環境
Part 5 財務情報/会社情報
3. 資金調達の状況
当連結会計年度においては、梅田阪急ビル建替工事をはじ めとする設備投資等を行ったものの、それらを上回る営業活 動によるキャッシュ・フロー等が生じたことにより、当連結会 計年度末における連結有利子負債残高は1兆1,836億47百万 円となり、前連結会計年度末に比べ680億17百万円の減少と なりました。
2008/3 2009/3 2010/3 2011/3 2012/3
自己資本比率(%) 19.9 20.1 20.1 20.6 22.6
時価ベースの自己資本比率(%) 23.2 24.4 23.4 20.9 20.0 キャッシュ・フロー対有利子負債比率(倍) 17.0 11.7 8.7 12.1 9.5 インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍) 4.0 3.4 3.0 3.0 3.7 1. 資産、負債及び純資産の状況
当連結会計年度末の資産合計は、販売土地及び建物が減 少したほか、減価償却費の計上等により有形固定資産が減少 したこと等により2兆2,743億80百万円となり、前連結会計年 度末に比べ402億89百万円減少しました。
負債合計は、有利子負債が減少したこと等により1兆7,495 億78百万円と前連結会計年度末に比べ781億43百万円減少 しました。
純資産合計は、利益剰余金の増加等により5,248億1百万円 と前連結会計年度末に比べ378億54百万円増加しました。
自己資本は5,132億92百万円となり、前連結会計年度末に比 べ374億90百万円増加しました。これは、当期純利益を計上し たこと等により、利益剰余金が増加した結果によるものです。
この結果、自己資本比率は22.6%となり、ROEは7.9%とな りました。
2. キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物は、前連結会 計年度末に比べ9億79百万円増加し、235億72百万円となり ました。
また、営業活動によるキャッシュ・フローは1,245億25百万 円、投資活動によるキャッシュ・フローは△442億95百万円、
財務活動によるキャッシュ・フローは△789億78百万円となり ました。
当グループでは、財務体質の健全性を示す指標として連結 有利子負債/EBITDA(償却前営業利益)倍率を採用してお り、当連結会計年度においては、同倍率は8.9倍(前連結会計 年度は9.8倍)となっています。
(注)自己資本比率:自己資本/総資産
時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産
キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/営業キャッシュ・フロー インタレスト・カバレッジ・レシオ:(営業利益+受取利息・配当金)/支払利息息
※各指標の算出は、連結ベースの財務数値によっています。
※株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式数(自己株式控除後)により算出しています。
キャッシュ・フロー指標のトレンド
■ 財政状態の分析
各キャッシュ・フローの前連結会計年度からの変動要因は以 下のとおりです。
(1) 営業活動によるキャッシュ・フロー
営業活動による資金収支は、前連結会計年度に比べ212億 73百万円資金収入が増加しました。これは、営業利益が増加 したことや、マンション分譲に伴いたな卸資産が減少したこと 等によるものです。
(2) 投資活動によるキャッシュ・フロー
投資活動による資金収支は、前連結会計年度に比べ182億 21百万円資金支出が減少しました。これは、工事負担金等受 入による収入が増加したことや、固定資産の取得による支出 が減少したこと等によるものです。
(3) 財務活動によるキャッシュ・フロー
財務活動による資金収支は、前連結会計年度に比べ394億 34百万円資金支出が増加しました。これは、長期借入金の返 済による支出が増加したこと等によるものです。
イントロダクション経営報告セクション
Part
1
特集
Part
2
コア事業の概況と今後の見通し
Part
3
社会的責任と経営管理体制
Part
4
財務情報/会社情報
Part
5
財務分析(連結決算)
2012/3 増減率
都市交通 20,333 百万円 △29.5 %
不動産 27,363 △2.7
エンタテインメント・コミュニケーション 4,434 △13.2
旅行・国際輸送 995 △68.3
ホテル 1,305 22.0
流通 724 △8.7
その他 324 △64.0
計 55,480 △18.4
調整額 △213 −
合計 55,267 △19.2
〈都市交通〉
鉄道事業においては、安全対策及びサービス向上等を目的 として、立体交差化工事、施設の改良、バリアフリー化設備の 新設並びに車両の新造及び改造等を行いました。
また、自動車事業においては、車両の更新等を行いました。
〈不動産〉
不動産賃貸事業においては、阪急電鉄㈱が梅田阪急ビルの 建替及び新大阪阪急ビルの新設等を行うとともに、阪急電鉄
㈱、阪神電気鉄道㈱及び阪急不動産㈱が賃貸ビルの改修等を 行いました。
