第3章 第7期計画策定に向けた基本的な方向
第2節 アンケート調査結果の反映
1.アンケート調査の実施概要
(1)実施方法及び実施時期
実施方法 : 返信用封筒を同封したアンケート調査票の郵送配布・郵送回収 実施時期 : 発送 平成 29(2017)年2月 10 日(金)
回収 平成 29(2017)年2月 24 日(金)
(2)調査方法及び回収状況
① 介護予防・日常生活圏域ニーズ調査
本調査は、市内在住の満 65歳以上の方(要介護1~5の方を除く)を対象に、無作為で 抽出した 4,000 名を対象として、高齢者の生活状況や生活支援のニーズなどを把握し、今後 の高齢者等支援施策の検討に向けた基本資料を得ることを目的に実施したものです。
② 在宅介護実態調査
本 調査は、 市内在 住で、要支 援・要 介護認定 を受けてい る方の うち、無作為 で抽出し た 1,400 名を対象として、在宅介護の実態や、生活支援のニーズなどを把握し、今後の高齢者 等支援施策の検討に向けた基本資料を得ることを目的に実施したものです。
③ 第2号被保険者に関するアンケート調査
本調査は、市内在住の 40 歳~64 歳の方を対象に、無作為に抽出した 1,000 名を対象と して、生活状況や生活支援のニーズなどを把握し、今後の高齢者等支援施策の検討に向けた 基本資料を得ることを目的に実施したものです。
④ 介護サービス提供事業所アンケート調査
本調査は、本市民にサービスを提供している 172 事業所を対象として、サービスの利用実 態や事業所の運営に関する状況等を把握し、今後の高齢者福祉行政の在り方等の検討に向け た基礎資料を得ることを目的として実施したものです。
対 象 配布数 有効回収数 有効回収率
介護予防・日常生活圏域ニーズ調査 4,000 2,536 63.4%
対 象 配布数 有効回収数 有効回収率
在宅介護実態調査 1,400 720 51.4%
対 象 配布数 有効回収数 有効回収率
第2号被保険者に関するアンケート調査 1,000 432 43.2%
対 象 配布数 有効回答数 有効回収率
介護サービス提供事業所アンケート調査 172 92 53.5%
⑤ 介護支援専門員アンケート調査
本調査は、市内事業所に勤務する介護支援専門員(ケアマネジャー)を対象として、介護 支援専門員の現状やニーズなどを把握し、今後の介護サービス及び高齢者サービスの充実に 向けた基本資料を得ることを目的として実施したものです。
2.アンケート調査結果を踏まえた課題の抽出
(1)介護予防・日常生活圏域ニーズ調査
① 課題1:生活の状況を踏まえた課題
家族構成では、高齢者の1人暮らしまたは高齢者(65歳以上)の夫婦2人暮らしを合わ せた割合が半数以上となっており、高齢者世帯が増加しています。
② 課題2:介護・介助の状況を踏まえた課題
約半数の方が転倒に対して不安を感じており、また、介護・介助が必要になった主な原因 では、無回答とその他を除いて、高齢による衰弱、骨折・転倒の割合が多くなっています。
対 象 配布数 有効回収数 有効回収率
介護支援専門員アンケート調査 59 40 67.8%
7.2
22. 6 3.5
8.3
1.6 9.0
0.5
10. 8
16. 3
0.3
11. 1 0.8
6.4
0.6
0.1 0.9
18.0
38.9 3.8
19.4 2.4
15.5 2.0
0% 10% 20% 30% 40% 50%
1人 暮らし 夫婦2 人暮 らし( 配偶 者65 歳以上 ) 夫婦2 人暮 らし( 配偶 者64 歳以下 ) 息子・ 娘との 2世 帯 高齢者 世帯( 夫婦以 外、兄 弟・姉 妹など ) その他 無回答
前期高齢者 後期高齢者 無回答
n=2,536 家族構成(前期高齢者・後期高齢者別)
SA
16.4
34.3 26.2
21.6 1.6
0% 5% 10% 15% 20% 25% 30% 35% 40%
とても 不安で ある やや不 安であ る あまり 不安で ない 不安で ない 無回答
n=2,536 転倒に対する不安について
SA
※「n」は設問の回答者数であり、各グラフの比率は「n」を母数とした割合を表しています。(以下、すべて同じ)
※「SA」は単一回答の設問を表しています。(以下、すべて同じ)
③ 課題3:介護に対する希望を踏まえた課題
介護について困っている(困ると想定される)ことでは、「身体的な負担や疲れが大きい」
と回答された方の割合が多くなっています。
4.5 6.4 2.3 1.1
5.6 6.0 1.5
3.0 1.1
3.0
8.3 4.9
11.7 9.8 2.3
28.6
0% 5% 10% 15% 20% 25% 30% 35%
脳卒中 (脳出 血・脳 梗塞な ど)
心臓病 がん( 悪性新 生物)
