5.2 反射シミュレーションによるプラズマの空間分布の推定
5.2.3 解析結果
爆発時
(1)表5.2および図5.6は、Dv≪1(Dv= 0.0001), Rc−i= 1.1で固定、Rpのみ動かした結果である。
表5.2 爆発時の反射シミュレーション結果(1)
Rp χ2 1.01 230.3 1.05 272.3 1.1 203.5 1.2 212.5 1.3 217.9
1.1 1.2 1.3
200220240260280
sim_OB_1.dat
mt 2−Jan−2020 15:21
R
pχ
2降着円盤内縁
図5.6 爆発時の反射シミュレーション結果(1)。Dv≪1RW D(Dv= 0.0001), Rc−i= 1.1で固定。Rpの値の みを変化させた。
この結果からχ2の値が一番良いのはRp = 1.1のときであり、これは降着円盤内縁上にプラズマがある状態であ る。ここからRc−i =Rpの条件を得る。
5.2. 反射シミュレーションによるプラズマの空間分布の推定 31
(2)(1)の結果からRc−i =Rpの条件を得たため、次にDv = 0.0001, 0.001, 0.01, 0.05, 0.1でそれぞれ固定し、
Rc−iとRpは、Rc−i=Rpの関係を保ちつつ値を変化させた。表5.3および図5.7はその結果である。
表5.3 爆発時の反射シミュレーション結果(2)
Rp(=Rc−i) χ2,Dv=0.0001 χ2,Dv=0.001 χ2,Dv=0.01 χ2,Dv=0.05 χ2,Dv=0.1
1.0001 183.6 182.1 182.4 182.5 182.2
1.01 182.5 182.7 183.6 184.0 183.2
1.02 184.9 185.1 185.5 188.0 185.7
1.03 187.1 187.2 187.1 189.2 189.6
1.05 192.8 192.8 192.4 193.2 193.5
1.1 203.5 203.8 202.4 199.5 197.9
1.2 221.4 221.2 218.4 214.4 211.7
1 1.05 1.1 1.15 1.2
180190200210220
chi_dv.dat
mt 30−Dec−2019 15:53
Rc-i
Dv=0.1 Dv=0.05 Dv=0.01 Dv=0.001 Dv=0.0001
χ2
図 5.7 爆発時の反 射シミュレーション結 果 (2)。Rc−i = Rp の関係を保ちつつ値を変 化させた。Dv は Dv= 0.0001, 0.001, 0.01, 0.05, 0.1でそれぞれ固定し5パタンでシミュレーションを行なった。
(1)、(2)の結果より、爆発時には、降着円盤が白色矮星表面付近まで迫ってきていることが分かる。また、プラズ マの重心は降着円盤内縁に近い位置に存在すると考えられる。この結果は一見、§5.1での爆発時も境界層が光学的に 厚い状態に転移していないという結果と矛盾しているが、これは§6で議論することとする。
32 第5. データ解析 (3)次に、(2)でχ2が最小(182.1)だったDv、Rc−i、すなわちDv = 0.001, Rc−i= 1.0001で値を固定し、Rpの 値のみを変化させて、プラズマの重心位置を確認した。表5.4および図5.8は、そのときの結果である。
表5.4 爆発時の反射シミュレーション結果(3)
Dp χ2 1.0001 182.1
1.01 193.2 1.02 196.4 1.03 198.9 1.05 203.0 1.01 208.1
1 1.05 1.1
180190200210
sim_OB_3.dat
mt 2−Jan−2020 20:40
Rp
χ2
降着円盤内縁
図5.8 爆発時の反射シミュレーション結果(3)。(2)でχ2が最小だったDv、Rc−i(Dv= 0.001, Rc−i= 1.0001) で値を固定し、Rpの値のみを変化させた。
この結果より、プラズマの重心は降着円盤内縁に近い位置に存在するということが改めて確認できた。
5.2. 反射シミュレーションによるプラズマの空間分布の推定 33
静穏時
(1)表5.5および図5.9は、Dv≪1RW D(Dv= 0.0001), Rc−i= 1.2で固定、Rpのみ動かした結果である。
表5.5 静穏時の反射シミュレーション結果(1)
