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40 成 果

前年度から新たに 8 校が学校運営協議会を設置し,市内 24 校において学校運営協議会 を設置するとともに,未設置校においても,学校評議員会の中で学校運営協議会への円滑 な移行について協議するなど,計画的・段階的な取組を進めることができた。

学校運営協議会設置校では,学校と地域がインターネットの利用に関する問題など,

様々な情報を共有し,その解決に向けた学校の教育活動に地域がより協力的になった。ま た,学校行事への地域の協力や地域行事への子どもの参加が増えるなど,学校と地域が協 力した取組が増加し,学校と地域住民等との相互の信頼関係を深め,地域住民等による学 校運営への参画を促進することができた。

課 題

市内全小中学校が学校運営協議会制度へ円滑に移行するため,教職員や地域住民に対し て学校運営協議会制度の趣旨に対する理解を深め,機運を醸成するとともに,学校運営協 議会委員の人材確保や組織編成などの条件整備を支援する必要がある。

新たに学校運営協議会を設置した学校については,学校運営の改善の取組や学校運営へ の参画の仕方など,学校運営協議会制度の意義について教職員や学校運営協議会委員の理 解を深める必要がある。

今後の取組の 方向性

学校の実情に応じて段階的に学校運営協議会を設置する中で,2019 年度は,15 校にお いて設置し,地域住民等の学校運営への参画を促進する。未設置校に対しては,学校運営 協議会委員等研修の際に, 情報提供として,設置校の取組事例,人員確保や組織編制,小 中合同による設置を紹介するなど,学校運営協議会制度への円滑な移行に向けた支援を行 う。また,新たに設置した学校や要請のあった学校に対しては,他校の取組を紹介するな ど,学校運営協議会制度の効果的な活用に努める。

【参考】

※学校評議員制度…保護者や地域住民等が学校運営に参画することを可能とする制度。校長の求めに応じて学校運営に関 する意見を述べることができる。

※学校運営協議会制度…学校運営の改善の取組をさらに一歩進めるものとして,保護者や地域住民等が一定の権限と責任 をもって,学校の運営に参画することを可能とする制度。校長が作成する学校運営の基本的な方針について承認を行う ことや,学校運営全般について教育委員会や校長に意見を述べること,教職員の任用に関して教育委員会に意見を述べ ることができる。

具体的施策③ 学校や地域における,児童生徒のボランティア活動への積極的な参加を進めます。

主な取組 ボランティア活動の推進

指 標 2015 年度

基準値

2018 年度 実績値

2019 年度

目標値 評 価 ボランティア活動の実施校の割合 64% 79.5% 80% A

取組状況

各学校において,児童生徒が地域の公園,河川等の清掃活動や花植え活動等に参加した り,地域の高齢者福祉施設に慰問し,高齢者との交流活動を行ったりするなど,地域との 連携による多様なボランティア活動を行った。

成 果

地域の福祉施設,自治会等の協力に加え,PTAや学校運営協議会等と連携による多様 なボランティア活動を通して,児童生徒のボランティア活動に対する意識を高めるととも に,進んで他に奉仕し,共によりよい集団生活や地域の一員として社会生活を築いていこ うとする心情や態度の育成を図ることができた。

課 題

実施校の拡大に向けて,学校運営協議会等の積極的な活用を含め,地域との連携を進め るとともに,児童生徒が主体的に活動できるよう,地域と連携したボランティア活動を充 実する必要がある。

今後の取組の 方向性

PTAや学校運営協議会等を活用し,学校,保護者,地域住民がボランティア活動の意 義を共通理解するとともに,児童生徒が主体的に地域におけるボランティア活動に参加す ることができるよう,地域行事と合わせた活動の充実等を図る。

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具体的施策④ 子どもたちの生命に関わる犯罪や児童虐待等の未然防止,発生時の適切な対応等,危機管 理体制の構築に努めます。

