第 2 章 舗装の温度低減に関する既往の研究
4.3 室内照射試験
4.3.7 降温時の結果および考察
(
2
)放出エネルギーの比較各ブロックの熱容量から算出したブロック別の放出エネルギーと裏面表面積 の関係を、図-
4.28
に示す。また、放熱中の過程の比較のために、試験開始か ら6
時間後の初期放出エネルギーと裏面表面積の関係を、図-4.29
に示す。な お、放出エネルギーは、表-4.12
に示すように、4
時間の照射で、ブロックが 記録した4
時間後の最高温度と、試験開始から6
時間(照射を止め、放熱を開 始してからは2
時間後)と24
時間後(照射を止め、放熱を開始してからは20
時間後)の温度から、それぞれのエネルギーを算出し、最高エネルギーと6
時 間後のエネルギー、24
時間後のエネルギーの差し引きで算出した。12 12.5 13 13.5 14 14.5 15 15.5 16 16.5 17
15,000 20,000 25,000 30,000 35,000 40,000 45,000 50,000 55,000
降温温度(℃)
裏面表面積(
mm
2)平板
4,6,12
型4,8,8
型 ダイヤ型 ハニカム型 星型● 30mm
図-
4.26
裏面表面積と敷砂深さ30mm
の降温温度0 0.5 1 1.5 2 2.5 3 3.5 4
15,000 20,000 25,000 30,000 35,000 40,000 45,000 50,000 55,000
降温温度(℃)
裏面表面積(
mm
2)平板
4,6,12
型4,8,8
型 ダイヤ型 ハニカム型 星型● 100mm
● 200mm
図-
4.27
裏面表面積と敷砂深さ100mm
、200mm
の降温温度97
図-
4.28
から、降温温度と同様に、裏面の表面積が大きくなるほど放出エネ ルギーが小さくなることがわかる。これは降温温度と同様に、裏面の表面積が 大きくなるほど、蓄積したエネルギーが少なかったため、放出するエネルギー も少なかったと考えられる。また、図-4.29
から、初期放出エネルギーと裏面 表面積の関係は、試験を終了した24
時間後のエネルギーと最高エネルギーの差 である図-4.28
の放出エネルギーと裏面表面積の関係と同じ傾向であるので、放熱の過程は、温度にかかわらず一定の関係で放熱をすると考えられる。
80000 85000 90000 95000 100000 105000 110000 115000 120000
15,000 20,000 25,000 30,000 35,000 40,000 45,000 50,000 55,000
放出エネルギー(
J
)裏面表面積(
mm
2)平板
4,6,12
型4,8,8
型 ダイヤ型 ハニカム型 星型図-
4.28
裏面表面積と放出エネルギー35000 40000 45000 50000 55000 60000
15,000 20,000 25,000 30,000 35,000 40,000 45,000 50,000 55,000
初期放出エネルギー(
J
)裏面表面積(
mm
2)平板
4,6,12
型4,8,8
型 ダイヤ型 ハニカム型 星型図-
4.29
裏面表面積と初期放出エネルギー98
1
枚あたりの熱容量 最高温度
6
時間後 温度24
時間後 温度最高エネ
ルギー
6
時間後エ ネルギー24
時間後エ ネルギー(J/
℃)
平板
2780.61 63.8 43.2 22.2 177402.9 120122.4 61729.5 4,6,12
型2785.65 59.1 41.9 22.6 164631.9 116718.7 62955.7 4,8,8
型2479.58 60.2 41.4 21.7 149270.4 102654.4 53806.8
ダイヤ型2721.81 62.9 42.8 22.8 171201.8 116493.5 62057.3
ハニカム型2721.29 60.6 42.3 21.8 164909.9 115110.4 59324.0
星型2415.00 59.8 41.8 22.3 144417.0 100947.0 53854.5
ブロック名称(
℃) (J)
表-
4.12
最高温度6
時間後、24
時間後の温度99
(
3
)降温速度の比較ブロック別の
55
℃から35
℃までの降温速度と裏面面積の関係を図-4.30
に示 す。降温速度は、表-4.13
に示す、各ブロックで55
℃および35
℃を記録した時 間から算出した。図-4.30
の平板と星型を比較すると、裏面面積が約2
倍にな ることで、降温速度が0.5
℃/h
速くなることがわかる。このことから概ね、裏面 表面積が大きくなるほど、降温速度が速くなる傾向があることがわかる。これ は、裏面表面積が増加することで敷砂との接触が多くなり、地中への移動熱量 が増加したためと考えられる。また、他のブロックと比較して、より降温速度 が速くなった4.8.8
型は、ブロック1
枚あたりの熱容量が小さかったため、降温 速度がより速くなったと考えられる。7.4 7.6 7.8 8 8.2 8.4 8.6 8.8 9 9.2
15,000 20,000 25,000 30,000 35,000 40,000 45,000 50,000 55,000
降温速度(℃
/h
)裏面表面積(
mm
2)平板
4,6,12
型4,8,8
型 ダイヤ型 ハニカム型 星型図-
4.30
裏面表面積と降温速度55
℃記 録時刻35
℃記 録時刻降温時間
(55
℃→35
℃)
平板
266 496 230
4,6,12
型256 491 235
4,8,8
型261 461 200
ダイヤ型
266 491 225
ハニカム型261 486 225
星型256 471 215
ブロック名称
(分)
表-
4.13
各温度を記録した時間100
ドキュメント内
都市環境科学研究科 都市基盤環境学域
(ページ 97-102)