第7 章 振動締固めにおよぼす型枠および鉄筋の影響
4/ の位置と、そこから寺 間隔の位置 が極大点となり、せき板およびせき板面から
7.3 鉛直および水平鉄筋の影響についての実験と考察7
3. 1 実験概要
(1 ) 鉛直鉄 筋の場合(単 独鉄筋)
図 一7.21 に示したよ うに、 振動機の中心から10,20.30 と40cinの 位置に鉛 直鉄筋を 設置し、 各々の鉄筋中心か ら後方5. 0cm、加速度 計を コ ンクリ ート表面か ら12. 5cniの深さの位置 に埋 設して、スラ ンプ5. 0cm のnon − A E コ ンクリートとスラ ンプ5. 0cm、 空気 量5.0 %のAE コ ン クリートを 打込 み、5 秒間隔で30 秒間 振動締固めた時 の加速度 振幅の値 を 測定 した。 鉄筋 の直径は、普通丸 鋼鉄筋 φ6, φ13, φ22 および φ25iniii を用い た。ま た、振 動機は、振動数12000vpin 、振動筒 径φ40niniを用い て締固 めを 行 った。
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図 一7.21 鉛 直鉄筋と加速度 計の位置関係
335
鉛直鉄筋の埋設位置が振動 機の中心から5. 0cm の加速度計と10cm の鉛 直鉄筋 の位置、40cinの鉛直鉄筋と55ciiiの加速度 計の位置が図 一7.22 の ような配 置の場合について も加速度振 幅が鉛 直鉄筋におよぼ す影響 につ いての実験を 行った。さらに、鉄筋の配置がない場合 の加速度振幅 につ いて も実験を行い比較検討し た。
図
一7.22 鉛 直 鉄 筋 と 加 速 度 計 の 位 置 関 係図 一‑7.23に示 したよ うに、実験用型枠のせ き板 から15.0cm の位置を 振動 機の挿入箇所とし、振動 機の中心から の距離 ズ=10(cifl)と x =20(cm)
の位置に鉛 直に固定し、その中心から半径r ―5 (cm)とr =10(cin) の円周上および振動機と鉛直鉄筋を 結ぶ直線上 に加速 度計を コ ンクリ ー ト表面から12. 5cinの位置に埋設 して、表7.2 に示した性質のコ ンクリ
336
−トを敷きならし、振動数12000vpni、振動筒径φ40minの振動機を用い て30 秒間締固めた。
表7.2 実 験 に 用 い た コ ン ク リ ー ト の 性 質
粗 鮒のt 大 唯(mo)
ス ラ ン プ の 眼(cm)
空 賎 の §a(%)
水セ メ ン ト比I/C(%)
mms/α(%)
軸量(k9/m^)
水 W
セメントC
畦材S脱G
AE減 水 剤
20 5 2 55 46.0 166 302 871 1026
‑5 43.5135 246 811 1057 2.46
叫 阪: ウレ タ ンマ ット(50 ≫)X =10(‑.ii l
C D 6
6
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= 10cii
加 速度 計 の 埋没 位■
r −lUcii
皿 加 速度 計
λ=10 CD
ズ =20cii
雌 板: fJi振 ゴ ム マ ッ ト(Oi ・)
づ 芯 ギ
−︲II
● 鉄 筋 r =5 CB
=501.
娠 動 機 か ら 鉄 筋 唖 置 ま で のi \i離X (cb ) と 鉄 筋 か ら の/luiiiilil'計 ま で のiiifli r (en)
図 一7.23 鉛 直 鉄 筋 を 中 心 と し た 加 速 度 計 の 位 置 関 係
337
m 位U")
(2) 鉄筋組枠 の場 合
100×100 ×25 と120 ×120 ×25 の 鋼製型 枠を 用い、 その型 枠の中 に15
×15 ×15cin(F‑15)、25 ×25 ×15cra(F・25)、35 ×詣×15cni(F‑35)およ び50
×50 ×15cm(F‑50) の鉄筋組枠を 設置して、図 一7.25 に示 すような振動 機 と鉄筋組枠 の位置関係の場合 につ いて締固め実験を 行 った( 写真7. ] お よび 写真7.2) 。 実験 に使用したコ ンクリ ートは、 スラ ンプ5.0 cm.
