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具体的施策① 文化財の適正な保護・調査・収蔵を図ります。

主な取組 大友氏遺跡をはじめとする文化財の適正な保護と管理

指 標 2015 年度

基準値

2018 年度 実績値

2019 年度

目標値 評 価

市内の指定文化財の件数 203 件 214 件 211 件 A

取組状況

大分市内に伝えられた無形民俗文化財及び市民から情報提供された文化財について調 査を実施し,調査した物件のうち,「戸次のほうちょう作り」を大分市の無形民俗文化財 として初めて郷土料理の製法を指定するとともに,2008 年に大分市の有形文化財として 指定した「伝岩屋遺跡出土銅戈」と大分市大在地区にある住吉神社が所蔵する銅戈と同じ 鋳型であることが別府大学の調査で判明し,銅戈 2 口を一括して「大分市出土同笵銅戈」

という名称で大分市の有形文化財(考古資料)に指定した。また,2019 年度以降の指定 に向けた調査を継続して実施した。

成 果

これまでの大分市指定文化財には見られない特徴的な文化財として,郷土料理である

「戸次のほうちょう作り」及び全国的にも希少な「大分市出土同笵銅戈」の 2 件を新たに 指定し,市内の指定文化財の件数は,214 件となり,地域で受け継がれてきた食文化の保 存・継承や大分地方における弥生文化を考える上での貴重な資料の保存・活用につなげる ことができた。

課 題

未指定の文化財の適正な保護・管理を行うため,指定に向けた調査及び地域住民との協 働をさらに進める必要がある。また,指定文化財の増加に伴い,計画的な保存・修理・維 持管理を図る必要がある。

今後の取組の 方向性

文化財の適切な保存修理の実施や安定した維持管理を図るため,計画的に調査を実施 し,文化財指定を行う。また,所有者等が管理する指定文化財の状態を定期的に把握する 取組をさらに進め,引き続き地域の貴重な文化財の適正な保護と維持管理を行う。

【特記事項】

<国指定史跡大友氏遺跡の整備状況について>

大友氏館跡の整備に向けて,2015 年度に策定した史跡大友氏遺跡整備基本計画(第 1 期)に基づき,

庭園部分の 2020 年 4 月の公開に向け,池・中島・築山の整備や植樹を進めた。

また,大友氏遺跡に関する情報発信を効果的に行うため,大友氏遺跡体験学習館を顕徳町の大友館跡 隣接地に移転リニューアルし「南蛮BVNGO交流館」として 9 月 30 日にオープンした。館内では,工 夫を凝らした展示や迫力ある映像で大友宗麟や大友氏遺跡をわかりやすく紹介している。

今後,史跡大友氏遺跡整備基本計画の見直しを行い,中心建物跡及び門跡,唐人町跡の復元整備や学 習交流施設の設置等について検討を進め,中期整備計画を具体化し,第 1 期の整備範囲である大友氏館跡 エリアの整備を進める。

<県指定史跡府内城宗門櫓修復公開活用事業について>

史跡府内城跡に 2 棟のみ残っている江戸時代の櫓のひとつである府内城跡宗門櫓の公開・活用を図る ため,2016 年度から修復・復元に取り組み,公開することを目指している。2017 年度に櫓の解体を

行い,2018 年度は,修復工事に着手し,屋根瓦葺きや荒壁修理を行うとともに,工事中の現場を公開し た。2019 年度は,木製建具製作を行い,ラグビーワールドカップ期間中には,修復現場の公開を行うこ ととしている。2020 年度に,漆喰壁仕上げを行い,完成する予定である。

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具体的施策② 施設機能の整備・充実を図るとともに,貴重な文化財の収集・保管に努めます。

主な取組 施設機能の整備・充実と考古,歴史,民俗等に関する資料の収集

指 標 2015 年度

基準値

2018 年度 実績値

2019 年度

目標値 評 価 歴史資料館が収集した資料の件数 690 件 730 件 730 件 A

取組状況

資料収集委員会を開催し,学識経験者による資料価値に係る指導を基に,大分に関連の ある資料を計画的に購入した。また,資料寄贈の仕組みを整え,市民からの民族資料寄贈 の要望に対して,資料所有の経緯や用途などについて調査を行った後に,保存の必要があ る貴重な資料の寄贈を受けるようにした。この仕組みにより,戦争資料等の貴重な文化財 の収集に努めるとともに,購入資料及び寄贈資料等について市民に公開した。

成 果

資料の計画的な購入及び寄贈等により,収集した資料の件数は,新たに収集した 12 件 を加え,730 件となり,収集した貴重な資料をテーマ展示等で市民に公開し,活用するこ とができた。また,寄贈資料の収集の仕組みを整えたことにより,資料の収集・調査を効 率的かつ効果的に行うことができた。

