• 検索結果がありません。

教職員が子どもと向き合うための時間を確保する。

64 5 取組状況

○取組状況

(全市一斉定時退勤日及び学校閉庁日の設定による働き方の見直し)

昨年度から実施している全市一斉定時退勤日を月 2 回に拡大するとともに,8 月 13 日から 15 日の期間 を学校閉庁日とした。

(部活動の在り方の見直し)

学校職員として部活動の指導及び引率等を行う部活動指導員の配置をはじめ,2018 年 12 月に策定した

「大分市立中学校部活動ガイドライン」において,部活動休養日を週当たり 2 日以上(平日1日以上,土 曜日及び日曜日1日以上)とし,活動時間を平日 2 時間程度,学校休業日 3 時間程度とするなど,部活動 指導における教職員の負担軽減に向けた取組を進めた。また,部活動指導員 18 名を 12 校 18 部活動にお いて配置した。

(タイムレコーダーの導入による適正な勤務時間管理)

2018 年 2 月から試行実施したタイムレコーダーによる勤務時間管理の検証を踏まえ,勤務時間の入力・

集計作業等に負担が生じないよう配慮した教職員出退勤管理システムを 12 月より全小中学校に導入した。

(教職員研修の見直し)

教職員のキャリアステージに応じて求められる資質能力を踏まえ,教育委員会が行う全ての研修におい て,研修講座数,研修内容,研修対象者の整理・精選を行った。

(調査・依頼事項等の精査・精選)

各種行事への児童生徒等の参加要請及び作品・作文等の出展依頼について,教育的意義があると認めら れるものを除き,原則として要請・依頼しないことや,学校への配布物の送付について,児童生徒等にと って有益であることが明確であるものを除き,原則として配布しないことを庁内各課に通知した。

(スクールサポートスタッフの活用)

大規模校 6 校に 6 名のスクールサポートスタッフを配置し,校内での印刷業務や配布物の整理等の事務 補助を行った。

(その他主な取組)

校務支援システムにおいて,新たに保健日誌,検診記録等の保健管理機能や,小学校における通知表,

指導要録作成等の成績管理機能をリリースし,作業の効率化を図った。また,試行校(小学校 3 校,中学 校 3 校)において,勤務時間外の電話に対して自動音声メッセージにより対応した結果,時間外の電話が 減少し,成果がみられたことから,2019 年度より全小中学校において運用を開始するための準備を進め た。

○成果

(全市一斉定時退勤日及び学校閉庁日の設定による働き方の見直し)

全市一斉定時退勤日の実施により,働き方の見直しにつなげるとともに,学校閉庁日の設定により,教 職員の休暇取得を促進した。

(部活動の在り方の見直し)

部活動休養日を週 2 日以上とすることを徹底した結果,週 2 日以上の休養日を設定している部活動の割 合は,4~6 月調査において運動部 71%,文化部 81%,9 月~10 月調査において運動部 91%,文化部 93%,

1~2 月調査において運動部 98.1%,文化部 98.9%となった。

また,部活動指導員による単独指導や試合等の引率を行ったことで,部活動指導員が配置された部活動

65 顧問の負担を軽減することができた。

(タイムレコーダーの導入による適正な勤務時間管理)

教職員出退勤管理システムの導入により,教職員一人一人の勤務時間を的確に把握し,管理職による勤 務時間の多い教職員への対応につなげるとともに,教職員の勤務時間を意識した働き方の見直しにつなげ た。なお,1 ヶ月当たりの超過勤務時間が 2~6 ヶ月で 80 時間を超えた教職員の割合は,小学校では,3.7%,

中学校では,7.5%となった。

(教職員研修の見直し)

教育委員会が行う全ての研修において,研修講座数,研修内容,研修対象者の整理・精選を行った結果,

研修講座数を 21 講座削減,研修日数を 35 日削減した。

(調査・依頼事項等の精査・精選)

調査・依頼事項等の精査・精選を行った結果,教職員に出席を求める委員会やイベント等 23 件(うち 廃止 13 件),児童生徒に参加を求めるイベント等 10 件(うち廃止 5 件),作文,標語等の出展依頼 6 件(う ち廃止 2 件),照会・アンケート等の依頼 20 件(うち廃止 10 件),文書・チラシ等の配布依頼 26 件(う ち廃止 20 件)の計 85 件の見直しにつなげた。