スラ ンプ12. Ocfflのnon − A E コ ンクリートおよ びスラ ンプ5. Ocm、 空 気 量5.0 %のAE コ ンクリ ートである。
写 真7. 1 実 験 に 用 い た 鉄 筋 細 枠 の 種 類 と 形 状
写真7.2 鉄筋組枠中へのフレッシュコンクリートの打設状態
‑338 −
F‑15
Q
巧x15x15 cm
鉄 筋 組 枠 寸 法 (cm )
35 ×35x 巧 cm
25 ×25 χ巧 cm
辻 仁
50×50x15 cm
図 一7.24 鉄筋組枠と振動機の挿入位置関係
339
鉄筋径は、φ6iiiiiとφ13ininの2 種類とし、締 固め時におけ るコ ンクリ ートの表面性状およ びフリ ージング域を測定 し、硬化 後、鉄筋 組枠の内 側と外側部分からコ ア供試体を採取して、材令28 日 の圧 縮強度(φ70×140ID
in)を試験して鉄筋組枠が締固め性状におよぼす影響を 検討 した。 振動 機は 振動数12000vpiD 振動筒径φ40 ㎜であ る。 鉄筋組枠 の実体形状 につ いては、写真7.1 および写真7.2 に示し、 さらに、鉄筋組枠 とコ ンク リート床版からのコ ア供試体の採取 位置と の関 係を 図 一7.25、図 一7.26、
図 一7.27 お よび図 一7.28 に示した。
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50
コ ア 供 試 体
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○ 20
16 15 ⁚
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340
振 動 数12000 回9l 振 動 筒 径 φ40 DB
018
o"0LOLO し ぷ
≒鉄筋組枠15 ×15×15^21
022
単 位Cl
50
/N
コ ア 供 試 体 採 取 位 置 φ50×100 BV
] 00×100 ×25
図
一7.25 鉄 筋 組 枠(15 ×15 ×15cm) と 供 試 体 の 採 取 位 置 と の 関 係022
( コ ア 供 試 体No021
く
振 動 数12000 目/分 振 動 筒 径 φ40 IB8
)7
) 028
)6 027 K12 11
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輿N 13Vibr
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鉄 筋 組 枠25 ×25 ×15
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) φ50×100 BB 旨j
018 24 8 首17
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↓
・ 019 単位en 25 1 100x100x25
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図 一" 7. 26 鉄 筋 組 枠(25 × 25×15 cm)と 供 試 体 の 採 取 位 置 と の 関 係
振Wi 数12000 回/分
コ ア 供 試 体 採 取 位 置 (/
φ50 ×100 n コ ア 供 試 体
○
く NO019O
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振 動 筒 径 φ40 EH 027i
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)^ O26 ト
⌒16 ⌒15 j 14 Ol7 i' 02513 1 9⌒ − ⌒ ⌒ ⌒ 10 11 12⌒
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筋
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単 位c ・
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図 一7.27 鉄筋組枠(35 ×35 ×15c[n)と供試 体の採取位置との関係
341
○ ○ ○ ○ ○ (
○ ○ ○ (
○ ○ ○ ○ ( コ ア 供 試 体 採 取 位 置
φ50 ×100 u 押 ○ (
振 動 機 の 振 動 数12000 0/ 分
〉 振 動 筒 径 φ40 nil
)
)
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コ ア 供 試 体No.