主な取組 危機管理体制の強化

指 標 2015 年度

基準値

2018 年度 実績値

2019 年度

目標値 評 価 児童虐待防止研修に参加した延べ受講者数

の割合 31.7% 61.0% 50% A

取組状況

児童虐待の早期発見・早期対応等のさらなる充実を図るため,8月におおいた子ども支 援ネットや中央子ども家庭支援センターに依頼し,「児童虐待の現状とその対応」や「D V被害の実態とその対応」についての研修を行った。また,新たに正規職員のスクールソ ーシャルワーカーを子ども家庭支援センターの職員として併任するなど,関係機関とも一 層連携することにより児童虐待防止に努めた。

2019 年 1 月に他県で発生した児童虐待事案を受けて,児童生徒の実態や関係機関との 連携状況について,文部科学省による緊急調査を行うとともに,日常観察や教育相談,ス クールソーシャルワーカーの活用等を通じて,児童虐待の早期発見に努め,虐待が疑われ る状況を把握した場合には,速やかに通告を行うよう,各学校に再度指導を行った。

成 果

児童虐待防止研修に参加した受講者数は,延べ 1064 名となり,その割合は,昨年度の 44.7%から 61.0%に向上した。研修を通じて,児童虐待を見逃さないための視点や児童虐 待(疑いを含む。)を発見した場合の児童生徒への聴き取りの留意点など,児童虐待の早期 発見,適切な対応等について,参加した教職員(127 名)の理解を深めることができた。

また,スクールソーシャルワーカー等の活用により,子ども家庭支援センター,児童相談 所,警察等の関係機関との連携の下,児童虐待の早期発見,早期対応等につなげることが できた。

課 題

子どもを取り巻く環境が複雑化・多様化していることから,研修等を通して,児童虐待 の未然防止等に係る教職員の理解を深め,迅速かつ適切な対応を図るとともに,引き続き 関係機関との連携を強化する必要がある。

今後の取組の 方向性

児童虐待防止研修において,専門家による実践的な講義,具体的な事例を用いた演習や 協議等を通し,教職員の理解を深め,対応力の一層の向上を図るとともに,個人情報の適 切な取扱いについて,指導の充実に努める。また,スクールソーシャルワーカー等を効果 的に活用し,子ども家庭支援センターや児童相談所など福祉等の関係機関との連携を強化 し,児童虐待の未然防止,早期発見及び早期対応の取組の充実を図る。

【参考】☆2010(H22)年度からの延べ受講者数。

具体的施策⑤ 個別の課題を抱える児童生徒の立ち直りや社会的自立に向けて,関係機関等と連携・協力 し,児童生徒とその家庭を支援します。

主な取組 関係機関等との連携・協力

指 標 2015 年度

基準値

2018 年度 実績値

2019 年度

目標値 評 価 スクールソーシャルワーカーが関わり支援し

たことによる好転率 71.2% 64.5% 80% B

取組状況

嘱託職員のスクールソーシャルワーカーを 2 名増員し,計 22 名を市内全中学校及び義 務教育学校に配置するとともに,併せて,その校区の小学校を担当する体制を整備した。

また,新たに正規職員の主任スクールソーシャルワーカーを教育センターに 2 名,東部子 ども家庭支援センター,西部子ども家庭支援センターに各 1 名ずつ配置する中で,学校と の連携の下,スクールソーシャルワーカーが授業観察や家庭訪問等を通して,個々の子ど もや家庭の状況を把握し,必要に応じて子ども家庭支援センター等の福祉機関や病院等の 医療・療育機関につなぐなど,児童生徒の置かれた様々な環境に働きかけ,課題の改善に 努めた。

42 成 果

児童生徒の発達に関すること,不登校,家庭環境等の相談が多く,子ども家庭支援セン ターや児童相談所等の福祉の関係機関に 2,623 件,病院や療育機関等の保健・医療の関係 機関に 937 件と,各専門機関と連携を深める中,好転件数は,1,912 件となり,2015 年度 の 728 件から約 2.63 倍に増加した。子ども家庭支援センター等,各関係機関と連携を図 る中,より多くの児童生徒等の課題に対する早期発見,早期支援を行った結果,好転率は,