呼吸器 の病気 (肺気 腫・肺 炎など ) 関節の 病気( リウマ チなど ) 認知症 (ア ルツハ イマー 病など ) パーキ ンソン 病 糖尿病 腎疾患 (透析 ) 視覚・ 聴覚障 害 骨折・ 転倒 脊椎損 傷 高齢に よる衰 弱 その他 不明 無回答
n=266 介護・介助が必要となった主な原因
SA
31.0 13.4
38.6 30.4 10.1
30.1 25.9
31.3 4.5
10.6 5.6
10.2 1.9
15.4 15.9
0% 5% 10% 15% 20% 25% 30% 35% 40% 45%
困った ときに どこに 相談し ていい かわか らない 悩みな どを話 し合え る仲間 や相談 先がな い 身体的 な負担 や疲れ が大き い 精神的 な負担 が大き い(悩 みなど を人に 話せな い、言
動が気 になり 目が離 せない など)
介護の 苦労に 対し周 囲の理 解が得 られな い 自分の 自由に なる時 間がも てない 自分の 具合が 悪いと きに手 助けが ない 先の見 通しが 立たな い 介護を 受けて いる方 が病院 の受診 に同意 しない 専門の 医療機 関が見 つから ない 介護サ ービス や介護 施設の 利用に 抵抗を 感じて しまう 仕事と の両立 が難し い その他 特に困 ってい ること はない 無回答
n=2,536 介護をするうえで困っている(困ると想定される)こと
MA
精神的な負担が大きい(悩みなどを人に話せない等)
※「MA」は複数回答の設問を表し、複数回答の設問では、比率の合計が 100%を公る場合があります。(以下すべて同じ)
④ 課題4:外出動向を踏まえた課題
前年と比べた外出頻度では、特に要支援認定を受けている方の外出頻度が低下しており、
いずれも半数以上の方が「とても減っている」または「減っている」と回答されています。
⑤ 課題5:高齢者の生きがい等を踏まえた課題
アンケート調査では、約3人に2人の方が生きがいを持っていると回答されており、その 中でも趣味を生きがいとされている方が最も多く、参加したい地域活動においても「趣味関 係のグループ」が多くなっています。しかしながら、地域活動への参加が少ない理由では、
「個人的な活動が忙しい」に次いで、「人との関わりがおっくう」と回答された方の割合が高 くなっています。
16.3
19.7
2.8
40.7
33.8
14.7
26.7
28.2
36.3
12.8
15.5
45.2
3.5
2.8
1.0
0% 20% 40% 60% 80% 100%
要支援 1( n= 8 6)
要支援 2( n= 7 1)
認定は 受けて いない (n = 2, 2 78 )
とても 減って いる 減って いる あまり 減って いない 減って いない 無回答 去年と比べた外出回数
SA×SA
22.5 5.5
5.9 4.1 2.5
25.4 0.8
7.9 6.9 5.0 0.8
0.8
6.4
17.5
0% 5% 10% 15% 20% 25% 30%
孫 子供 家族・ 親族 友人 世の中 や誰か の為に なるこ と 趣味 ペット 仕事 健康・ 元気・ 長生き 毎日の 生活の 充実・ 楽しさ 食事・ お酒 人との 交流・ 関わり 合い その他 無回答
n=1,703 生きがいの内容
記述式(グループ集計)
※「SA×SA」や「MA×SA」は2種類の設問の解答を分析したものとなります。(以下すべて同じ)
⑥ 課題6:相談先の状況から見た課題
家族や友人・知人以外で、何かあったときに相談する相手では、「そのような人はいない」
を除いて、市役所・地域包括支援センターといった行政機関と、医師・歯科医師・看護師な どの専門機関への相談が多くなっています。一方、自治会・町内会・老人クラブなどの地域 コミュニティへの相談は低い割合となっています。
2.1 3.5
13.1 19.8 11.3
16.2 11.1
41.3
0% 10% 20% 30% 40% 50%
活動場 所まで 行く手 段がな い 活動す る場所 がない 活動自 体知ら ない 個人的 な活動 が忙し いため 自身の 身体機 能が低 下して いるた め 人との 関わり がおっ くう その他 無回答
n=2,454 地域での活動への参加が少ない理由
MA
11.2
19.1
33.2 14.0
6.3 6.5
9.4 3.0
23.0 17.2
0% 10% 20% 30% 40%
ボラン ティア のグル ープ スポー ツ関係 のグル ープや クラブ 趣味関 係のグ ループ 学習・ 教養サ ークル 老人ク ラブ 自治会 ・町内 会 収入の ある仕 事 その他 特に何 もした くない 無回答
n=2,536 今後参加したい地域活動
MA
6.3 7.3 5.3
24.0 22.3 4.1
39.4 12.9