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〉 鉄 筋 組 枠 50 ×50 ×153
〉4
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)120
×120 ×25 単 位CD
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図‑ 7. 28 鉄 筋 組 枠(50 ×50 ×15cin)と 供 試 体 の 採 取 位 置 と の 関 係
‑342 −
︵4︶珊球迷珊珊
7。3.2 締固 め時 におけ る鉄筋の影響
(1) 鉛直鉄筋が締固 め時の振動伝播におよぽす影響
鉛 直鉄筋が コ ンクリ ート中 におけ る振動 伝播にど のような影響を およ ぼ すかにつ いで、図て。21 に示 したよ うに、鉄筋と加速度計の 埋設位 置 において、加 速度計5 cm の前 位置に鉛直鉄筋がある場合と無い 場合の状 態を 考え、 スラ ンプ5. Ocmのnot!‑A E コ ンクリ ートと スラ ンプ5. Ocffl、 空気量5.0 %のAE コンクリ ー一卜を 用いて、振動数12000VPID 、振動 筒径 φ40inniで20 秒間締固 めた場合の加速度振幅 と振動 機の中心か らの距離 との関 係を 図一7.29 と図 一‑7. 30 に示し た。 鉄筋 の直径は φ6mm, φ13mDi, φ22inm およ びφ25min の4 種類とし た。
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5
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n o n‑A E コ ン ク1Jート スラ ン プ5.0 cm
鉄 筋iS ( ≪.)
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振動機 の筒 径 φWe ・
0 5 10 15
耐 一‑ミ20 25
振動数12000 vpi 振動時 間20 秒
鉄 筋 位 置
一 一
30 35
振動機の中心からの距離(cm)
図一‑ 7. 29 鉛 直鉄筋の種類と加 速度振幅との関 係
づ4 卜
40 45
図 一7.29 に示した、 スラ ンプ5. Ocinの通常 コ ンクリート の加速度振 幅は、 鉄筋が無い場合と φ6iniDの鉄筋か おる場合でほぼ等 しい傾向を 示 してい るが 、鉄筋直径が 大きくな るほど 鉄筋後方の加速度は 減少しφ22mm
と φ25niiaの場合 には 、振動機から15cm の位置で1/2 以下 の加速度振 幅と なってい る。
10
5
︵こ蓄泌徊珊尽
0 0
AE コ ンクリート 空気量5.0 % スランプ5.0 C・
φ 鉄 筋 径 (bb ) φl φ22 φ25 鉄 筋 位 置
|
振動雄の戸 径 φ4Oいii こ5
10 15 20
振動数12000 vpn 振動時間20 抄
鉄 筋 位l
25 30 35 40 45 振動機の中心からの距離(cm)
図一一7. 30 鉛直鉄筋の種類と加速度振幅との関 係
このように、 スラ ンプ5. Ocm のやや硬練り コン クリ ート の場 合には 、 鉄筋の太さの影響があって鉄筋直径が太い 程加速度振幅 の値 は小 さくな
る傾向を示している。 スラ ンプ5. Ocm、 空気 量5.0 %のAE コ ンクリ ー トについて鉛直鉄筋の影響を示しだのが図 一7.30であ る。 やや硬練り コ ンクリートに空気量5.0 %を 混入 すると鉄筋 の直径 が大きくな って も加 速度振 幅の降下の程度はnon − A E コンクリ ートに比べて小さ いことが わかる。鉄筋が無い場合と細径のφ6niin鉄筋の場合には、non −A E コ ン クリ ートの加速度振幅の性状とほぼ同 様で あるが、鉄筋直径が 大きく な った場合で も鉄筋 の太さの違いによる加速度振幅の差が小さ くなって い る。このことは、空気が混入さ れて締固めやすいコ ンクリ ートにな ると 鉄筋 によ る振動機からの伝播 の影響がやや小さ くなるこ とを 意味 して い る。 また、振動機からの距離 によ る加速度振幅 の減少は、他 のす べて の 実験でみられたように、non‑A E コンクリート より も降下の 程度が小さ
