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農林水産分野の事業におけるKPIの設定の例としては、次のようなものが挙げられます。

(*)事業実施中や実施直後の計測のしやすさ等を考慮すると、必ずしも計測が容易ではないと考えられるアウトカム指標

事業例 総合的なアウトカム 事業のアウトカム 事業のアウトプット

諸事業・施策の全体効果 個別事業の直接的な効果 個別事業の活動量

(例) (例) (例)

○6次産業化支援事

・地域における第一次産 業の出荷額

・地域における第一次産 業の就労人口

・地域における第一次産 業就業者所得

・・・・・

・・・・・

・支援事業を通じて開発・生産された 産品の売上高・出荷額

・支援事業を通じた商品の新規顧客 契約件数

・ ・・・・・

・セミナー・研究会等のイベント開催 数・参加者数

・支援事業の適用件数(例:設備整 備件数、試作品開発支援数、講師・

アドバイザー等派遣数)

・支援事業(商談会、プロモーションイ ベント等)の開催数・参加者数

・ブランド認証件数

・地域商社への参画者・社数

・ ・・・・・

○人 材確 保・育 成支 援事業

・支援事業を通じた新規一次産業従 事者・法人数

・支援事業を通じた定住・移住・一次 産業従事者数

・・・・・

・人材確保・育成セミナーや研修会等 の開催数・参加者数

・移住・一次産業就労に係る相談会・

ツアー等の開催数・参加者数

・ ・・・・・

○生産性向上・システ ム化支援事業

・支援対象事業の売上増加額

・支援対象事業による単位面積当たり の増加収量(*)

・・・・・

・支援事業に係る研修・セミナー等の 開催数・参加農業従事者数

・技術・システムの開発数・導入数

・事業で作成したマニュアル等を活用す る農業従事者数

・整備・開発事業を通じた圃場等の生 産面積増加量

・・・・・

○・・・・・ ・・・・・ ・・・・・

各論

農林水産

再掲

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3.事業のPDCAの段階ごとの工夫・留意点

課題・ニーズの明確化<手順1:達成目標の確認>

事業手法の検討<手順2:達成手段の企画立案>

1|事業アイデア・事業手法の検討<Plan>

■課題・ニーズの明確化

定量的・客観的な分析

地域の課題・ニーズの共有と明確化

生産者とコミュニケーションを重ねて課題認識を汲み取りつつ、まず重点的に対応すべき課題として

「人材の育成」、「耕作放棄地の利用」を設定

飯綱町では、地域の主産業である農業振興の取組を検討するにあたり、農業生産者から挙げられた複数意見を町 の事務局担当者が責任をもって集約すること、生産者と何度もコミュニケーションをとることで彼らの課題認識をしっか りと汲み取ることが重要であると考えた。また、話し合いをしても意見がまとまらず総花的な課題設定になってしまうこと を避けるために重点課題を設定することとした。地域では、従前から農業研究、商品開発、販路開拓、担い手・後 継者不足と耕作放棄地の拡大等、様々な課題が生産者から挙げられていたが、販路の拡大等は生産基盤が整っ てから力点を入れるべき課題と考え、まずは「人材の育成」と「耕作放棄地の利用」を重点課題とする事業を着想し た。

事例集P31

ワークショップを開催し、地勢や産業等の類似した他地域先行事例を示すことで 課題認識や取組内容への共通理解を醸成

曽爾村では、交付金事業の立案に先立つ地方版総合戦略策定時に、村民だけではなく村役場職員にもワーク ショップを実施した。その際に地勢や産業等の類似した他地域の先行事例として「岡山県西粟倉村(林業)」、

「高知県本山町(米のブランド化)」の取組を紹介したことにより、関係者の中でイメージが具体化され、村が取り組 むべき課題や、事業の目的・方向性、取組内容への共通理解が醸成された。

事例集P33

観光入込客数の状況と、農水産業の現状・課題を分析して施策の方向性を検討

福津市では、農水産物の生産が地域の強みであることに加え、観光地としての魅力も有していることから、地域資源 を活用した観光と農水産業の連携強化を図り、地域経済の好循環の創出や関連事業者の収益性向上等を目指 したいと考えており、市の観光入込客数の状況と農水産業の現状・課題を分析した。具体的には、「農水産業は農 協・漁協以外への販売が主であり、市内3か所の直売所が重要な役割を担っている」、「農業の6次産業化につな がる取組はあまり行われていない」、「飲食店等の労働生産性は低く、地産地消やブランド化の推進による改善の余 地が見込まれる」といった示唆が得られ、それらを踏まえた施策の方向性を検討した。

