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規律及び裁定規則

ドキュメント内 FIMロードレース世界選手権 (ページ 167-181)

3.1 原則

参加者、オフィシャル及びオーガナイザーに義務として課される規定はFIMの 発行する規則に記される。

本規定に記される義務に違反する、またはこれらの規定が遵守されない場合、本 章に記されるペナルティーの対象となる。

3.2 ペナルティー

ペナルティーは以下のとおりとする。

- 警告 - 罰金

- ライドスルー - タイムペナルティー - 失格

- 選手権ポイントの剥奪 - 資格停止

- 資格剥奪

3.2.1 ペナルティーの定義と適用

- 警告 : 個別に、または公に行うことができる。

- 罰金 : 500 ユーロから 50000 ユーロまでの現金による罰 - ライドスルー:事項 1.20 を参照

- タイムペナルティー: 最大2分までのライダーの結果に対するタイム加算 または当該タイムのキャンセル

- 失格 : 大会自体からの失格、プラクティス・セッション(黒旗またはオ レンジディスク)またはレース(黒旗またはオレンジディスク)

からの失格、または結果からの失格

-選手権ポイントの剥奪:すでに開催されたレースからのポイントの剥奪

―資格停止: 1大会、または複数大会に出場するための資格の失効。

―資格剥奪:FIMの管理下にある全ての活動に関する一切の権利の剥奪

3.2.2 ペナルティーの重複

状況により、違反者に対して複数のペナルティーが科せられる場合もある。

3.3 規律及び裁定組織

FIMにおける規律及び裁定に関する件案についての資格を与えられた組織の構 成は以下のとおりとする。

レース・ディレクション - FIMスチュワード - 国際規律法廷(CDI)

3.3.1 レース・ディレクション 3.3.1.1 構成

レース・ディレクションの構成は事項 1.6 に規定される資格要件を満たすもの とする。

3.3.1.2 権限

レース・ディレクションは、ライダー、チーム関係者、オフィシャル、プロモー ター/オーガナイザー及び大会または選手権に関係する全関係者に対し、以下の場 合に、自動的にペナルティーを科すことができる。

― 規則違反

― 大会期間中、現行の規則またはオフィシャルによって与えられた指示に反し、

個人または数名の人間が、故意あるいは故意ではなく取った行為に関して

- 個人または数名の人間によって、汚職、詐欺行為、または大会あるいはモー ターサイクルスポーツの害になるような行動が取られた場合。

レース・ディレクションは違反に対する抗議の裁決を行う権限を有する。

3.3.1.3 レース・ディレクションによって課されるペナルティー

以下のペナルティーは、レース・ディレクションによって課される。

- 警告 - 罰金

- ライドスルー

- タイム・ペナルティー - 失格

- 選手権ポイントの剥奪 - 資格停止

更に、レース・ディレクションは、レース・ディレクションに与えられた権限以上 のペナルティーを科すために国際規律法廷(CDI)に提案することが出来る。

3.3.2 FIM スチュワード・パネル 3.3.2.1 構成

FIM スチュワード・パネルの構成は、事項1.7に明記される要件に則ったもの とする。

3.3.2.2 権能

FIM スチュワード・パネルは、レース・ディレクションの判定に対する如何なる 抗議をも受け付ける。

3.3.2.3 FIM スチュワード・パネルによって課されるペナルティーは以下のとおりとする。

- 警告 - 罰金

- タイム・ペナルティー - 失格

- 選手権ポイントの剥奪 - 資格停止

更に、FIM スチュワード・パネルは、FIM スチュワード・パネルに与えられた権 限以上のペナルティーを科すために国際規律法廷(CDI)に提案することが出来る。

3.3.3 国際司法パネル

国際司法パネル(CJI)は、国際規律法廷(CDI)のメンバーから任命された有 資格者によって構成されている。

3.3.3.1 構成

国際司法パネルは、各 FMN から指名されたメンバーによって構成される。

各 FMN は、その FMN の国籍を持つメンバーをひとり、あるいは数名指名するこ とができる。

この任命は、総審議会によって4年間の任期に関して承認される。

3.3.3.2 資格

国際司法パネルの任命を受けるための資格として、立候補者は大学レベルの法律 学位を持っていなくてはならない。

この人間は、FIM の公用語を最低一つ話せる者でなくてはならない。しかし、こ の人間は FIM のオフィサーまたはライセンス所持者であってはならない。

3.3.4 国際規律法廷(CDI)

3.3.4.1 メンバーの任命

FIM国際司法パネルの委員長は、国際規律法廷メンバー及び委員長をその都度 任命する。

3.3.4.2 手順

任命されたメンバーの氏名は、関係者全員に通達される。関係者は、国際規律法 廷の構成の一部または全てに対し、その情報を得てから 3 日以内に反論を行うこ とができる。FIM最高委員会のメンバーが、その反論の正当性を認めた場合、

