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浦安市観光振興計画 取り組みの体系
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4−1 3つの水辺空間の魅力アップと体験の充実
3つの水辺〜旧江戸川・境川・東京湾〜に囲まれて発展してきた浦安では、
食材の供給や交通路としての機能、あるいは心のやすらぎを与える景観の創出 など、様々な面で市民の生活と水辺空間が密接に結びついていました。食材供 給や交通路としての機能は現在衰退しつつありますが、これらの水辺空間が浦 安にとって「顔」となっていることは相違ありません。また、都市部における 水辺空間の存在は来訪者にとっても大きな魅力となります。浦安市の観光振興 では、こうした水辺空間に着目し、その魅力づくりを進めていきます。
● 短期重点プロジェクト
短期重点プロジェクトとしては、「境川の活用」と「東京湾と旧江戸川の魅力 づくり」の2点に取り組みます。
【1−1】境川の活用
まちなかを横切って流れる境川は、浦安を特徴づける3つの水辺空間の中でも、
特に市民の日常生活との関わりが深い空間だと言えます。境川との関係性の中 で培われてきた生活文化を市民があらためて見直して次の世代に伝えていくこ とを狙いとして、空間としての魅力アップ(水質浄化、親水空間の整備)と体 験の魅力アップ(多様な体験要素の創出)の双方に取り組みます。
まずは、クリーンアップ運動等を推進しつつ、市民が境川に親しむ機会を増や していきます。また、来訪者にも境川の魅力を楽しんでもらうための取り組み を進めます。
【1−2】東京湾と旧江戸川の魅力づくり
埋め立てによって海岸線がまちなかから沖合へと遠のいたこともあり、浦安の 海辺は境川に比べると、市民の日常生活からやや離れた存在になっています。
しかし、東京湾の最奥部の貴重な自然環境として「三番瀬」への社会的注目が 高まっていることや、海辺の空間がレクリエーションの場としての高い可能性 を秘めていること等から、市民、来訪者双方が楽しむことのできる海辺の魅力 づくりを進めます。また、旧江戸川についても同様の観点から注目していきま す。
現状では水辺に近づくことも難しく、市民や来訪者にとって開かれた場として いくためには時間を要します。そのため、まずは海に触れあうための場の整備 などについて、基礎的な調査・検討を進めていきます。
【具体的な取り組み案】
・境川まつりの実施検討 ・精霊流しや流しびな等文化的イベントの実施
・境川での乗船体験の充実 ・境川での水上交通実現に向けた検討
・べか舟レースの実施 … など
【具体的な取り組み案】
・三番瀬の活用 ・海岸部への観光拠点施設の設置可能性検討
(飲食・物販など)
・旧江戸川沿いの距離標識設置検討 ・大型バスも利用可能な観光立ち寄り施設の設置検討
・水上バス導入の可能性検討 … など
● 中長期的展開のイメージ
「3つの水辺空間の魅力アップと体験の充実」に関する中長期的な取り組み としては、短期に引き続き境川周辺の空間としての魅力アップ、体験の魅力ア ップに取り組むことが考えられます。また、短期で着手した基礎的な調査・検 討の結果を踏まえ、水辺空間まわりの施設整備について、実現に向けたより具 体的な検討段階に進むことが考えられます。
水辺空間との関連が深い施設である浦安魚市場についても来訪者が利用しや すいあり方の検討を行うことや、水質浄化が実現することを前提として、水辺 での様々なレクリエーション活動が楽しめる場を提供することも考えられます。
短期の取り組みの考え方 中長期の取り組みの考え方
3つの水辺空間の
魅力アップと
体験の充実
●境川に親しむ機会の創出
●境川での体験の多様化
●水辺への施設導入に関する 基礎的な調査・検討
●水辺の魅力づくりの さらなる推進
●施設導入に向けた 具体的な検討 1
境川の河口部 堀江ドック 境川しおかぜ歩道橋
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4−2 生活文化の掘り起こしと観光面での活用