(スクールサポートスタッフの活用)

スクールサポートスタッフの配置により,校内での印刷業務や配布物の整理等の負担を軽減することが できた。

○課題

部活動の休養日の徹底においては,大会が集中する時期における休養日の設定が不十分となっていること から,計画的な休養日の設定と平日に休養日を振り替えることを徹底することが必要である。加えて,部活 動指導員やスクールサポートスタッフの増員に向けて,人材を確保することが必要である。

また,調査・依頼事項等のさらなる削減に向けて,とりわけ作文・標語等の出展依頼や文書・チラシ等の 配布依頼の見直しが十分とは言えないことから,今後のさらなる精査・精選の方法を検討する必要がある。

○今後の取組の方向性

2018 年度における取組を引き続き継続する中で,部活動指導員及びスクールサポートスタッフの増員を 図るとともに,勤務時間外の電話に対する自動音声メッセージによる対応について,2019 年度 2 学期より 全小中学校において運用を開始し,教職員の負担軽減を図る。加えて,調査・依頼事項等のさらなる削減を はじめ,登下校の見守り等の在り方の見直しや学校徴収金の徴収・管理の効率化に向けた検討を進める。ま た,校長のリーダーシップの下,働き方の見直しを進めるなど,教職員の意識改革を行い,学校における働 き方改革を推進する。

66

仲 嶺 ま り 子 氏 別 府 大 学 短 期 大 学 部 学 長

「 教 育 に 関 す る 事 務 の 管 理 及 び 執 行 の 状 況 に つ い て の 点 検 及 び 評 価 」 に お い て は , 「 大 分 市 教 育 ビ ジ ョ ン 2 0 1 7 」 に 基 づ き , 指 標 の 達 成 状 況 に つ い て , 2 0 1 9 年 度 目 標 値 に 対 し て の 2 0 1 8 年 度 実 績 値 を 4 段 階

( A ~ D ) で 評 価 し て い る 。 目 標 値 は , 割 合 , 人 数 , 回 数 , 学 校 数 , 件 数 な ど 数 値 に よ る も の が ほ と ん ど で あ り , そ の 数 値 の 示 す 具 体 的 な 内 容 に つ い て の 取 組 状 況 及 び 成 果 , 課 題 と 今 後 の 取 組 の 方 向 性 の 記 載 に よ り 評 価 の 根 拠 が 示 さ れ て い る 。 そ の よ う な 点 に お い て , 点 検 及 び 評 価 は 適 正 に 行 わ れ て い る と 考 え る 。 今 回 の 点 検 ・ 評 価 で は , 概 ね 8 0 % 以 上 の 達 成 度 が 見 込 ま れ る も の が 8 7 % ( A 評 価 4 1 指 標 , B 評 価 1 4 指 標 ) で , 平 成 3 0 年 度 と 同 様 の 割 合 で あ る 。 評 価 全 般 は 概 ね 妥 当 と 考 え ら れ , こ の よ う な 高 達 成 率 の 維 持 と い う 点 か ら , 各 施 策 に お け る 取 組 改 善 は 適 切 か つ 効 果 的 に 行 わ れ て い る も の と 考 え ら れ る 。 ま た , 今 年 度 か ら , 第 3 章 「 大 分 市 立 学 校 に お け る 働 き 方 改 革 推 進 計 画 」 ( 平 成 3 0 年 3 月 発 行 ) 点 検 ・ 評 価 が 新 た に 加 わ っ て い る 。 1 年 目 の 取 組 で は あ る が , 3 つ の 評 価 指 標 に お い て A 及 び B 評 価 と い う 結 果 か ら , さ ら な る 改 善 が 期 待 さ れ る 。