0% 10% 20% 30% 40% 50%
自治会 ・町内 会・老 人クラ ブ 社会福 祉協議 会・民 生委員 ケアマ ネジャ ー 医師・ 歯科医 師・看 護師 市役所 ・地域 包括支 援セン ター その他 そのよ うな人 はいな い 無回答
n=2,536 家族や友人・知人以外で、何かあったときに相談する相手
MA
⑦ 課題7:市の施策等への要望を踏まえた課題
市の今後の施策展開について、認知症対策では「相談機関の充実」、「認知症の予防法の普 及」、「認知症高齢者向けの介護などサービスの充実」を望まれている方が多く、在宅生活を 続けるための高齢者支援・サービスでは、「移送サービス」を望まれている方が多くなってい ます。
47.2 46.6 34.2
19.9
36.4
45.6 24.0
1.8
15.2
0% 10% 20% 30% 40% 50%
相談機 関の充 実 認知症 の予防 法の普 及 認知症 の人へ の介護 方法な どの普 及 認知症 高齢者 家族の 情報交 換の場 (認知 症カフ ェなど ) 地域社 会全体 で気づ き・見 守りが できる ような 仕組み 認知症 高齢者 向けの 介護な どサー ビスの 充実 認知症 高齢者 向けの ボラン ティア の育成 (認知 症サポ ー
ターな ど)
その他 無回答
n=2,536 認知症に対する取組として必要と思うこと
MA
20.6 11.3
19.1 15.0
17.1 10.1
18.5 8.6
27.5 5.1
40.6
0% 10% 20% 30% 40% 50%
配食 調理 掃除・ 洗濯 買い物 (生協 などの 配送は 除く)
外出同 行(通 院、買 い物な ど)
ごみ出 し 見守り 、声掛 け サロン などの 定期的 な通い の場 移送サ ービス (介護 ・福祉 タクシ ーなど ) その他 無回答
n=2,536 在宅で生活を続けるために必要と感じる支援・サービス
MA
認知症高齢者向けのボランティアの育成 認知症高齢者家族の情報交換の場(認知症カフェ等)
(2)在宅介護実態調査
① 課題8:在宅介護の状況、必要と感じる支援・サービスを踏まえた課題
40 代~50 代では仕事をしながら介護を行っている方が多く、70 代では仕事は行ってい ないが経済的な不安を抱えながら介護を行っている方がいるなど、年代ごとに介護に向き合 う状況が異なっています。また、必要とされる支援・サービスにおいても、要介護度や世帯 類型別によって求められるニーズに違いが生じています。
40 . 9 40 . 3 13 . 9
6. 3 6. 0
33 . 3
31 . 8 24 . 0 22 . 2
6. 3 1. 5
10 0 .0 33 . 3
15 . 9 24 . 8 50 . 0
79 . 4 74 . 6
2. 3 1. 6 0. 9 33 . 3
9. 1 9. 3 13 . 0 7. 9 17 . 9
0% 20% 40% 60% 80% 100%
20代(n=1) 30代(n=3) 40代(n=44) 50代(n=129) 60代(n=108) 70代(n=63) 80代(n=67)
フルタ イムで 働いて いる パート タイム で働い ている
働いて いない 主な介 護者に 相談し ないと わから ない
無回答
主な介護者の年代別勤務形態 SA×SA
38 . 9
29 . 8
30 . 4
34 . 6
40 . 7
27 . 8
23 . 4
28 . 3
23 . 1
25 . 9 11 . 1
21 . 3
26 . 1
42 . 3
33 . 3 2. 1
6. 5 5. 6 8. 5
6. 5
15 . 4 4. 3
3. 8
3. 7 11 . 1
2. 1
2. 2
19 . 2 5. 6
6. 4 8. 7
3. 8 11 . 1
22 . 2
8. 5
8. 7
3. 8
3. 7 16 . 7
21 . 3
17 . 4
15 . 4
11 . 1
0% 20% 40% 60% 80% 100% 120% 140% 160% 180%
40代(n=18)
50代(n=47)
60代(n=46)
70代(n=26)
80代(n=27)
現状 で は、 サ ービ ス を利 用 する ほ どの 状 態で は ない 本人 に サー ビ ス利 用 の希 望 がな い
家族 が 介護 を する た め必 要 ない 以前 、 利用 し てい た サー ビ スに 不 満が あ った
利用 料 を支 払 うの が 難し い 利用 し たい サ ービ ス が利 用 でき な い、 身 近に な い
住宅 改 修、 福 祉用 具 貸与 ・ 購入 の みを 利 用す る ため サー ビ スを 受 けた い が手 続 きや 利 用方 法 が分 か らな い
その 他 無回 答
介護保険サービスを利用していない理由 SA×MA