 % 1 0 0 %

身体障がい者( n = 5 0 0 ) 知的障がい者( n = 2 2 4 ) 精神障がい者( n = 1 5 7 )

できる できない 不明・ 無回答

7 7 . 0 3 9 . 3

7 6 . 4

1 8 .8 5 5 . 8

2 0 . 4 4 . 2 4 .9

3 . 2

0 % 2 0 % 4 0 % 6 0 % 8 0 % 1 0 0 %

身体障がい者( n = 5 0 0 ) 知的障がい者( n = 2 2 4 ) 精神障がい者( n = 1 5 7 )

で きる で きな い 不明・ 無回答

4.障がい者福祉の課題

(1)保健・医療・福祉・教育の連携強化

障がいの原因となる疾病等の予防や早期発見と治療、早期療育や適性を踏まえた教育など、

単独の機関だけにとどまらない、保健・医療・福祉・教育等の関係機関の連携は重要な課題 です。個人情報の保護に配慮しながら、ライフステージにあわせて一貫した支援ができるよ う情報の共有化を進めていくことが必要です。

(2)障がいの理解

市民や地域に対して障がいと障がいのある人に対する理解を進めていくことは、諸施策の 基本となる重要な課題です。そのため、障がいのある人とない人が交流する機会の充実や、

福祉教育等を通じて、障がいがある人も一市民として地域で暮らせるよう、一層の取り組み が必要となっています。

(3)社会的な自立支援

障がいのある人が自立した社会生活を営むためには、仕事や住居が重要な課題です。アン ケート調査結果では、一般就労の機会やジョブコーチ等の雇用促進制度の充実、多様な障が いにあった就労の場の確保や、グループホームなどの住まいの確保が求められています。

今後はさらに、一般企業を中心として障がい者雇用の拡大を働きかけていくとともに、就 労を継続していくためのさまざまな支援を充実していくため、各関係機関のさらなる連携や グループホーム等の整備が必要となっています。

(4)災害等の緊急時の対応の確立

災害等の緊急時において、避難行動についての要援護者への対応が急務となっています。

アンケート調査結果では、災害時にひとりで避難「できない」、あるいは火事などの非常時に 周囲の人に知らせることが「できない」という回答が、知的障がい者では半数以上に及んで います。

今後は関係機関の連携を強化し、障がいのある人それぞれの障がい特性に応じて、避難行 動の支援や情報伝達手段の確保、地域のネットワークによる対応の充実等が求められていま す。