32 具体的施策② 学校施設環境の整備・充実に努めます。
主な取組 小中学校普通教室空調機整備事業
指 標 2015 年度
基準値
2018 年度 実績値
2019 年度
目標値 評 価
小中学校教室の普通教室への空調機設置率 0% 30.1% 64% A
取組状況
中学校 26 校の普通教室への空調設備整備については,8 月 24 日に施工を完了し,2 学 期から全校において稼働した。
小学校 49 校の普通教室への空調設備整備の設計,施工及び約 13 年間にわたる維持管理 を行うため,PFI※手法により事業者の公募,決定,契約締結を行った。
成 果
中学校の整備については,PFI手法による事業実施により,民間の技術的能力を最大 限に活用した結果,通常より短期間で空調機を導入し,記録的猛暑に対応するなど,学習 環境の改善を図ることができた。
また,小学校においても,当初 2 年間の予定とした整備期間を 1 年間に短縮する中で,
さらに早期整備が強く望まれたことから,学校現場及びPFI事業者と綿密な工事計画の 協議を行うことで,空調機の供用開始を予定より早期に行うことが可能となった。
課 題 2019 年度の普通教室への空調機設置の完了に伴い,空調機の適正な運用を行うた めの基準を検討する必要がある。
今後の取組の 方向性
小学校の空調機設置を確実に完了し,教育環境の質の向上に努めるとともに,空調 機の運用基準を定め,学校への周知及び指導を行うことにより,空調機の適正な運用 に努める。
【参考】
※PFI(Private Finance Initiative)…公共施設等の建設,維持管理,運営等を民間の資金,経営能力及び技術的 能力を活用して行う手法。民間の資金,経営能力,技術的能力を活用することにより,国や地方公共団体等が直接実
施するよりも効率的かつ効果的に公共サービスを提供できる事業について,PFI手法で実施する。
○小中学校普通教室空調機整備事業の進捗状況
具体的施策③ 余裕教室※の活用を図ります。
主な取組 余裕教室の活用
指 標 2015 年度
基準値
2018 年度 実績値
2019 年度
目標値 評 価 他に有効活用を行った教室数
育成クラブ 37 室 防災備蓄 24 室 地域開放 7 室
育成クラブ 54 室 防災備蓄 36 室 地域開放 7 室
増加 A
取組状況
学校の実情に応じて,余裕教室を少人数指導教室,特別活動教室等として効果的に活用 する中で,教育活動の他に有効活用が可能な学校から,関係部局との調整の上,放課後等 に適切な遊びと生活の場を提供するための「児童育成クラブ室」への転用を進めた。
2017年度 2018年度 2019年度 2020年度
PFI事業者 公募・決定・契約
空調設置工事 当初予定 空調設置工事
現在予定
中学校 小学校
中学校
小学校
小学校
中学校
33 成 果
余裕教室を「児童育成クラブ室」として 5 室転用し,放課後児童の生活の場として,よ りよい環境を整備することができた。また,「防災備蓄倉庫」として引き続き 36 室,地域 開放として 7 室を活用したことにより,地域防災の強化及び地域の活性化を図ることがで きた。
課 題
近年増加傾向にある特別支援学級の教室や英語教育のための特別教室の確保が求めら れているため,学校のニーズに応じた余裕教室の有効活用を図る必要がある。また,地域 のコミュニティー活動等が可能な余裕教室の「地域開放」については,学校施設管理上の 調整や実施のための施設整備が必要となる。
今後の取組の 方向性
特別支援学級や英語教育のための特別教室としての活用を視野に入れ,有効活用が可能 な学校から,引き続き「児童育成クラブ室」,「防災備蓄倉庫」,「地域開放」への転用を進 め,余裕教室の有効活用を図る。
【参考】
※余裕教室…将来とも恒久的に余裕となると見込まれる普通教室。
<育成クラブへの活用> <防災備蓄への活用>
具体的施策④ 通学区域制度の弾力的な運用に努めます。
主な取組 通学区域制度の弾力的な運用
取組状況
住所地によって定められた指定校以外の学校に就学することを希望する児童生徒や保 護者のニーズに応えるため,隣接校選択制※や小規模特認校制度※による入学を認めるほ か,いじめや不登校など児童生徒に特別な事情がある場合には,学区外からの就学を許 可するなど,通学区域制度の弾力的な運用に努めた。また,中学校で唯一の小規模特認 校である竹中中学校については,希望生徒数が増加したことにより,2018 年度から試行 期間を 3 年間延長した。
成 果
2019 年度入学者を対象とした隣接校選択制では,小学校 35 校に 107 名,中学校 21 校 に 172 名,義務教育学校に 14 名の合計 293 名の申請があり,小学校 95 名,中学校 132 名,義務教育学校 11 名の合計 238 名の児童生徒が制度を利用し,通学の安全性や距離,
