第 2 章 舗装の温度低減に関する既往の研究
4.3 室内照射試験
4.3.3 試験体について
本試験では、ブロック下面に設置される敷砂が完全に接触可能な形状で、か つ、即時脱型方式による締固め、脱型に耐えられる裏面形状で、表面積を変化 させたマクロな形状について検討することとした。
ブロック寸法は、
3.2.2
(2
)と同様に98×198×60mm
とした。材質はDense
の 一定とし、裏面形状は表-4.7
に示すとおり、平板も含め6
水準とした。敷砂の 粒径を考慮し、凹部の深さは5mm
の一定とした。裏面形状の設計の考え方は、ピタゴラスにより証明された、平面を隙間なく敷き詰められる正多角形の頂点 の数が、
3
、4
、6
の3
種類のみということから、最も表面積を大きくできる正六 角形を隙間なく敷き詰めたハニカム型を基準に、これら正多角形を組み合わせ た凹部の形状とした。また、各頂点に集まる正多角形の種類と順序を同じにす るという条件から、アルキメデスの平面充填3)
を参考とした。最小開口長さを10mm
、凹部の断面を多角錘型に固定した裏面形状が、ダイヤ型、4.8.8
型、4.6.12
型である。ダイヤ型は変形させた六角形を組み合わせた形状で、4.8.8
型は1
つ の頂点まわりで見ると、正方形と正八角形を2
つ組み合わせたもので、4.6.12
型 は正方形、正六角形、正十二角形を組み合わせた裏面形状である。なお、4.8.8
型と
4.6.12
型の数字は、1
つの頂点周りの正多角形を表しており、頂点形状の表記に従ったものである。これらに加え、より裏面の表面積が大きい形状とする ために、凹部の断面を台形型とした星型、最小開口長さを
5mm
としたハニカム 型のブロックを作製した。光源
木枠
プラスチック容器 スタイロ フォーム材
図-
4.16
実験の風景図(昇温時)83
平板
4
,6
,12
型4
,8
,8
型ダイヤ型星型ハニカム型 概略図1
単位の 凹部図 凹部 断面 表面積 (m m 2
)19404. 0 23807. 9 24325. 5 29642. 6 47310. 4 48832. 5
表-
4. 7
試験体の裏面形状84
鉄板
裏面形状の凸状の版
図-
4.18
型枠(ハニカム型とダイヤ型の例)水 セメント 砕砂
(%) W C S
50 253 506 1519
水セメント比
W/C
単位量(kg/m 3 )
表-
4.8
モルタルの配合吸水率 単位容
積質量 実積率 粗粒率
表乾 絶乾
(%) (kg/L) (%) F.M.
砕砂 砂岩 相模原
2.59 2.52 2.57 1.59 62.6 2.82
種類 岩質 産地 密度
(g/cm 3 )
表-
4.9
細骨材の物性値形状の再現では、表-
4.7
の裏面形状で凸状の図面をAuto CAD 2015
を用いて作成し、
3.2.2
(2
)と同様に樹脂製の版を作製した。凸状の裏面形状の図面は、図-
4.17
に示すとおりである。図-4.18
のように2
種類の凸状の版を100×400×100mm
の角柱の型枠にあてはめ、中央を鉄板で仕切り、ブロック2
枚の型枠とした。そこにモルタルを流し込むことで裏面形状を形成した。モルタ ルの配合は表-
4.8
に示すとおりである。セメントには、密度3.16g/cm 3
の普通 ポルトランドセメントを用いた。また、用いた細骨材の物性値は表-4.9
に示す とおりで、JIS A 1102
の「骨材のふるい分け試験方法」およびJIS A 1109
の「細 骨材の密度及び吸水率試験方法」、JIS A 1104
に記載の「骨材の単位容積質量及 び実積率試験方法」に準拠して、細骨材の物性試験をそれぞれ実施した結果で ある。85
図-
4.17
凸状の裏面形状の図面(ハニカム型) (星型)
(
4.6.12
型) (4.8.8
型)(ダイヤ型)
86
ドキュメント内
都市環境科学研究科 都市基盤環境学域
(ページ 84-88)