基 本 方 針 1 重 点 施 策 ( 1 ) に お け る 「 確 か な 学 力 の 向 上 」 に 向 け て の 取 組 で は , ペ ア ・ グ ル ー プ 学 習 , 思 考 ツ ー ル の 活 用 , 振 り 返 り の 記 述 等 の 授 業 改 善 や 家 庭 と の 連 携 を 図 り , 全 国 ・ 県 ・ 市 主 催 の 学 力 調 査 に お け る 全 国 平 均 以 上 の 教 科 数 が 小 中 合 わ せ て 9 0 . 5 % と い う 成 果 を 上 げ て い る 。 こ の 取 組 は B 評 価 で は あ る が , 中 学 校 へ の 教 科 指 導 マ イ ス タ ー の 派 遣 や 教 科 部 会 等 に よ る チ ー ム 連 携 , 個 に 応 じ た 指 導 の た め の 小 学 校 の 非 常 勤 講 師 の 配 置 等 , 質 の 高 い 取 組 が な さ れ て い る 。 ま た , 「 健 や か な 体 の 育 成 と 健 康 ・ 安 全 教 育 の 推 進 」 に お い て は , 「 毎 日 朝 食 を 食 べ る 」 と 回 答 し た 児 童 生 徒 の 割 合 が 前 年 度 を 下 回 っ て い る 。 体 力 の 向 上 や 健 康 保 持 に お い て も 望 ま し い 食 習 慣 の 形 成 は 重 要 で あ る こ と か ら , さ ら な る 改 善 が 望 ま れ る 。 そ の 他 に , 重 点 施 策 ( 2 ) に お け る 特 別 支 援 教 育 や 合 理 的 配 慮 に つ い て の 研 修 , I C T 活 用 授 業 に 向 け て の 情 報 教 育 研 修 は , B 評 価 で は あ る が ニ ー ズ に 応 じ た 研 修 が 実 施 さ れ て い る 。

基 本 方 針 2 重 点 施 策 ( 2 ) で は , 猛 暑 対 策 と し て 小 中 学 校 普 通 教 室 へ の 空 調 機 整 備 事 業 期 間 短 縮 に よ る 教 育 環 境 の 改 善 が な さ れ , 効 果 的 な 取 組 で あ る 。

基 本 方 針 3 , 4 に お け る 「 市 民 一 人 当 た り の 年 間 図 書 貸 出 冊 数 」 「 市 美 術 館 ・ ア ー ト プ ラ ザ の 年 間 利 用 者 数 」 「 歴 史 資 料 館 利 用 者 数 」 に つ い て は C 評 価 と 目 標 値 を 下 回 っ て い る 。 し か し , そ れ ぞ れ の 取 組 状 況 は , 生 涯 学 習 に も 繋 が る 本 質 的 な 内 容 で あ り , 達 成 度 評 価 と は 別 に , 高 く 評 価 で き る 。 な ぜ な ら ば 、 私 た ち は , 読 書 を 通 し て 本 の 中 の 人 物 に 共 感 す る な ど し て , 人 と 交 わ る 素 地 を 培 い , さ ら に , ア ー ト を 通 し て 喜 び や 悲 し み を 感 じ 取 る 芽 を 育 み , 歴 史 を 通 し て 先 人 の 偉 業 に 深 い 畏 敬 の 念 を 抱 く の で あ る 。 そ の よ う な 観 点 か ら , こ れ ら の 事 業 に お け る 利 用 者 数 増 加 が 望 ま れ る と こ ろ で あ る 。 そ の 他 に , 基 本 方 針 4 重 点 施 策 ( 2 ) に お け る 国 指 定 史 跡 大 友 氏 遺 跡 の 庭 園 整 備 , 県 指 定 史 跡 府 内 城 宗 門 櫓 修 復 は , 地 域 再 発 見 に も 繋 が り , 公 開 が 待 た れ る 事 業 で あ る 。

以 上 の よ う に , 大 分 市 で は , 教 育 の 充 実 は も ち ろ ん の こ と , 地 域 の 伝 統 文 化 を 重 ん じ , 社 会 教 育 の 充 実 を 図 る な ど , 市 民 の 豊 か な 生 活 に 向 け て 多 角 的 な 取 組 が 行 わ れ て い る 。 今 後 は , そ れ ぞ れ の 事 業 に お い て , よ り 一 層 の 向 上 が 図 ら れ る こ と を 期 待 し た い 。