各学校の特色等を考慮し,自ら就学する学校を選択できる機会を確保することができた。
また,小規模特認校制度を導入している上戸次小学校,神崎小学校,竹中中学校の 3 校で合計 78 名の児童生徒が制度を利用し,自然環境に恵まれる小規模校で豊かな人間性 を培い,明るく伸び伸びとした教育を希望する児童生徒や保護者のニーズに応える ことができた。
課 題 受入れ定員の範囲内で児童生徒や保護者のニーズに対応するため,隣接校選択制,小 規模特認校制度,学区外就学許可制度の周知・活用を図る。
今後の取組の 方向性
指定校以外の学校への就学を希望する児童生徒や保護者が制度を活用できるよう,市 報やホームページ等を通じて,引き続き周知を図る。また,2019 年 4 月にこうざき小学 校へ小規模特認校制度を導入し,通学区域制度の弾力的な運用に努め,児童生徒や保護 者のニーズに柔軟に対応する。
【参考】
※隣接校選択制…児童生徒,保護者が,通学の安全性や通学距離,学校の特色等を考慮し,自ら就学する学校を選択でき る機会を確保する制度。ただし,申請可能な学校は,住所地によって定められた指定校に隣接する学校。
※小規模特認校制度…自然環境に恵まれる小規模校で,心身のすこやかな成長を図り,体力づくりを目指すとともに,自 然に触れるなかで,豊かな人間性を培い,明るく伸び伸びとした教育を希望する保護者・児童生徒に一定の条件を付し,
特別に入学・転学を認める制度。
34
具体的施策⑤ 地域の実情に応じた小中学校の適正配置に取り組みます。
主な取組 小中学校適正配置の実施
取組状況
2012 年に策定した「大分市小中学校適正配置基本計画」に基づき,2018 年 4 月より,
神崎中学校区については,小中一貫教育校として「神崎小中学校」を開校し,野津原中 学校区については,「野津原小学校」を開校した。
戸次中学校区については,2018 年 4 月に上戸次小学校の複式学級が解消されたことに より,戸次小学校への統合を見直し,本計画における適正配置検討の対象から除くこと を決定した。また,大分西中学校区・竹中中学校区については,児童生徒数の推計等を もとに,校区の状況に応じて関係者との意見交換を実施した。
成 果
こうざき小学校,神崎中学校の両校を小中一貫教育校へ移行した神崎小中学校では,
前期,中期,後期の義務教育9年間を見通した柔軟な教育課程を編成するとともに,第 1学年から英語教育を行うなど,小中一貫教育校ならではの特色ある取組の充実を図る ことができた。また,野津原東部小学校,野津原中部小学校,野津原西部小学校を統合 し,新たに開校した野津原小学校では,地域の特色を生かした小中一貫教育の 1 中1小 モデル校として,魅力ある教育活動を展開することができた。こうした適正配置の取組 により,一定の集団規模を確保し,子どもたちが集団の中で多様な考えに触れ,切磋琢 磨することを通じて,一人一人の資質や能力を伸ばすなど,豊かな人間性や社会性の育 成につなげることができた。
小規模特認校制度を導入している上戸次小学校及び小規模特認校制度を試行実施して いる竹中中学校においては,自然環境に恵まれた小規模校での豊かな体験活動等を通じ 心身ともに健やかな成長を促す教育を希望する児童生徒や保護者のニーズに応えること ができた。
課 題 大分西中学校区・竹中中学校区について,今後の児童生徒数の推計等を見極めながら,
関係者との十分な意見交換を行う必要がある。
今後の取組の 方向性
現在及び将来の子どもたちにとってより豊かな教育環境を創造することを第一義に,
引き続き関係者と十分に協議を行う中で,小中学校の適正配置を計画どおりに進める。
【参考】
○大分市立小中学校適正配置基本計画に係る取組状況 優先順位
(実施時期) 適正配置の対象 6 中学校区 取組状況
1
(2016 年度頃まで)
碩田中学校区
<荷揚町小学校,中島小学校,住吉小学校>
2017 年 4 月
「碩田学園」開校
2
(2018 年度頃まで)
神崎中学校区
<木佐上小学校,こうざき小学校,大志生木小学校>
2018 年 4 月
「神崎小中学校」開校
野津原中学校区
<野津原東部小学校,野津原中部小学校,野津原西部小学校>
2018 年 4 月
「野津原小学校」開校
3
(2021 年度頃まで)
大分西中学校区
<八幡小学校,神崎小学校>
児童数の推計等をもとに,
関係者と意見交換を実施
戸次中学校区
<戸次小学校,上戸次小学校>
2018 年 5 月
戸次中学校区を本計画にお ける適正配置検討の対象か ら除くことを決定 竹中中学校区
<竹中小学校,竹中中学校>
2015 年 4 月~2021 年 3 月 竹中中学校で小規模特認校 制度を試行的実施