課 題 収集した資料を活用するため,データ化などの資料整理をより進める必要がある。また,

利用者の利便性を高めるため,施設の老朽化に対応する必要がある。

今後の取組の 方向性

資料の整理を進めることにより,収蔵機能の向上を図るとともに,施設の計画的な修繕 等を進め,収集した資料の適正な保管や利用者の利便性の向上に努める。

具体的施策③ 文化財に関する情報提供機能の充実を図ります。

主な取組 文化財の公開と情報発信の充実

指 標 2015 年度

基準値

2018 年度 実績値

2019 年度

目標値 評 価 テーマ展示や特別展等で公開した指定文化

財・資料館収蔵資料の件数 240 件 276 件 280 件 A

取組状況

テーマ展示として開催した「収蔵コレクション 2018 年度花鳥風月展」では,歴史資料 館が近年収集した資料を展示するとともに,今月一品と銘打ち,毎月一枚,資料館所蔵の

「源氏物語絵」を展示した。また,特別展「大分府内城」では,日本城郭協会の協力を得 て,「日本 100 名城」に選定されている近世城郭のうち,現存している城の天守の模型や 府内城の模型の展示,御城下絵図等を展示するとともに,特別展期間中には,最新の調査 を基にした展示について職員が解説を行った。

成 果

大分市の歴史や特色ある文化財などの収蔵資料を計画的かつ積極的に公開した結果,特 に「源氏物語絵」の展示では,季節に合わせた展示を楽しみにして来館されるとのアンケ ート結果もあり,観覧者の満足度を高めることができた。また,特別展「大分府内城」記 念講演会には定員 70 名を大幅に超える 115 名の参加者があり,府内城の魅力について,

関心を高めることができた。

課 題 収集資料が増えていく中,まだ公開されていない指定文化財や収蔵資料が数多くあるこ とから,引き続き未公開資料を計画的に公開する必要がある。

今後の取組の 方向性

公開可能な資料は,テーマ展示など機会をとらえながら計画的に順次公開を行うととも に,新たに収集した資料は,公開が可能となるよう保存・修理等を進めながら,引き続き 公開の準備を行っていく。

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【参考】

<歴史資料館特別展「大分府内城」> <歴史資料館テーマ展示>

具体的施策④ 市民の学習・交流の場の提供に努めます。

主な取組 文化財について学習・交流を深める場の提供

指 標 2015 年度

基準値

2018 年度 実績値

2019 年度

目標値 評 価

歴史資料館利用者数 45,859 人 43,346 人 47,000 人 C

取組状況

第 37 回特別展「大分府内城」や「王朝文化へのいざない 源氏物語絵」をはじめとし た 3 回のテーマ展示,ふるさと歴史再発見講座等を開催し,大分市の歴史や特色ある文 化財について学習する場を提供した。また,テーマ展示や特別展の開催に当たって,新た な取組として各種メディアに対し内覧会を行うとともに,情報雑誌への掲載やHPの活用 など広報の充実を図った。さらに,勾玉づくりをはじめとした各種体験学習や,市民学芸 員による古文書の解読作業や展示解説,体験学習の指導などを行い,幅広い世代の参加者 が学習を深め,交流できる場を提供した。加えて,外国人来訪者がわかりやすいよう,展 示解説の多言語化を行った。

成 果

第 37 回特別展「大分府内城」では日本城郭協会の協力を得て,現存している城の天守 の模型の展示を工夫するなど,復元模型や資料から府内城の魅力を紹介し,利用者の満足 度を高めることができた。また,第1回テーマ展示「王朝文化へのいざない 源氏物語絵」

において,資料館所蔵の「源氏物語絵」等を展示し,第 2 回テーマ展示「いきものばかり 資料にみる小さな生き物」において,賀来飛霞の写生図や,生き物が意匠された資料など を通して,身近な小さな生き物と,そこに注がれた先人たちの眼差しを紹介するとともに,

「ふるさとの歴史再発見」や「ふれあい歴史体験講座」等の各種講座を開催するなど,計 43,346 人の利用者に対して郷土の歴史を学ぶ場を提供することができた。

課 題

利用者がより魅力を感じる企画展や特別展の開催はもとより,特別展前売券の販売,歴 史資料館最寄りの豊後国分駅利用者へのPR,リニューアルしたホームページのさらなる 充実,メディア向け内覧会の活用など,効果的な広報が必要である。

今後の取組の 方向性

ラグビーワールドカップなど,多くの人が市内へ訪れる機会をとらえ,魅力ある企画展 や特別展を開催するとともに,ホームページをはじめ,各種広報媒体やメディア向け内覧 会を活用し,企画展示等の魅力や観覧のポイント,出品情報など,市民が興味を持ちやす い情報の提供に努め,広報の充実を図る。