Rp χ2 1.01 933.9 1.05 938.3 1.1 950.3 1.2 930.6 1.3 934.1
1.1 1.2 1.3
930940950
sim_q_1.dat
mt 29−Jan−2020 18:31
R
pχ
2降着円盤内縁
図5.9 静穏時の反射シミュレーション結果(1)。Dv≪1RW D(Dv= 0.0001), Rc−i= 1.2で固定。Rpの値の みを変化させた。
この結果からχ2の値が一番良いのはRp = 1.2のときであり、これは降着円盤内縁上にプラズマがある状態であ る。ここからRc−i =Rpの条件を得る。
34 第5. データ解析 (2)(1)の結果からRc−i=Rpの条件を得たため、次にDv= 0.001, 0.01, 0.05, 0.1)でそれぞれ固定し、Rc−i =Rp
の関係を保ちつつ値を変化させた。表5.6および図5.10はその結果である。
表5.6 静穏時の反射シミュレーション結果(2)
Rp(=Rc−i) χ2,Dv=0.001 χ2,Dv=0.01 χ2,Dv=0.05 χ2,Dv=0.1
1.1 941.3 942.6 946.1 948.4
1.15 933.6 934.7 937.6 939.3
1.2 930.6 931.1 932.8 934.7
1.25 929.2 929.4 930.9 931.7
1.3 928.8 928.9 929.1 930.5
1.35 929.1 929.1 929 929.3
1.4 929.5 929.3 929.1 928.9
1.45 929.9 929.6 929.3 928.8
1.5 930.3 930 929.5 929.2
1.6 931.4 930.9 930.1 929.6
1.7 932.4 931.7 930.8 930.2
1.8 933.5 933.0 931.6 930.8
1.9 934.7 934.1 932.6 931.7
2 935.5 934.9 933.3 932.6
1 1.2 1.4 1.6 1.8 2
930935940945950
chi_case3_dv0p05.dat
mt 18−Dec−2019 18:30
1 1.2 1.4 1.6 1.8 2
930935940945950
chi_case3_dv0p01.dat
mt 18−Dec−2019 17:09
1 1.2 1.4 1.6 1.8 2
930935940945950
chi_case3.dat
mt 18−Dec−2019 16:04
1 1.2 1.4 1.6 1.8 2
930935940945950
chi_case3_dv0p001.dat
mt 18−Dec−2019 16:15
Rc-i
χ2
Dv=0.1 Dv=0.05 Dv=0.01 Dv=0.001 Dv=0.0001
図 5.10 静穏時の反射シミュレーション結果(2)。Rc−i = Rpの関係を保ちつつ値を変化させた。Dv は Dv= 0.001, 0.01, 0.05, 0.1でそれぞれ固定し4パタンでシミュレーションを行なった。
(1)、(2)の結果より、静穏時には、白色矮星半径の1.30-1.45倍くらいまでのところで降着円盤が切れていること が分かる。また、プラズマの重心は降着円盤内縁に近い位置に存在すると考えられる。
5.2. 反射シミュレーションによるプラズマの空間分布の推定 35 (3)(2)でχ2が最小(928.8)だったDv、Rc−i、すなわちDv = 0.1, Rc−i= 1.45で値を固定し、Rpの値のみを変 化させて、プラズマの重心位置を確認した。表5.7および図5.11は、そのときの結果である。
表5.7 静穏時の反射シミュレーション結果(3)
Dp χ2 1.1 938.4 1.2 948.1 1.3 952.2 1.4 951.3 1.45 928.8 1.5 929.3
1.1 1.2 1.3 1.4 1.5
930940950960
chi_rci1p45_dv0p1.qdp
mt 11−Dec−2019 03:50
Rc-i
降着円盤内縁
χ2
図5.11 静穏時の反射シミュレーション結果(3)。(2)でχ2が最小だったDv、Rc−i(Dv= 0.1, Rc−i = 1.45) で値を固定し、Rpの値のみを変化させた。
この結果より、プラズマの重心は降着円盤内縁に近い位置に存在するということが改めて確認できた。
37
第 6 章
議論