一 納 期
不動産取得税の納期については、当該道府県の条例の定めるところによる。(法73の16)
二 徴収の方法
不動産取得税の徴収については、普通徴収の方法によらなければならない。(法73の17①)
(納税通知書)
(1) 不動産取得税を徴収しようとする場合において納税者に交付すべき納税通知書は、遅くとも、その納期限前10日 までに納税者に交付しなければならない。(法73の17②)
(分割徴収)
(2) 賦課徴収は、不動産の取得の事実があった後なるべく早期に行うべきものであるが、情状によっては、納税者の
申請により分割納付の方法等を認めることも差し支えないものであること。(県通5-19)
三 賦課徴収に関する申告又は報告の義務
不動産を取得した者は、当該道府県の条例の定めるところによって、不動産の取得の事実その他不動産取得税の賦課徴 収に関し同条例で定める事項を申告し、又は報告しなければならない。(法73の18①)
(市町村の経由)
(1) 三の規定による申告又は報告は、文書をもってし、当該不動産の所在地の市町村長を経由しなければならない。
(法73の18②)
(申告書等の道府県への送付又は取得の事実の通知)
(2) 市町村長は、(1)の規定による申告書若しくは報告書を受け取った場合又は自ら不動産の取得の事実を発見した 場合においては、その日から10日以内に当該申告書若しくは報告書を道府県知事に送付し、又は当該取得の事実を通 知するものとする。(法73の18③)
(虚偽の申告等に係る罪)
(3) 三の規定によって申告し、又は報告すべき事項について虚偽の申告又は報告をした者は、1年以下の懲役又は50 万円以下の罰金に処する。(法73の19①)
(両罰規定)
(4) 法人の代表者又は法人若しくは人の代理人、使用人その他の従業者がその法人又は人の業務又は財産に関して (3)の違反行為をした場合おいては、その行為者を罰するほか、その法人又は人に対し(3)の罰金刑を科する。(法73 の19②)
(不申告等に係る過料)
(5) 道府県は、不動産の取得者が三の規定によって申告し、又は報告すべき事項について正当な事由がなくて申告又 は報告をしなかった場合においては、その者に対し、当該道府県の条例で10万円以下の過料を科する旨の規定を設け ることができる。(法73の20)
四 脱税に関する罪
偽りその他不正の行為によって不動産取得税の全部又は一部を免れた者は、5年以下の懲役若しくは100万円以下の罰金 に処し、又はこれを併科する。(法73の30①)
(脱税額が100万円を超える場合の罰金額の加重)
(1) 四の免れた税額が100万円を超える場合においては、情状により、四の罰金の額は、四の規定にかかわらず、100 万円を超える額でその免れた税額に相当する額以下の額とすることができる。(法73の30②)
(故意の不申告等に関する罪)
(2) 四に規定するもののほか、三の規定によって申告し、又は報告すべき事項について申告又は報告をしないことに より、不動産取得税の全部又は一部を免れた者は、3年以下の懲役若しくは50万円以下の罰金に処し、又はこれを併 科する。(法73の30③)
(脱税額が50万円を超える場合の罰金額の加重)
(3) (2)の免れた税額が50万円を超える場合においては、情状により、(2)の罰金の額は、(2)の規定にかかわらず、
50万円を超える額でその免れた税額に相当する額以下の額とすることができる。(法73の30④)
(両罰規定)
(4) 法人の代表者又は法人若しくは人の代理人、使用人その他の従業者がその法人又は人の業務又は財産に関して四
又は(2)の違反行為をした場合においては、その行為者を罰するほか、その法人又は人に対し、四又は(2)の罰金刑 を科する。(法73の30⑤)
(罰金刑を科する場合の時効の期間)
(5) (4)の規定により四の違反行為につき法人又は人に罰金刑を科する場合における時効の期間は、四の罪について の時効の期間による。(法73の30⑥)
五 減 免
道府県知事は、天災その他特別の事情がある場合において不動産取得税の減免を必要とすると認める者その他特別の事 情がある者に限り、当該道府県の条例の定めるところにより、不動産取得税を減免することができる。(法73の31)
(留意事項)
注 減免については、天災その他の災害により滅失又は損壊した不動産に代わるものと道府県知事が認める不動産を取 得した場合などが考えられるのであるが、その他の場合にあっても十分実情を調査したうえ、負担の均衡又はその能 力等をも考慮して、減免を必要と認められるものには適宜減免の措置を講ずるなど実態に即した運用に努められたい こと。(県通5-27)
六 延 滞 金
