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第1節 計画の基本理念・基本目標

高齢化の進行や社会・経済状況の急激な変化に伴い、さまざまな不安や課題が顕在化するなか、

身近な地域で高齢者とその家族が安心して暮らせるまちづくりを、地域全体が連携して進めるこ とが一層重要となっています。

また、高齢者が地域において自立した生活を営むためには、高齢者一人ひとりが健康づくり、

介護予防に取り組みながら、生きがいを持って日常生活を過ごすことが重要であり、地域活動な どを通じた交流の場や豊かな知識や経験を生かしたボランティア活動などを通じて、地域や社会 を構成する一員として、社会貢献ができる場を持つことが重要です。

さらに、高齢者が要介護状態になった場合でも、生きがいをもって日常生活を過ごし、住み慣 れた地域で安心して生活を続けていくことができるよう、支援・サービスが適時適切に供給され ることが重要です。

第7期計画では、地域包括ケアシステム構築に向けた第3期計画からの取組の着実な推進と、

更なる高齢者の自立支援と重度化防止を推進するため、団塊の世代すべてが 75 歳以上となる平 成 37(2025)年を見据え、以下の基本理念と基本目標のもと、高齢者の生きがいづくりと誰 もが住み慣れた地域で安心して暮らすことができる地域共生社会の実現を目指します。

みんなで支え合い いつまでも

笑顔と生きがいを持って暮らしつづけるまち 朝霞

すべての高齢者が生きがいを持つことができるまち 誰もが住み慣れた地域で安心して暮らすことができるまち

( 地域共生社会の促進・地域包括ケアシステムの深化 )

基 本 理 念

基 本 目 標

第2節 施策目標

基本理念、基本目標を実現するため、第3章で整理した「第7期計画に向けた基本的な方向」

を踏まえ、本計画では次の4つの施策目標に沿って高齢者の福祉施策を推進するとともに、引き 続き、介護保険サービスの充実と健全かつ安定的な運営に努めます。

施策目標Ⅰ 生きがいづくり・健康づくりの推進

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施策目標Ⅱ

住み慣れた地域で安心して暮らすことができる地域共生社会の促進

施策目標Ⅲ 高齢者世帯への支援体制の推進

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ここでいう元気高齢者とは、要支援・要介護認定を受けていない高齢者のことと定義します。

高齢者一人ひとりが自らの経験や能力を生かしながら、健康で生きがいを持ち、積極的 に社会参加していくことは、自らの介護予防の推進につながるとともに、地域の活力を維 持・推進するためにも必要なことです。

そのため、さまざまな機会を通じて高齢者の生きがいづくり・健康づくりを推進し、元 気高齢者

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が増えていくことを目指します。

高齢者一人ひとりが可能な限り介護を必要とせず、自立した生活を送れるよう、介護予防・

自立支援に向けた取組を推進します。また、介護が必要となった場合でも、生きがいを持って 日常生活を過ごし、人生の最終章においても住み慣れた地域で安心して暮らし続けられるよう、

適正なサービス提供の維持・確保と、情報の共有・連携に努めます。

さらに、市独自の高齢者福祉サービスの充実を図るとともに、地域包括支援センターをはじ めとする関係機関等の一層の連携強化を通じて、認知症施策や権利擁護、高齢者虐待等に関す る諸課題の解決を図り、地域包括ケアシステムの構築を目指します。

ひとり暮らし高齢者や高齢者のみ世帯が増加する中、高齢者の孤独死や孤立化は、今後ます ます増加することが予想されます。そのため、引き続き、地域が一体となった高齢者の見守り ネットワークや民間企業等と連携した見守りシステム等を活用し、みんなで高齢者を支え合い、

すべての高齢者が地域とつながっているまちを目指します。

施策目標Ⅳ 介護者の負担軽減に資する支援の促進

(参考)第1号被保険者の認定者数・認定率の推移【再掲】

介護保険事業状況報告(各年 10月末日現在)

(参考)平成 29 年度「朝霞市介護予防・日常生活圏域ニーズ調査」より

元気高齢者の割合が増加していくことを目指す。

平成24 年 平成 25 年 平成 26 年 平成 27年 平成 28年 第1号被保険者数(人) 22,418 23,419 24,441 25,217 25,894 認定者数(人) 2,984 3,225 3,568 3,718 3,935

認定率(%) 13.3 13.8 14.6 14.7 15.2

将来の生活での心配や不安がない方の割合が増加していくことを目指す。

76 . 6 18 . 8 4. 7

0% 10 % 20 % 30 % 40 % 50 % 60 % 70 % 80 % 90 % 10 0 % 将来の生活での心配や不安なことはありますか

何ら か の心 配 があ る 特に 心 配し て いる こ とは な い 無回 答

在宅介護等を継続する場合、介護者への負担は大きく、介護者自身の健康が損なわれたり、

介護離職につながるケースが考えられます。そのため、引き続き、家族介護者への支援の充実 を推進し、介護離職者がいないまちを目指します。

目指す姿の評価

高齢者の生きがい・健康づくり、介護予防・自立支援に向けた取組を推進することで、平 成 37(2025)年を目標に、第1号被保険者に対する要支援・要介護認定を受けていない 高齢者の割合が増加していくことを目標とします。

