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試験項目

ドキュメント内 平成 (ページ 35-41)

第 2 章 既往の研究

3.3 試験項目

(2) 細孔径分布測定試験

細孔径分布測定試験用に,100×100×400mmの角柱供試体を各養生条件につき3 本作製した。試験日は,養生条件によって異なり,養生終了時(材齢 1 日,5 日,

28日),出荷時(材齢14日),強度保障時(材齢28日),および材齢91日の4種類に 大別する。蒸気養生コンクリート(s40-d,s40-sp-d,s40-sp-r-d)は,材齢1,14, 28日に,現場打ち模擬コンクリート(n40-5r-d)は,材齢5,14,28日に試験を実 施した。なお,各試験日に対して用いるコンクリートは角柱供試体 0.5 本分であ る。

コンクリート表層部(0〜10mm)における細孔構造は内部に比べ,乾燥の影響に よる変化が顕著であることを考慮し 3),その影響を検討するために深さ方向に 6 スライスし,試料を採取した。

供試体は,気中保管開始時点において,打設側面以外の5面を,エポキシ樹脂 を用いてシールした。その後,試験材齢時にコンクリートカッターを用いて,5mm 間隔で深さ方向 0〜30mm までスライスした。その際,コンクリートカッターの 刃厚を考慮し,0〜5mm,10〜15mm,20〜25mm の部分を採取するものと,5〜

10mm,15〜20mm,25〜30mm の部分を採取するものに,供試体をあらかじめ 2 分割した(図-3.3,写真-3.6)。

スライスしたコンクリートはニッパを用いて細分化し,2.5mm 以上 5mm 以下 の粒子にした。その粒子を24時間以上アセトンに浸漬し,その後,真空状態で7 日間以上乾燥させ完全に水和反応を停止させた。試験には,モルタル部分の粒子 を選定して試料とした。

試験には,水銀圧入式ポロシメータ(測定範囲:5mm〜400μm)を用い,細孔径直 径および細孔容量を測定した。

図-3.3 細孔径分布測定用供試体概念図

写真-3.6 カットする前の供試体の様子

(3) 圧縮強度試験

コンクリートの強度発現特性を把握するために,圧縮強度試験を行った(写真-3.7,3.8)。試験は,JIS A 1108に準拠し,供試体はφ00×200mmの円柱供試体各3 体とした。蒸気養生コンクリート(s40-d,s40-sp-d,s40-sp-r-d)は,材齢1日,14 日,28日および91日において試験を実施した。現場打ち模擬コンクリート

(n40-5r-d)は,材齢5日,28日および91日に試験を実施した。

写真-3.7 研磨機 写真-3.8 圧縮強度試験機

(4) 曲げ強度試験

材齢初期に乾燥を受けたコンクリートの曲げ強度は,材齢が進んでも強度増進 しないという知見がある 4)。そこで,蒸気養生中の散水が蒸気養生コンクリート の乾燥を抑制し,曲げ強度発現に寄与しているかを把握するために,曲げ強度試 験を行った。試験はJIS A 1106に準拠し,供試体は100×100×400mmの角柱供試 体3体とした。蒸気養生コンクリート(s40-d,s40-sp-d,s40-sp-r-d)は,材齢14, 28 日および 91 日に試験を実施した。比較検討用の現場打ち模擬コンクリート (n40-5r-d)は材齢28,91日に試験を実施した(写真-3.9)。

写真-3.9 曲げ強度試験機

(5) 促進中性化試験

蒸気養生コンクリートの中性化性状を把握するために,JIS A 1152およびJIS A 1153に準拠し促進中性化試験を実施した。供試体は,それぞれの養生条件に対し

て100×100×400mmの角柱供試体を1本作製し,材齢56日まで所定の養生を行っ

た後,打設側面を除く5面を,エポキシ樹脂を用いてシールした。その後,供試 体を二酸化炭素濃度5.0%,温度 20℃,湿度 60%の促進中性化槽内に移動し,促 進中性化試験を実施した(図-3.4)。

中性化深さの測定は,促進材齢1,4,9および16週で実施した。

図-3.4 促進中性化試験概要

(6) 質量変化測定

セメント硬化体は,乾燥により水和が停止することがわかっている。また,乾 燥履歴によらず水和が停止した時の水和率とその時の自由水量には強い相関性が あると言われている5)

したがって,蒸気養生中の散水が蒸気養生コンクリートの乾燥を抑制している か確認するために,材齢1,5,14,28,56,91日に各供試体の質量変化量を測定 し,質量減少率を求めた。

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