不動産取得税の納税者は、一の納期限(納期限の延長があった場合においては、その延長された納期限とする。以下同 じ。)後にその税金を納付する場合においては、当該税額に、その納期限の翌日から納付の日までの期間の日数に応じ、年 14.6パーセント(当該納期限(徴収猶予をした税額にあっては、当該徴収猶予をした期間の末日)の翌日から1月を経過 する日までの期間については、年7.3パーセント)の割合を乗じて計算した金額に相当する延滞金額を加算して納付しなけ ればならない。(法73の32①)
(注) 六に規定する延滞金の年7.3パーセントの割合については、第一編第十章12の①《延滞金の割合の特例》を参照。(編者)
(延滞金の減免)
注 道府県知事は、納税者が一の納期限までに税金を納付しなかったことについてやむを得ない事由があると認める場 合においては、六の延滞金額を減免することができる。(法73の32②)
七 督促及び滞納処分 1 督 促
納税者が納期限までに不動産取得税に係る地方団体の徴収金を完納しない場合においては、道府県の徴税吏員は、納期限 後20日以内に、督促状を発しなければならない。ただし、繰上徴収をする場合においては、この限りでない。(法73の34①)
(特別の事情がある場合の督促状の発付期限)
(1) 特別の事情がある道府県においては、当該道府県の条例で1に規定する期間と異なる期間を定めることができる。
(法73の34②)
(督促手数料の徴収)
(2) 道府県の徴税吏員は、督促状を発した場合においては、当該道府県の条例の定めるところによって、手数料を徴 収することができる。(法73の35)
2 滞 納 処 分
① 滞納処分
不動産取得税に係る滞納者が次の各号の一に該当するときは、道府県の徴税吏員は、当該不動産取得税に係る地方団体 の徴収金につき、滞納者の財産を差し押えなければならない。(法73の36①)
(一) 滞納者が督促を受け、その督促状を発した日から起算して10日を経過した日までにその督促に係る不動産取得税に 係る地方団体の徴収金を完納しないとき。
(二) 滞納者が繰上徴収に係る告知により指定された納期限までに不動産取得税に係る地方団体の徴収金を完納しないと き。
(第二次納税義務者又は保証人に対する催告)
(1) 第二次納税義務者又は保証人について①の規定を適用する場合には、同(一)中「督促状」とあるのは、「納付の催 告書」とする。(法73の36②)
(繰上差押え)
(2) 不動産取得税に係る地方団体の徴収金の納期限後①の(一)に規定する10日を経過した日までに、督促を受けた滞 納者につき法第13条の2第1項各号の繰上徴収の基因となる事実が生じたときは、道府県の徴税吏員は、直ちにその 財産を差し押えることができる。(法73の36③)
(強制換価手続が行われた場合の交付要求)
(3) 滞納者の財産につき強制換価手続が行われた場合には、道府県の徴税吏員は、執行機関(破産法第114条第1号に 掲げる請求権に係る不動産取得税に係る地方団体の徴収金の交付要求を行う場合には、その交付要求に係る破産事件 を取り扱う裁判所)に対し、滞納に係る不動産取得税に係る地方団体の徴収金につき、交付要求をしなければならな い。(法73の36④)
(参加差押え)
(4) 道府県の徴税吏員は、①から(2)までの規定により差押えをすることができる場合において、滞納者の財産で国 税徴収法第86条第1項各号に掲げるものにつき、すでに他の地方団体の徴収金若しくは国税の滞納処分又はこれらの 滞納処分の例による処分による差押えがされているときは、当該財産についての交付要求は、参加差押えによりする ことができる。(法73の36⑤)
(国税徴収法の例による滞納処分)
(5) ①から(4)までに定めるものその他不動産取得税に係る地方団体の徴収金の滞納処分については、国税徴収法に 規定する滞納処分の例による。(法73の36⑥)
(道府県の区域外における処分)
(6) ①から(5)までの規定による処分は、当該道府県の区域外においても行うことができる。(法73の36⑦)
② 滞納処分に関する罪
不動産取得税の納税者が滞納処分の執行を免れる目的でその財産を隠蔽し、損壊し、道府県の不利益に処分し、又はそ の財産に係る負担を偽って増加する行為をしたときは、その者は、3年以下の懲役若しくは250万円以下の罰金に処し、又 はこれを併科する。(法73の37①)
(財産占有者に対する罰則)
(1) 納税者の財産を占有する第三者が納税者に滞納処分の執行を免かれさせる目的で②の行為をしたときも、また② と同様とする。(法73の37②)
(情を知った違反行為の相手方に対する罰則)
(2) 情を知って②又は(1)の行為につき納税者又はその財産を占有する第三者の相手方となった者は、2年以下の懲 役若しくは150万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する。(法73の37③)
(両罰規定)
(3) 法人の代表者又は法人若しくは人の代理人、使用人その他の従業者がその法人又は人の業務又は財産に関して② から(2)までの違反行為をした場合においては、その行為者を罰する外、その法人又は人に対し、②から(2)までの