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本検討における課題

ドキュメント内 平成 (ページ 74-77)

第 2 章 既往の研究

3.6 本検討における課題

3.5 実験結果および考察より,通常の蒸気養生コンクリートは蒸気養生中にコ ンクリート温度が養生槽内温度よりも高くなり,それによって蒸気圧勾配が発生 し,乾燥していると考えられる。しかし,蒸気養生中に散水(水温20℃一定)を行 うことで,蒸気養生中の乾燥を抑制できる可能性が示唆された。蒸気養生中の乾 燥が抑制されることで細孔構造が密になり,一般的な蒸気養生コンクリートと比 較して強度が増進し,中性化速度係数が減少した。また,蒸気養生を行った場合 でも散水を行うことで,同一配合の現場打ち模擬コンクリートと同程度の細孔構 造,強度特性を得ることができた。

一方で,散水を行うことで蒸気養生中の乾燥を抑制できることは確認されたが,

20℃の水を散水するということは蒸気養生コンクリートの打設面を急冷すること でもある。部材厚さの大きいコンクリートに対して,蒸気養生中に散水(水温 20℃

一定)を行った場合,コンクリート内外部の温度差により表面近傍に引張応力が 発生し,ひび割れが発生する可能性がある。そのため,コンクリート表面を急冷 しないために,散水温度を変更しての検証が必要である。

参考文献

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2) 大森淑孝,河野俊夫:蒸気養生コンクリートの耐久性におよぼす諸要因の影響,

セメント技術年報40,pp.431-434,1986

3) 郭度連,宇治公隆,國府勝郎,上野敦:乾燥によるコンクリート組織の不均質 化,コンクリート工学年次論文集,Vol.24,No.1,pp.711-716,2002.

4) 伊代田岳史,魚本健人:若材齢時の乾燥がセメント硬化体の内部組織形成と物 理特性に与える影響,コンクリート工学年次論文集,Vol.25,No.1,pp.551-556,

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6) 村田二郎ほか:わかりやすい土木講座10,コンクリート工学(Ⅰ)施工,p.134 7) 関健吾、宇治公隆、上野敦、原洋介:蒸気養生を実施したコンクリートの細

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2010.9

8) P. Kumar Mehta and Paulo J. M. Monteiro (2005) CONCRETE Microstructure, Properties, and Materials:3rd, McGraw-Hill p.39

第 4 章

蒸気養生中の散水が小型プレキャストコンクリート製品に

及ぼす影響

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