RESAS活用事例:地域資源の活用による農水産業の振興 福岡県福津市 出所)「地域経済分析システム(RESAS)利活用事例集2017」 経済産業省

総論

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農林水産

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3.事業のPDCAの段階ごとの工夫・留意点

1|事業アイデア・事業手法の検討<Plan>

■事業手法の検討

地域資源の活用

全国屈指のさくらんぼの産地として、輸出拡大とインバウンド誘致の相乗効果を狙う 取組を計画

寒河江市は全国屈指のさくらんぼの産地である。特に「紅秀峰」は大粒で日持ちが良く輸出に適した品種である。ま た、寒河江市はさくらんぼのもぎとり観光農業をいち早く開始した地域でもある。地域の強みである「紅秀峰」を中心 に輸出拡大に取り組み、その売上や認知度を向上させることで、寒河江市に対する認知度の向上や観光農業への インバウンド誘致を図った。また、インバウンド誘致を通じて「紅秀峰」の認知度向上と、輸出量の増加を図る計画を 策定し、相乗効果を狙った。

事例集P27

経験・ノウハウ等の観点から村内で一目置かれている農家にブランド化協議会の会長就任を依頼

曽爾村では、米のブランド化に係る事業を推進する「曽爾米ブランド化協議会」の会長として、経験・ノウハウ等の観 点から村内で一目置かれているキーパーソン(名人、ご意見番等)の米専業農家に就任を依頼した。この米農家 は、自ら顧客・販路を開拓して米を販売する事業に10年以上取り組んでおり、かつ、水田耕作面積も圧倒的に広 いことから、曽爾村の米のブランド化を進める際に欠かすことのできない人物だと考えられた。この経験やノウハウを備え た地域の農家の会長就任によって、効果的に事業を推進することができた。

事例集P33

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外部の人材・知見の活用

築地市場での業務経験を持つ復興支援員が核となって事業構想の大枠を作成し、

村の既存の取組との連携を模索

田野畑村においては、地域外から村に赴任した復興支援員が中心となって事業の大枠を定めた。この復興支援員 は、以前に築地市場の企業で商品開発やPR等の業務に従事しており、その経験を活かしながら事業構想の大枠を 作成した。この大枠に沿って各分野の人脈やネットワークを持つ村の担当職員が、既存の村の取組との連携で何が できるのかという発想で具体的な事業実施内容を検討した。

事例集P25

域外の著名な米農家による生産指導を事業に組み込み、村内米農家にノウハウを移転

曽爾村では、有機栽培等によるブランド化に向けた米の生産方法について、生産する米が高額で販売されることなど で著名な山形県の米農家に指導を依頼することとした。当該米農家の説明や指導法が実績に裏付けられていること から、村内の米農家も積極的に指導を受け、効率的な生産が可能となった。

事例集P33

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3.事業のPDCAの段階ごとの工夫・留意点

1|事業アイデア・事業手法の検討<Plan>

異なる政策間・複数の地域間での連携の検討

自然条件や主産業が類似している地方公共団体が連携し、農業データの共通化や 栽培システムの品質向上の効率化を推進

飯綱町と高山村は、地理的にも近く、自然条件や食文化が類似しており、ともに「りんご」「ぶどう」を主体とした農業 を主産業としている。しかし、農業関係者の所得の低さや担い手・後継者不足といった課題等が両町村で共通して いるにもかかわらず、農業研究、商品開発、販路開拓、人材育成等は、両町村で個別・分野ごとに行うなど、戦略 的に取り組めていなかった。そこで、両町村共同でICTを活用した農地管理に関する研究の実証実験を行い、課題 解決のために情報連携を行うとともに、農業データ(気象データ、土壌分析、食味分析など多数)の共通化を図り、

栽培システムの品質向上を効率的に行うこととした。

事例集P31

地方公共団体間で農業観光誘致や農産品輸出のノウハウを提供し合い、効率的に課題を解決 寒河江市と朝日町との農業振興における連携は、両市町の戦略的農産物が「さくらんぼ」と「りんご」と異なるために 希薄であったが、交付金事業を通じて、お互いのノウハウを出し合って協力することとなった。具体的には、寒河江市 は以前から農業観光に係る施策を実施することでインバウンド誘致のノウハウを有し、一方で、朝日町は以前からりん ごの輸出を実施することで農産品輸出のノウハウを有していた。この市町が連携してノウハウを提供し合うことで、両市 町が抱える課題の効率的な解決に取り組むこととした。

事例集P27

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