なお、介護保険事業状況報告により各年 10月1日現在の認定率により点検を行います。

地域共生社会の促進、高齢者見守りネットワークの構築、家族介護者支援を通じた介護離 職の防止などに向けた取組を推進することで、高齢者一人ひとりが孤独や不安を感じること なく生活していけるよう、ニーズ調査による「将来の生活での心配や不安」に対して、「特 に心配していることはない」と回答される方の割合を、平成 37(2025)年を目標に、現 在の 18.8%から増加していくことを目標とします。

なお、3年ごとに実施する「介護予防・日常生活圏域ニーズ調査」により点検を行います。

第3節 施策の体系

☆は介護保険事業の施策 ★は介護保険事業を含む施策

第7期朝霞市高齢者福祉計画・介護保険事業計画

基本理念 施策目標 基本施策

み ん な で 支 え 合 い い つ ま で も 笑 顔 と 生 き が い を 持 っ て 暮 ら し つ づ け る ま ち 朝 霞

誰もが住み慣れた地域で安心して暮らすことができるまち

すべての高齢者が生きがいを持つことができるまち

<施策目標Ⅰ>

生きがいづくり・健康 づくりの推進

(地域共生社会の促進・地域包括ケアシステムの深化)

<施策目標Ⅱ>

住み慣れた地域で安心 して暮らすことができ る地域共生社会の促進

<施策目標Ⅲ>

高齢者世帯への支援体 制の推進

<施策目標Ⅳ>

介護者の負担軽減に資 する支援の促進

施策1 生きがいづくりの推進 施策2 健康づくりの推進

施 策 1 適 正 な 介 護 サ ー ビ ス 提 供の維持・確保 ☆

施 策 2 地 域 包 括 ケ ア 体 制 の 推 進 ★

施 策 3 地 域 包 括 支 援 セ ン タ ー 機能の強化 ☆

施策4 権利擁護の支援 ★ 施策5 認知症施策の充実 ☆ 施 策 6 高 齢 者 一 般 福 祉 施 策 の

充実

施策7 暮らしやすい住まいづ くり(居住支援事業)の 推進

施策1 見守り体制の強化 施策2 支え合い体制の強化 ★

施策3 介護予防の推進

(新しい介護予防日常生活支 援総合事業の推進)

施策1 介護者への支援 ☆ 施策2 介護者支援の環境整備 ☆

(1)老人福祉センターの運営、老人クラブ等の支援 見直し

(2)生きがい活動支援事業の推進 見直し

(3)生涯学習事業等の推進

(1)健康管理の推進

(2)健康づくり事業の推進

(2)健康づくり事業の推進

(3)地域ぐるみの社会参加、健康づくりの推進 新規

(1)介護予防・生活支援サービス事業の推進 【要支援者及び事業対象者が対象】 拡充

(2)一般介護予防事業の推進 【65歳以上の方と支援する全ての方が対象】 新規・拡充

(3)介護予防拠点の活用 新規

(1)介護サービス基盤の整備 拡充

(2)介護サービスの情報公開 見直し

(3)事業者間の連携強化 見直し

(4)介護給付適正化事業の推進 拡充

(5)法令順守等の業務管理体制の整備 拡充

(1)在宅医療・介護の連携強化 拡充

(2)生活支援体制の整備 拡充

(3)認知症総合支援事業の実施 拡充

(4)地域ケア会議運営の強化 拡充

(5)地域共生社会の推進 拡充

(1)地域共生社会を見据えた総合相談事業の実施 拡充

(2)地域包括支援センターの評価と業務改善及び体制整備の推進 新規

(1)成年後見制度の普及啓発 新規

(2)成年後見制度利用支援事業

(3)成年後見センターの開設と市民後見人の育成 拡充

(4)高齢者虐待防止事業の推進

(1)認知症施策の普及啓発

(2)相談体制の充実

(3)発症予防及び早期診断・早期対応のための体制整備 拡充

(4)認知症介護者への支援

(1)自立生活支援事業の推進

(2)高齢者の外出支援の推進

(3)その他の福祉施策の充実

(1)高齢者住宅の提供等 拡充

(2)住宅改修費の助成

(3)高齢者住宅整備資金の貸与

(4)家具転倒防止器具等設置費の補助

(1)地域見守りネットワークの推進

(2)民間企業等と連携した見守りシステム

(3)安心見守り支援事業

(1)住民同士のつながりづくりの支援 新規

(2)避難行動要支援者対策

(1)家族支援事業の推進 拡充

(2)介護者に対する情報の一体的提供 新規

(1)仕事と介護の両立に向けた啓発 新規

(2)介護離職ゼロに向けた施設等サービスの整備 見直し

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