くなっている。
次に、前述の実験と並行して、振動機の中心に近い場合とより振動機 から離れた場合の鉛直鉄筋がコンクリート中の振動伝播におよぼす影響 について検討した。
344
鉄 筋 が コ ン ク リ ー ト に 設 置 さ れ て い な い 場 合 の 加 速 度 振 幅 の 測 定 位 置 を 図‑7.31 に 示 し た 。加 速 度 計 の 埋 設 位 置 は コ ン ク リ ー ト 表 面 か ら12.5cm
の 深 さ と 一 定 に し た 。振 動 機 の 中 心 か ら 加 速 度 計 の 中 心 ま で の 距 離 は 、5cin
、15ciD 、25cin、35ciD と こ れ ら の 加 速 度 計 の45 °に 位 置 す る 方 向 で の 距 離 、21.21cin,35. 35cin, 49. 49cm お よ び63. 63cinの8 点 に つ い て 測 定 し た 。
図 一7.3! 鉛直鉄筋が埋設さ れていない状態での加速度振幅の測定位置
‑ 345 −
また、鉛直鉄筋が振動機からの振動 伝播 に与え る影響につ いての実 験 に関 しては、図一7.22 に示すような鉄筋と加速 度計との位 置関 係で実験 杢行った。振動機の中心から鉛直鉄筋 の位置はlOcm 、20cin、30cin、40cm
と50cin であ る。加速度振幅の測定位置は 、5. 0cm、lBcm 、25001、35ci!i、45ciu および55cin の距離とした。
次 に 、 コ ン ク リ ー ト の 性 質 が 相 違 し た と き の 鉛 直 鉄 筋 φ22(0111 と φ25niffl の 場 合 の 加 速 度 振 幅 の 伝 播 性 状 に つ い て 実 験 し た 。 コ ン ク リ ー ト は 、 ス ラ ン プ5. Ocm のnon − A E コ ン ク リ ー ト と ス ラ ン プ5. Ocm 、空 気 量5.0
% のA E コ ン ク リ ー ト で あ り12000vpni の 振 動 数 と φ40inni の 振 動 筒 径 の 振 動 機 を 用 い て15 秒 間 締 固 め た 。
これまでの実験からφ6inraの鉛 直鉄筋は 、振 動機からの振動 伝播の阻 害の程度が小さか ったので、図 一7.32 と図‑7.33 に示すよ うに、φ22H
とφ25ni[nの丸鋼鉄筋を 鉛直に設置して 振動の影響を 検討 した。 これ によ ると、A E コンクリートとnon − A E コ ンクリート の性質 の違い に よる振動の伝播性状 の差とと もに鉛直鉄筋が あること によ る影響 にも差 がみら れ、n n‑A E コ ンクリートの方がAE コ ンクリートに比べて鉄 筋 による影響が大 きくなっている。
こ の傾向は、鉄筋直径がφ22iDinとφ25ffliDの双方に生 じてい るが、AE コンクリートの場合には、鉛直鉄筋の太さによ る振動 伝播の阻害 はほ ぼ同 じ傾向を 示していて鉛直鉄筋の太さの違いによ る差 は小 さか ったが 振動 の影響を受け やすい振動機の中心からの距離が2 5 cmまで の付 近で はかなり の差があ って、16 %〜20 %程度の 加速度 振幅の低下が み ら れた。 これに比べてnon −ΛE コ ンクリ ートの場合 には、A E コ ンクリ ートと振動伝播の媒 体として の性質の差によ る伝播性 状の相違 と鉛直 鉄 筋による影響があ って、 鉄筋による阻害の程度はAE コ ンクリートの場
合より もやや大 きく2 5 %〜3 5 % であ る。
この結果は振動機の振動特性が一定 の場合、non‐A E コ ンクリ ートで はヽAE タ ンクリートより も伝播距離によ る振動 の減少程度が 大きいだ けで なくヽ 鉛直方向に配置された鉄筋 によ る阻害 作用 も大 きく受 け るこ とを 示してい る。
一一34ト ・