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本章では設定ファイルとデフォルト値の設定方法、メニューの表示内容のカスタマイズについ て説明します。

7.1. 設定ファイル

AAEには以下の7つの設定ファイルがあります。

設定ファイル ファイル名 説明

共通設定 Setting.xml メール送信、異常更新検出機能、実行結果メール の通知先などの設定を記載します。

環境設定画面から設定できる設定も含まれます。

ドメイン情報設定 DomainInfo.xml ドメイン名やドメインに接続するユーザー名、パス ワードの情報などを記載します。

アカウントフォレストとリソースフォレストが別の場 合、すべてのドメインの情報を記載します。

SharePoint設定 SharePoint.xml SharePoint へ接続するための情報を記載しま

す。

チューニング パラメーター

TuningParameter.xml ログレベル、リトライ時間・回数、一度に検索でき

る上限数などを記載します。

Exchange サーバーリスト

ExchangeServers.txt AAE がアクセスする Exchange・Lync サーバー

名を列挙します。

既定では最上位に記載したサーバーにアクセス し、接続できない場合は 2 行目以降に記載したサ ーバーにアクセスします。

Lyncサーバーリスト LyncServers.txt

OU設定 OuSetting.xml ルートOU情報を記載します。

※設定ファイルの在り処は[AAEフォルダ]¥Data¥setting配下です。

共通設定、ドメイン情報設定、SharePoint 設定、チューニングパラメーターについては

「Account Agent Enterprise 設定ファイルマニュアル」を参照してください。

各設定ファイルを書き換えた場合、AAEの再起動が必要です。インターネットインフォメーション

(IIS)マネージャーから、AAEが使用しているプールユーザーを再起動してください。

7.2. 属性のデフォルト値

CSV/個別メンテナンス項目設定(以降、単に項目設定と呼びます)で指定できる属性には デフォルト値を設定することができます。

属性にデフォルト値が設定されている場合、以下のような使い方ができます。

 他の属性値に従って他の属性を自動的に設定する 例)姓、名を組み合わせて表示名を作成する

 sAMAccountNameやCNなどADに登録する際に必要となる属性の入力を省略する

例)プライマリメールアドレスからログイン名を作成する

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属性の情報は、XML形式の属性定義ファイルで定義しています。

項目 説明

保存フォルダ [AAEフォルダ]¥Data¥system¥setting¥attribute配下 ファイル名 ユーザー userAttribute.xml

グループ groupAttribute.xml

連絡先 contactAttribute.xml

リソース resourceAttribute.xml メーリングリスト mailinglistAttribute.xml コンピュータ computerAttribute.xml

属性定義ファイルには各属性の詳細情報が記載されています。各属性の情報の 1 つに

DefaultValue タグがあります。DefaultValue タグに値を設定することにより、属性のデフォル

ト値を定義します。

属性定義ファイルに属性のデフォルト値が設定されている、且つ、以下の場合はデフォルト 値が採用されます。

 項目設定で属性が指定されていない

 項目設定で属性が指定されており、且つ、入力データが空

デフォルト値が設定されている場合でも CSV・手動個別メンテナンスで値を指定した場合に は、デフォルト値が採用されないことに注意してください。

デフォルト値の設定方法は以下の通りです。

デフォルト値の種類 説明

固定値 属性定義ファイルにデフォルトで指定する値を記載します。

「$」「%」を指定する場合はそれぞれ「$$」「%%」と記載します。

他の属性値を参照 「%[属性名]%」と指定します。

数値属性のデフォルト値に文字列型属性を指定し、文字列型属性の値が 数値ではなかった場合など、変換できない場合は入力データチェックでエラ ーになります。

特殊な値 「$[特殊値]$」と指定します。

[特殊値]に許容するのは以下の文字列です。

・primaryAddress:プライマリアドレスを表します。

・mailSuffix:プライマリアドレスの@の左側を表します。

組み合わせ 固定値、他の属性値、特殊値の組み合わせで指定します。

「%sn%_%givenName%」などと指定します。

他の属性を参照する場合、デフォルト値を設定する属性は、参照する属性より並び順が後にな るように項目設定を指定してください。または、デフォルト値を設定する属性を項目設定に含めな いでください。

