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産業動物部会だより

産業動物部会長  立 川 文 雄

畜産を取り巻く状況は年々厳しくなり、各県とも産業動物の頭数が減少しており食い止めることができま せん。一時的に子牛価格も高値が続いていますが、平成 26 年には TPP 協議も本格化し生産農家も先行き の見通しがつかない状況だと思います。我々臨床獣医師を取り巻く環境も変化し、生産者から消費者を見据 えた意識改革が要求されている。

今年度の産業動物部会の活動については、8月2日に大分県農済連と合同で日本全薬工業の角田先生を講 師としてお招きし「牛の輸液」について講演していただきました。会員 30 名の方々に出席いただき、輸液 についての活発な意見と臨床に即した講義をうけ ることができました。

講演終了後には、アークレイの電解質機器の実 演と説明もいただき有意義な会となりました。

また、今年は九州地区獣医師大会開催県として 4月より役員会が毎月のように開かれ、事務局の 皆さんの苦労はひとかたならぬものだったと思い ます。大会においてはトラブルもなくスムーズに 進行され日本文理大学の勢いあるチアリーディン グの演技と会員の村上天麻先生らの迫力あるアフ リカ太鼓で盛り上がりました。大会終了後には大 分県の獣医さんは元気がいい!といった話を耳に したところです。また、産業動物部会の役員さん にもご協力いただき有難うございました。みなさ んのおかげで成功裏に終わることができました。

産業動物部会としては、今年度あと1~2回の講習会を計画しています。産業動物部会員の皆様の希望さ れる講師の先生や聞きたい演題、講師の方がありましたら獣医師会まで申し出いただければと思います。今 後とも大会で聞かれた元気のいい獣医さんが多いですねーの言葉どおり、部会員の積極的な講習会出席をお 願いいたします。

8月2日講習会(大分県農済連)

意見交換会終了後の府内パッチン

《九州地区獣医師大会の取り組み》

「第 62 回九州地区獣医師大会・平成 25 年度獣医学術九州地区学会」が大分県において開催されました。

無事、成功裏に終わることができ、事務局並びに役員の方々はお疲れ様でした。皆様のご協力により最高の 大会となったのではと思っております。

今回、産業動物部会といたしましては、九州地区学会初の「ナイトセミナー」を樋口副会長の勧めもあり 開催いたしました。講師の選択では、部会役員の東光昭先生より酪農学園大学の鈴木一由先生の輸液の講演 を紹介いただき、また鈴木先生も快く引き受けていただき実現することとなりました。ナイトセミナーにつ いては、初めての取り組みで、どの程度の人数が集まるかわからず、事務局の方々には無理をお願いして各 県への開催計画の連絡と参加依頼、また、部会役員の個人連絡にも頼りました。その結果講演中は立ち見が 出るほどの盛況となりました。

また、講演後の先生との懇親会のメニューについても情報を集めていだき、大分のふぐと○○をからめて 食べたいとのことで用意いたしました。店については知り合いの食事処で何かと無理がきき、関さば、ふぐ と用意し大分を丸ごと食べていただきました。その夜の懇親会は美味しいお酒と肴で和やかな雰囲気の中、

3時間にわたり輸液から乳房炎などの貴重な話を聞くことができ、先生の食事というよりも自分たちの勉強 となった懇親会だったのではないかと思います。

産業動物の輸液については、小動物の診療のように電解質検査をルーチンに行われておらず五感に頼らな ければならない時代が続いてきました。輸液については、生かすも殺すも輸液次第と言われ臨床現場では五 感だけでは迷うことばかりで、経験だけが処方箋です。最近はようやく携帯用電解質検査機が普及しつつあ り(宮崎県・鹿児島県から比べればまだまだですが)、これからの展開が期待されるところです。今回講習 会を受講された先生方は明日の飯の種になったかと思います。ただ一つ残念なのが大分県の先生方の参加が まだまだ少ないのが気にかかります。私たちの背中には多くの畜産経営とそこから広がる多くの動物の命が 掛かっています。今回の講習内容も数年すれば、また進歩していきます。講習会にはぜひ参加していただき たいと思っております。

  

小動物部会だより

九州地区大会に参加して

「突然の大量出血を呈した兎の1例」これが本大会小動物学会での私の発表の演題である。何故兎なのか?