埋め立てによって市域を拡大してきた浦安市では、古くからのまち割りやま ち並みが比較的損なわれることなく今日に至っています。特に元町地域ではそ れらの空間と生活文化がセットで息づいています。また、郷土博物館ではそう したまち並みや生活文化を保存しており、いつでも手軽に触れることができま す。地元の方にとっては本当に「何げないもの」「何げないこと」ですが、市内 でも新町地域の住民や、外部からの来訪者にとっては新しい発見に満ちていま す。これらの要素は住民の代替わりや都市の再開発等によって生活の利便性と 引き替えに失われていくものですが、市民共通の宝として大切にし、観光面で も活用することをすすめていきます。
● 短期重点プロジェクト
短期重点プロジェクトとしては、「生活文化の継承」と「浦安の名産品創出」
の2点に取り組みます。
【2−1】生活文化の継承
このままでは風化して失われていく様々な生活文化を、まずは市民の手で掘 り起こすことに取り組みます。例えば、お祭りとして残っているものの、その 歴史的背景などが忘れられつつある三社祭について、今一度地域における意味 を知ってもらうために情報発信することなどが考えられます。
さらに郷土博物館を拠点に活動する「もやいの会」メンバーや郷土史研究家 等の協力も得つつ、それらの生活文化を体験プログラム化することで文化の保 存・継承を図ります。これらのプログラムは、各種イベントやお祭りなどで試 行的に提供し、順次改良・改善を図って魅力的なものにしていきます。
また、生活文化の継承者については「浦安マイスター
*
」等の認定制度の創設 を検討します。市民や来訪者を対象としたご当地検定の浦安版「浦安検定」を 創設し、その中の実技部門として「海苔すき検定」「べか舟漕ぎ検定」「貝むき 検定」などを組み込むことも考えられます。
*マイスター:ドイツ語で「職人」のこと。ここでは「海苔すきのことなら何でも知っている」
「べか舟のことなら何でも知っている」というように、ある特定の分野の事柄について幅広い 知識や技能を持っている人をイメージしています。
【具体的な取り組み案】
・浦安マイスター認定制度の創設 ・神社等での「市(いち)」の復活・開催
・浦安検定(ご当地検定)の実施 … など
【2−2】浦安の名産品創出
自然環境、社会環境が大きく変化した結果、浦安の海から江戸前の食材は得 られなくなりましたが、今でも市内には寿司屋が多く、海苔や貝類の加工・販 売業者も多数立地しています。また、浦安駅前という都市の真ん中に魚市場が 残っている他、「ぼったら焼き」や「玉子フライ」など浦安ならではの食文化も 見られます。このように、浦安はまだまだ「食」をイメージさせる要素が残さ れた地域です。また、「食」以外でも、べか舟をはじめとする漁具製造の技術が 継承されています。
このように浦安の産業由来の技術や生活に根づいた文化を活かして名産品の 開発(「ぼったら焼き」や「玉子フライ」のアレンジ、新しいメニューや土産品 の開発など)に取り組み、地域産業の活性化につなげるとともに、ホテルや大 型商店への販路拡大を図り、新しい浦安の名物としてアピールしていきます。
● 中長期展開のイメージ
「生活文化の掘り起こしと観光面での活用」に関する中長期的な取り組みと しては、短期で取り組んだ市民からのアイディア募集を基本としたメニュー開 発の成果を活かして新たな地域産業の育成につなげ、地域経済へ寄与すること も視野に入れます。また、「浦安マイスター」制度を発展させ、失われた生活文 化の復活や、失われつつある生活文化の保存・継承を図る仕組みづくりに取り 組みます。こちらに関しても、ミニチュアのべか舟作成など、新たな地域産業 としての展開の可能性を検討します。
生活文化
掘り起こしと
観光面での活用
●埋もれつつある生活文化の 掘り起こし
●市民の発意による名物開発
●事業者による名物の商品化
●生活文化を継承する 仕組みづくり
●浦安名物の市場への定着
●浦安名物の新たな 地場産業としての展開 2 短 期 の 取 り 組 み の 考 え 方 中 長 期 の 取 り 組 み の 考 え 方
郷土博物館内の乗船体験 のり簀作り あさりめし
【具体的な取り組み案】
・浦安名物のメニュー開発コンテスト等の実施 ・土産品のアイディア募集・商品化
・まち歩きイベントにあわせた特別メニューの提供 ・浦安ブランドの名産品開発・普及 … など