デフォルト値の設定例を以下に示します。

<Attribute xsi:type="string">

<AttrName>%OUAlias%</AttrName>

52 <Japanese>OU 識別名</Japanese>

~~~~

<DefaultValue>ユーザー用 OU<DefaultValue>

~~~~

</Attribute>

この場合、OU識別名の初期値をユーザー用OUに指定します。

<Attribute xsi:type="string">

<AttrName>displayName</AttrName>

<Japanese>表示名</Japanese>

~~~~

<DefaultValue>%sn% %givenName%</DefaultValue>

~~~~

</Attribute>

この場合、姓・名の値から表示名を自動的に設定します。

<Attribute xsi:type="string">

<AttrName>mailNickname</AttrName>

<Japanese>エイリアス</Japanese>

~~~~

<DefaultValue>$mailSuffix$</DefaultValue>

~~~~

</Attribute>

この場合、エイリアスの値はプライマリアドレスの@の左側の値になります。

属性定義ファイルを変更した場合、AAE の再起動が必要です。インターネットインフォメーショ ン(IIS)マネージャーから、AAEが使用しているプールユーザーを再起動してください。

属性定義ファイルには DefaultValue 以外にも多くの情報を含みますが、DefaultValue 以外 の項目は変更しないでください。

また、属性定義ファイル以外の定義ファイルは変更しないでください。

7.3. メニューの表示設定

ユーザーが保持しているロール権限によって、メニューの表示内容を切り替えることができま す。メニューの内容はメニュー定義ファイルを修正することによりカスタマイズできます。

メニュー定義ファイルの在り処は以下です。

[AAEルート]¥Data¥setting¥menu¥AccountMenu.xml

メニュー定義ファイルの例を以下に示します。この例は、説明に必要な項目のみ抜粋してい ることに注意してください。

<menu>

<item title="トップ" />

<item title="システム管理用メニュー" role="SysAdmin" ・・・>

<item title="アカウントを一括設定する" ・・・/>

53 <item title="OU を管理する" ・・・ >

<item title="OU を一括設定する" ・・・/>

</item>

</item>

<item title="アカウント管理用メニュー" ・・・ >

<item title="メーリングリストを管理する" role="SysAdmin,MgrMailingList" ・・・>

<item title="メーリングリストを一括設定する" role="SysAdmin" ・・・/>

</item>

<item title="メール転送先を設定する" ・・・/>

</item>

</menu>

メニュー定義ファイルはXML形式のファイルです。タグ・属性の意味は以下の通りです。

種別 タグ・属性名 説明

タグ menu メニュー全体を表すルートのタグです。

menuタグは全体で1回のみ指定することができます。

タグ item 1つのitemタグがメニューの1項目を表します。

itemタグは3階層まで入れ子にすることができます。

1階層目:トップ、システム管理用メニューなどカテゴリを表します。

2階層目:カテゴリ配下に表示されるメニューを表します。

3階層目:2階層目のメニューをホバーした際に表示されるメニューです。

属性 title メニューに表示される文言です。

属性 role メニューを表示するために必要な権限を指定します。

指定する権限名は下記の表を参照してください。

権限名は「,」区切りで複数指定可能です。

role 属性を指定しない場合、一般ユーザーを含むすべてのユーザーでメ ニューを表示します。

属性 description マウスをホバーした際にポップアップ表示するメッセージを指定します。

属性 url メニューをクリックした際に表示するURLです。

変更しないでください。

属性 selectable メニューをクリックした際にurl属性で指定したURLを表示するかを示し

ます。

変更しないでください。

属性 needPlugin Exchange機能やSharePoint機能が有効な場合にのみ表示します。

変更しないでください。

itemタグのrole属性には以下の権限名を指定します。

メニューを表示する対象 role属性に指定する権限名 システム管理ロール SysAdmin

SharePoint管理ロール SpAdmin

ユーザー管理ロール MgrUser グループ管理ロール MgrGroup 連絡先管理ロール MgrContact 施設管理ロール MgrResource コンピュータ管理ロール MgrComputer メーリングリスト管理ロール MgrMailingList

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