〈エンタテインメント・コミュニケーション〉
コミュニケーション・メディア事業においては、㈱ベイ・コ ミュニケーションズがケーブルテレビ用の端末機器の取得を 行いました。
また、ステージ事業においては、阪急電鉄㈱が宝塚大劇場 の改修及び更新等を行いました。
〈旅行・国際輸送〉
旅行・国際輸送事業においては、㈱阪急交通社等が本社移 転に伴い、内装設備の新設等を行いました。
〈ホテル〉
ホテル事業においては、㈱阪急阪神ホテルズが「レム鹿児 島」の新設及び各ホテル客室の改装等を行いました。
〈流通〉
流通事業においては、㈱阪急リテールズが「クレデュプレ 梅田店」及び「アドレス西宮北口店」等、直営店舗の新設等 を行いました。
また、当連結会計年度の減価償却費については、569億68
百万円となり、前連結会計年度に比べ27億円(△4.5%)減少 しました。
当連結会計年度の設備投資(無形固定資産を含む)については、552億67百万円となり、前連結会計年度に比べ131億63百万円
(△19.2%)減少しました。
各セグメント別の内訳は次のとおりです。
■ 設備投資と減価償却費(連結決算)
Part 5 財務情報/会社情報
事業等のリスク
■ 法的規制について
当グループのうち、鉄道事業者においては、鉄道事業 法の定めにより経営しようとする路線及び鉄道事業の種 別毎に国土交通大臣の許可を受けなければならず(第3 条)、さらに旅客の運賃及び料金の設定・変更は、国土交 通大臣の認可を受けなければならない(第16条)こととさ れています。よって、これらの規制により、当グループの鉄 道事業の活動が制限される可能性があります。
■ 大規模地域拠点開発について
当グループは阪急・阪神沿線の深耕を目指し、グループ 内の事業用資産について、一層の有効活用を図り、資産 効率を高めていくための取組として、「梅田阪急ビル(建 替)」、「うめきた(大阪駅北地区)先行開発区域」及び国 際文化公園都市「彩都」など大規模な地域拠点開発を推 進しています。これらは、いずれも当グループのこれからの 成長の鍵を握る重要な拠点として、今後も引き続き早期の 開発に鋭意努めていきますが、急激な事業環境変化(地 価動向、都市計画や事業計画の変更等)により、当グルー プの経営成績及び財政状態等が影響を受ける可能性があ ります。
■ 有利子負債について
当連 結 会 計 年度 末における連 結 有利子負債 残 高は 1,183,647百万円となっています。
なお、2006年度(2007年3月期)に株式公開買付けに よって阪神電気鉄道株式を取得し、同社が連結子会社と なったことにより連結有利子負債残高が増加しましたが、
当グループとしては同社との経営統合によるキャッシュ・
フローの拡大等により、基本的には返済面は問題ないと 考えています。
当グループは、引き続き資金調達手段の多様化を図り、
状況に応じて金利の影響を抑えるように努めていきます が、万一、金利水準が急激に上昇した場合には、当グルー プの経営成績及び財政状態等が影響を受ける可能性があ ります。
当グループの経営成績、株価及び財政状態等に影響を及ぼす可能性のあるリスクには以下のようなものがあります。ただし、これらは 当グループに関するすべてのリスクを網羅したものではなく、記載された事項以外の予見しがたいリスクも存在します。
なお、文中における将来に関する事項は、当グループが当連結会計年度末現在において判断したものです。
■ 関係会社について
阪急電鉄㈱(連結子会社)は、北神急行電鉄㈱(連結 子会社)が 利用者の利便性を確保するため、神戸高速 鉄道㈱(連結子会社)に鉄道施設を譲渡し、第2種鉄道 事業者として鉄 道営業を存続するという計画に合意し ました。この合意に基づいて阪急電鉄㈱は、2002年度
(2003年3月期)に神戸高速鉄道㈱に対し鉄道施設購入 に必要な資金の一部を融資し、当該譲渡が実行されま した。
また、2007年9月に、神戸電鉄㈱(持分法適用関連会 社)が北神急行電鉄㈱に対する再建支援の施策を一時中 断しました。これに伴い、上記の計画の枠組を維持するた め、阪急電鉄㈱は北神急行電鉄㈱に対し追加融資を実施 しました。
今後も、第2種鉄道事業を営む北神急行電鉄㈱におい て円滑な運営が行えるよう協力していきますが、計画の変 更等があった場合には、当グループが影響を受ける可能性 があります。
■ 保有資産の時価下落について
当グループが保有するたな卸資産、有形・無形固定資産 及び投資有価証券等の時価が、今後著しく下落した場合 には、減損損失または評価損等を計上することにより、当 グループの経営成績及び財政状態等が影響を受ける可能 性があります。
■ 自然災害等について
当グループは、都市交通事業、不動産事業、エン タテインメント・コミュニケーション事業、旅行・国 際輸送事業、ホテル事業及び流通事業など多種多様な 事業を営んでおり、事業遂行上必要な鉄道施設、賃貸 ビルや店舗等のさまざまな営業施設を多数保有してい ます。地震等の自然災害をはじめとする大規模災害が 発生した場合には、営業施設への被害等により、当グ ループの経営成績及び財政状態等が影響を受ける可能 性があります。
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