何故エキゾチックアニマルなのか?その理由は大会2か月前の獣医師会館での症例検討会にさかのぼる。

「誰か九州大会で発表する先生おらんですかね。大分での開催じゃき 10 題は出さんといかんばい。犬猫 ばかりじゃつまらんけん藤野先生なんか変わったの出してください」と樋口先生のお言葉。私はおまけか?

刺身のつまか?という思いが頭をよぎったが先生に逆らえるはずもなく「是非やらせてください」と即返答。

当日、大会プログラムを見ると恐れていた通り兎どころかエキゾチック関連の発表は私一人だけ。小ホー ルといえども大ホールよりも一回り小さいだけでかなりの広さ。人数もそこそこ入っているのに「俺だけエ キゾか…」という思いから孤独感が半端ではない。まるで甲子園球場の一塁側内野席で巨人の帽子をかぶっ て一人で座っている気分だ。時間になり発表を始めたがフロアーの先生方の頭上に?マークが見えたのは気 のせいだろうか。案の定、発表後の質疑タイムも誰一人手を挙げてくれない。逆に質問攻めにあうよりも辛 い状況だ。見かねたどちらかの大学の先生が病理のスライドに関して質問というよりもアドバイスをしてく ださった。座長の阿波根先生が再度会場に促すが反応がないのでご自身が兎の子宮疾患の多寡をご質問くだ さりそれに答えて私の孤独な発表は終了。席に戻ると添田先生(♂)から「よかったですよ」とねぎらいの 言葉をいただいたが「ひげを生やした人はうそをつく」とテレビで言っていたのであまり嬉しくない。しか しここで腐ってはいけない、この逆境を乗り越えなければ九州のエキゾの進歩はあり得ない。今後もあきら めずにエキゾ道を邁進するぞと決意を新たにする。

こうして大会初日は終了したが大分開催なので他県の先生方の夜の接待を担当する吉野信秀先生から「飲 み会に参加する大分の先生が少ないので出てください」と要請される。行ってみると他県の先生方は40名 以上に対し大分の先生は僅か5名程度。さらに樋口先生は役員会があるため不参加、渡辺先生はイブニング セミナーが聞きたいからと言って出てこない。まったく「ひげを生やした人」は信用できない。大分勢の中 では私が最年長であったために初めの挨拶をするはめになったが他県に出向くことがあまりない私を他県の 先生が知っているはずもなくお互い「誰?」状態。お酌をして回る間中も名刺交換の嵐。最初の数人で名刺 がなくなってしまったがその頃にはお酒がまわりお互い相手が誰かはどうでもいい状態。飲んで酔っ払うだ けならいいが、やれ今夜泊まる宿を手配しろ、やれ誰々先生を呼んで来い、やれ女の子のいる店に連れて行 けなど言いたい放題。二次会が終わって帰路に就いたタクシーの中でもう二度と接待はしまいと決意した。

二日目は発表がなかったので「フロアー賞の集票、集計」の役を担当する。大会終了直後は少し忙しかっ たが特に混乱もなく終了。場所を変えて「レンブラントホテル大分」にて懇親会に出席し、楽しいアトラ クションや美味しい肉、魚を堪能した。「いろいろあったがいい大会だったなあ。いろんな体験もできたし、

さあ帰ろう」と思っていると吉野先生が泣きそうな顔で「藤野先生、二次会お願いします」と縋りついてく る。結局はこうなるのかと自分の運命を呪いつつ二次会会場に移動。場所が違っても状況は前日と同じなた め、またもや初めの挨拶をする。しかし、今回は始まってすぐに樋口先生が登場してくれたので肩の荷が下 りて一安心。と思いきや樋口先生が他県の先生に「先生は○○フェチじゃけんねえ」とその先生の性癖を暴 露。すると同席していたウエヤマ先生が「藤野先生は○○好きですものねえ」と大分にはもっとすごいのが いる的な発言。全員の視線が自分に注がれる中、ウエヤマ先生のそれ以上の発言を制しようと手を伸ばした 拍子にグラスを倒してしまいそれを動揺しているととられる始末。中にはウエヤマ先生の発言を信じたのか 後でこっそり「実は私は○○好きなんです」と告白してくる先生がいて、さながらミニ懺悔室状態。私は神 父じゃないし、「そもそも誤解です」と言ってもどうせ信じてもらえないだろうから何も言わずすべてを許 す風に優しく微笑みかけて頷いてあげた。

みなはるペットクリニック  藤 野 嘉 雄

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