必要な交代を行わなければならない。それ以外の場合、当該メンバーは反論を否 定し、公聴会の日程調整を行う。

国際規律法廷は、有識者意見を要求したり、有効と思われる証人を召喚すること が可能である。

3.3.4.3 職権と法的権限

国際規律法廷は、FIM スチュワードによって決定された事項に関する抗議につい て聴聞する。

国際規律法廷は、レース・ディレクションまたは FIM スチュワード・パネルの要求 に対して裁決する。

競技会終了後 5 日以内に、FIM 会長、幹部会または運営委員会は、国際規律法廷

(CDI)に全ての FIM 規則違反に関する事項について委任する。

3.3.5 訴訟手続き団体としての FIM 3.3.5.1 機能

国際規律法廷に提出される全ての抗議に関して、FIM は起訴声明の形でFIMの 利益について主張する、あるいはその立場について説明することができる。

3.3.5.2 任命

最高委員会は、FIM 代表をその都度任命しなければならない。

3.3.5.3 手順

FIM の介入は任意であり、最高委員会の認識に委ねられる。

団体として、FIM はその他関係者と同等の権利と義務を有する。

FIM は公聴会に出席するかもしくは書面により意見を主張することができる。

3.4 抗議と控訴 3.4.1 抗議権

FIM によって認められ、FIM の権限で出された決定によって影響を受ける人間な らば誰でも(ライダー、チーム、マニュファクチャラー、オフィシャル等)その 決定に対し抗議することができる。

レース・ディレクションによって課されたペナルティーに関しての抗議は一切受 け付けられない。

― 順位の変更

― ライドスルー

― プラクティス・セッションまたはレースからの以下による失格

― 黒旗またはオレンジディスク

― ピットレーンスピードに対する罰金

3.4.2 控訴権

FIM の規律決定に対する控訴に関する規則は下記のとおりとする。

1.レース・ディレクションの抗議に関する決定に対する FIM スチュワードへの 控訴

下記が含まれる如何なる控訴も、認められない。

― 順位の変更

― ライドスル―

― プラクティスセッションまたはレースからのブラックフラッグまた はオレンジディスクによる失格

― ピットレーン速度違反の罰金

写真判定に対する如何なる控訴も認められない。

控訴がない場合、レース・ディレクションの決定が最終とされる。

2.FIMスチュワードの決定に対するCDIへの控訴。CDI決定が最終とさ れる。

FIMスチュワードがレースディレクションが事前に下した最低の批准した 場合、控訴は認められない。この場合、FIMスチュワードの決定が最終と される。

3.CASに対して

下記が含まれるものに関する決定への控訴は認められない。

― 順位の変更 ― ライドスル―

― プラクティスセッションまたはレースからのブラックフラッグまたはオ レンジディスクによる失格

― ピットレーン速度違反の罰金

写真判定に対する如何なる控訴も認められない。

3.4.3 抗議の手順及び期限

全ての抗議は、直接関係する人間によってのみ署名され、提出される。各抗議は、

一つの件に関してのみとし、リザルトが発表されてから遅くとも 1 時間以内に提 出されなくてはならない。抗議は責任あるオフィシャル(競技監督、レース・デ ィレクターまたは大会事務局長)に抗議保証金 600 ユーロまたは同等額とともに 提出されなくてはならない。

当該選手権に出場する契約を交わしているチームおよびライダーは、実際の罰金 支払いの代わりにIMSに支払い保証文書を提出することもできる。

ライダー、チーム、または出場車両に関する抗議は、公式プラクティス開始前に 開始しなければならない。

3.4.4 抗議の聴聞

聴聞の後、レース・ディレクションは提出された如何なる抗議に関しても決定を 下さなくてはならない。その抗議は規則に基づいて判定される。

3.4.5 抗議裁定の発効

レース・ディレクションによるペナルティーの決定は直ちに発効となる。

3.4.6 控訴の申し出の期限

控訴申立書の申し出の期限は:

レース・ディレクションの決定に対する場合 30 分間 FIM スチュワードの決定に対する場合 5 日間 スポーツ法廷(CAS)への控訴申立書 5 日間 この期日は控訴人の決断を受理した時間及び日数から計算される。

3.4.7 控訴の申し出

控訴が受理されるためには、控訴申立書(FIM スチュワードへの控訴まで)は文 書または書留郵便もしくは特別な輸送手段にて FIM 執行事務局に消印付きで(CDI への控訴)提出されなければならない。

正式な控訴と控訴保証金が、FIM スチュワードへの控訴の場合は、FIM チーフ・

スチュワードに、また、CDI への控訴の場合、FIM 行政事務局に送付されなけれ ばならない。

CDI への抗議申し立て後 10 日以内に控訴人により FIM 執行事務局に対し簡潔な 事実陳述を行わなければならない。

事項 3.4.6 に記載されている締切日までにこの陳述が行われなかった場合又は抗 議保証金が支払われなかった場合、当該控訴は聴聞会を開くことなく証人されな いこととなる。

3.4.7.1 控訴を行う場合の費用

控訴を行う場合の金額及び控訴保証金は 1200 ユーロとする。

選手権で競うことを契約したにチーム及びライダーは、支払保証文書を IRTA か ら提出することも認められる。

ドキュメント内 FIMロードレース世界選手権 (ページ 167-181)

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