昨年度の 58%から 64.5%に増加し,状況の改善につなげることができた。

課 題

スクールソーシャルワーカーの増員に伴い,年々相談等対応延べ件数が増加する中,

2016 年度から配置している中学校では,事案の深刻化から,好転するまでに時間を要す るケースが増加している。また,ネグレクトや子どもの貧困等の課題に迅速で適切な対応 が求められ,福祉部門とのさらなる連携強化が必要である。

今後の取組の 方向性

好転率のさらなる向上を図るため,2019 年度は,嘱託職員のスクールソーシャルワー カーを 2 名増員し,計 24 名を配置するほか,正規職員のスクールソーシャルワーカーを 増員し,各子ども家庭支援センターの職員を併任することにより,効率的かつ効果的な体 制の整備を図るとともに,福祉等の関係機関との連携を一層強化する。

【参考】☆好転率…対応した事案のうち「解決」「好転」した割合。

○6年間(2013 年度~2018 年度)の事業実績

※2018 年度の「相談等対応延べ件数」については,学校配置の嘱託職員スクールソーシャルワーカー22 名分の件数

具体的施策⑥ 教職員研修や学校の教育活動における学習支援など,大学との連携を推進します。

主な取組 地元大学の学生による教育支援

取組状況

本市教育委員会と大分大学教育学部との連携の下,大分大学の学生を市立の幼稚園,

小学校,中学校及び義務教育学校からの支援要請に応じて派遣する「まなびんぐサポー ト」事業の実施により,2018 年度は,要請のあった学校(園)のうち,小学校 11 校に 25 名,中学校 1 校に 2 名,義務教育学校 1 校に 1 名,計 28 名の学生を派遣し,児童生徒の 学習支援や教師の教育活動の補助等を行った。

成 果

派遣した学校(園)おいて,学生が困りを抱えた児童生徒や不登校傾向の児童生徒へ の学習・生活支援,作業学習における危険防止のためのサポート,学級担任の業務に係 る補助等,様々な教育支援を行うことで教育活動の充実が図られた。また,参加した学 生については,実際に学校現場において教育支援を行う経験を通して,児童生徒への具 体的な関わり方や指導技術等について学ぶ機会となるなど,養成段階における実践的指 導力の基礎を培う場にもなった。

課 題

参加学生の数等により,希望するすべての学校(園)に学生を派遣できていない状況 が見られることから, 希望する学校と大学にとって互恵性のある「まなびんぐサポート」

事業の在り方について検討する必要がある。

今後の取組の 方向性

「まなびんぐサポート事業」に学生がより多く参加できるよう大学に要請するととも に,学生の支援の状況や学校(園)の要望等の把握に努める。また,大分大学教育学部 と連携し,教員の資質能力の向上及び教員養成教育等の充実の円滑な実施を図る「大分 市現職教員教育等連携推進協議会」において,当事業の効果的な在り方について検討す る。

配置校数

SSW 配置 人数

対応事案件数 相談等対応延べ件数 SSW1人当たりの

相談等対応延べ件数 好転件数

生徒指導上の 課題の解決

好転率 2013 年度 9 校 3 人 438 件 2,441 件 814 件 285 件 65.1%

2014 年度 9 校 3 人 506 件 2,929 件 976 件 410 件 81%

2015 年度 17 校 5 人 1,022 件 9,472 件 1,894 件 728 件 71.2%

2016 年度 51 校 15 人 3,273 件 30,497 件 2,033 件 1,786 件 54.6%

2017 年度 63 校 20 人 3,538 件 46,981 件 2,349 件 2,051 件 58%

2018 年度 全校 26 人 2,966 件 59,033 件 2,683 件 1,912 件 64.5%