3. 研究仮説・リサーチデザイン
3.5 記述統計
表8-A 2017年における連続変数の記述統計
変数 サンプル数 最小値 最大値 平均値 標準偏差
WOMRTO 1906 0.000 0.600 0.039 0.059
BLAU 1906 0.000 0.480 0.068 0.097
SHANNON 1906 0.000 0.971 0.174 0.237
INDRTO 1906 0.000 0.857 0.263 0.110
KENNIN 1906 0.000 1.000 0.547 0.356
ATTAVG 1906 0.390 0.710 0.607 0.042
ROA 1906 (0.286) 0.757 0.068 0.067
ROE 1906 (0.829) 2.407 0.090 0.115
Tobin's q 1906 0.416 30.006 1.351 1.145
表8-A 2017年における連続変数の記述統計
表8-B 2017年におけるダミー変数の記述統計
変数 サンプル数 値 頻度 割合 (%)
FLAG 1906 1 481 0.252
0 1426 0.748
表8-B 2017年におけるダミー変数の記述統計
表9-A 2018年における連続変数の記述統計
変数 サンプル数 最小値 最大値 平均値 標準偏差
WOMRTO 1605 0.000 0.500 0.046 0.062
BLAU 1605 0.000 0.500 0.080 0.102
SHANNON 1605 0.000 1.000 0.205 0.247
INDRTO 1605 0.000 0.857 0.287 0.116
KENNIN 1605 0.000 1.000 0.524 0.347
ATTAVG 1605 0.120 1.000 0.966 0.060
ROA 1605 (0.418) 0.624 0.076 0.069
ROE 1605 (1.399) 0.803 0.100 0.112
Tobin's q 1605 0.469 24.553 1.612 1.605
表9-A 2018年における連続変数の記述統計
表9-B 2018年におけるダミー変数の記述統計
変数 サンプル数 値 頻度 割合 (%)
FLAG 1605 1 408.000 0.254
0 1197.000 0.746
表9-B 2018年におけるダミー変数の記述統計
表10-A 2019年における連続変数の記述統計
変数 サンプル数 最小値 最大値 平均値 標準偏差
WOMRTO 1715 0.000 0.500 0.058 0.066
BLAU 1715 0.000 0.500 0.100 0.107
SHANNON 1715 0.000 1.000 0.255 0.258
INDRTO 1715 0.000 0.875 0.308 0.114
KENNIN 1715 0.000 1.000 0.503 0.348
ATTAVG 1715 0.573 1.000 0.970 0.046
ROA 1715 (0.423) 0.696 0.074 0.072
ROE 1715 (1.362) 2.039 0.093 0.116
Tobin's q 1715 0.448 34.253 1.493 1.738
表10-A 2019年における連続変数の記述統計
表10-B 2019年におけるダミー変数の記述統計
変数 サンプル数 値 頻度 割合 (%)
FLAG 1715 1 431 0.251
0 1284 0.749
表10-B 2019年におけるダミー変数の記述統計
まずはボードジェンダーダイバーシティの観測変数から見る。女性役員割合、
BLAU指数とSHANNON指数の最小値は0であることは、いまだに取締役会における
ジェンダーダイバーシティがない企業が存在していることがわかる。女性役員割合の 平均値は年とともに右肩上がりであり、2016年の0.036から2019年の0.058に上がっ たが、前述のように、諸外国と比べると依然として低い水準である。BLAU指数と
SHANNON指数はダイバーシティの程度を表現した指数なので、それぞれの平均値は
標準値である0.5と1から離れている。一方、女性役員割合の最大値は0.5(2018、
2019)~0.6(2016、2017)である。4年間で女性役員割合が半数に達した企業は1社し
かいないが、標準差の0.06から見るとデータのばらつきが大きくないので、サンプル から外していない。
次はボードモニタリングの観測変数を見る。社外取締役の最小値は0であるが、年 とともに平均値が上がっていることがわかる。社外取締役の出席率も同じく上昇し、
特に2018年の出席率は、一気に0.6から0.9に上がり、企業における社外取締役の重 要度と活用度が高まっている。取締役と執行役員の兼任比率の平均値は下がる傾向が あるが、基本は0.5の近辺で推移していて、エイジェンシー問題が存在する可能性が ある。コーポレートガバナンス形式を見ると、指名委員会等設置会社と監査等委員会 設置会社は全上場企業の約25%を占めていて、先行研究が示した通り、大多数の企業 がまだ日本の伝統的な監査役設置会社である。また、改正会社法により、監査役設置 会社は社外取締役を設置する義務がないので、監査役設置会社の存在は社外取締役の 平均割合が低くとどまっている一つの原因と考えている。
最後は企業パフォーマンスの観測変数を見る。年ごとにおけるROA、ROEと
Tobin’s qの平均値は特に大きな変化がないが、標準偏差を見ると、他の変数と比べ
て、Tobin’s qのばらつきが相対的大きいことがわかる。
表11は各変数間の相関性を分析した結果である。表11の相関性分析が示したよう に、いくつかの変数の間には高い相関があることがわかる。例えば、WOMRTO、
BLAUとSHANNONの間の相関係数が0.9を超え、高い相関性がある。本来、伝統的
な回帰分析であれば内生性の問題が発生する可能性があるが、本研究はSEMを使うこ とにより、変数間の多重共線性を回避する必要がない。
相関分析
KENNIN FLAG INDRTO ATTAVG WOMRTO BLAU SHANNON
KENNIN 1.000
FLAG -0.094 1.000
INDRTO -0.248 0.319 1.000
ATTAVG -0.074 0.022 0.200 1.000
WOMRTO -0.074 0.013 0.222 0.104 1.000
BLAU -0.076 0.011 0.222 0.110 0.989 1.000
SHANNON -0.079 0.004 0.216 0.114 0.969 0.993 1.000
表11 相関分析