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見本市の活用方法

ドキュメント内 「北米音楽進出ハンドブック」(抜粋) (ページ 91-98)

して配るべき。 

また見本市ライブの前後にツアーを組む事も重要。高額な見本市の出費や渡航費を活かすた めにも、ライブはできるだけ多くこなした方が良い。 

業界人だけでなく、現地バンドとの交流も重要。現地バンドとの交流をきっかけに、ツアー や対バンに招待される可能性も高い。また、そのアーティストのレーベルと知り合う絶好の機 会なので、空き時間にはバンドと話したり、飲みにいったりして交流を深めたい。 

・ 国際ブースを活用し、自分の CD を置いたり、面談に使用したりする。 

・ 積極的に企業ブースを回り、名刺を交換する。 

・ 目をまっすぐに見てしっかりと強い握手。アメリカの基本です。 

・ 見本市ライブ以外にも、現地滞在中にはライブを出来れば数本はやるべき(非公式でもか まわない)。 

 

(1)SXSW ‒South By Southwest (テキサス州 オースティン、毎年3月に開催)   

1)SXSWとは 

SXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)。毎年3月にアメリカ テキサス州オースティン市にて 開催される国際音楽見本市イベント。音楽ビジネスをしている業界人が世界中から集まるこ のイベントに参加することにより、数多くの音楽業界関係者とコネクションを作ることが出 来る。主催者も参加者の有効なコネクション作りをイベントの目的としており、役立つ企画 や仕組みをたくさん用意してくれている。 

もともと、“テキサス州という「一地方都市」から全米に向けたアーティストマーケティング を行うにはどうしたら良いのだろうか”という課題を議論するべく開始されたイベントであ る。20年を超える歴史を持つ同イベントは、今や1400組を超えるアーティストに加え、2万人 を超える業界人が一同に集結し、世界三大音楽見本市に数えられる規模と参加意義を有して いる。また、業界の重要人物/アーティストが集結するイベントである為、各種メディアも集 結する。実際に、BECKやNora Jones、The KillersやBloc Partyなどの世界的なアーティスト 達も、各国のメディアが集結するSXSWを有効活用し、ビジネス規模を大きく拡大するきっか けとした。「外国」ではあるが、ある意味では地方都市からの売込みにも似た我々日本人にと っても、SXSWの活用法をより真剣に検討し、効果的な施策を積極的に実施する必要があるだ ろう。 

連日60を超えるライブハウスで同時開催される膨大なショーケースライブ群の中、自らの ライブを、見てもらいたい人物に見せること自体、簡単なことではない。 

• 10年の歴史を有し安定した事前パブリシティ/集客/評価を確保している「Japan Nite」 

• 日中にPRやサンプリング、ビジネスミーティングを行える「Japan Booth」 

• 参加者に支給されるバッグへ封入される「サンプラーCD」 

• 招待客を飲食でもてなしながらライブを見てもらい、くだけた雰囲気で会話を持つ機会 である「Bash Party」など、日本の音楽を紹介する実施企画も、近年ようやく定着して きている。 

日本からの参加アーティストは、こうした企画を最大限に活用し、現地で組むべきパートナ ーとリレーションと持つことを実現すべきである。 

 

2)SXSW の活用について 

海外展開において、コネクション作りは最も重要なポイントの一つである。コネクションが、

今後のビジネスの成否を左右するとさえ言える。 

 

SXSWのwebサイトには、「Registrant Directory」という参加登録者の名簿兼連絡網の機能が 用意されている。これは、レコードレーベル、プロモーター、メディア、参加者それぞれの 所属業界ごとに一覧でき、メールによるコンタクトを取れるという大変役に立つサービス。 

事前準備として、このDirectoryを活用し、SXSW会場でのミーティングやライブ参加・観賞を 依頼したい人物にコンタクトを行う場合には、 

•詳細なプレスキット 

•写真素材 

•試聴用音源 

•コンタクト責任者の連絡先 

などを用意し、メールから直接リンク/ダウンロードできるような工夫を施しておけば、先方 からの返答確率が格段に上がる。 

プレスキットとは、プロフィールやこれまでの実績、メディアに掲載された内容等を分か りやすくまとめたものである。文面は、そのまま転載できるようなものを掲載しておけば有 効。写真素材は、いざ記事化された時にメディア側が使いやすい写真を提供しておくもので ある。記事に写真が含まれているかいないかでは、インパクトに大きな違いが生じる。試聴 用音源をwebでアクセス出来るようにするのは、とても重要なことである。何より我々が売り 込みたいのは、音楽だからだ。そして、コンタクト責任者を一元化して、明記することで今 後連絡を恒常化させる際に効率よくなる。 

SXSWでは日中に70を超えるセミナーやワークショップが開催される。Little Richard、

Robert Plant、Neil Youngら歴史的重要人物が講演を行ったKeynote Speechにはじまり、様々 なパネルディスカッションやデモテープ試聴会、メディアインタビューなど現場の生を学ぶ

機会が用意される。また、それぞれのセミナー終了時には講演者に直接話しかけることもで き、思わぬ重要人物と仲良しになれるチャンスもあるので興味深い。 

SXSWで、日中にはトレードショーで活発に商談などが行われている。各種メーカー、イン ターネットサービス事業者に加え、カナダやスウェーデン、日本等が国のプロモーションブ ースを設置している。サンプリングやPR、ミーティングなどブースの活用法も様々。ブース の数は190に及ぶ。 

SXSWのメインイベントはショーケースライブである。世界中から1400を超えるアーティス トが集結し、4日間ライブを集中的に同時開催するSXSWでは、上記の機能をフル活用し、アー ティスト自らも街頭PRなどを行い、演奏を数多くの業界関係者に見てもらうことが何よりも 肝要である。特にSXSWという音楽業界関係者の集まるイベントで高い評価を得たアーティス トは、SXSW終了後も全米各地で「噂(Buzz)」が持続する。CDリリースやツアー公演、音楽配 信等、噂をうまく展開に結びつけられるように取り組むことが必要だ。 

入念な事前案内、効果的なコネクション作り、重層的なPR、最高のライブを戦略的に取り 組めばSXSWへの参加は極めて意義深いものとなるだろう。 

 

3) SXSW2006 Music 概要 

2006年はSXSWの20周年、そしてJapan Nite10周年というアニバーサリーイヤーとなった。 

 

・開催期間:2006年3月15日〜19日 

・参加者数:22,823 

・出演アーティスト:1,493組 

・ライブ開催会場:64箇所 

・メディア参加者:2,176 

・トレードショーブース設営者:192   (これら全要素で過去最大の規模となった) 

・日本人アーティスト参加数:22 

(Afrirampo, Caroline, Dir en Grey, DMBQ, Ellegarden, The Emeralds, eX-Girl, Gitogito  Hustler, Hologram, Luminous Orange, My Way My Love, Noahlewis' Mahlon Taits, Keisho  Ohno, Yasukatsu Oshima, PE'Z, Polysics, The Rodeo Carburettor, Kunimoto Takeharu,  Tsu Shi Ma Mi Re, Mika Uchizato, Umekichi, Vasallo Crab 75) 

 

4)Japan Nite の活用 

SXSWの人気ショーケースのひとつとなっている「Japan Nite」に参加すれば、効果的に集

客することができる。SXSWへの参加は、一般ショーケースと企画ショーケースの二つがあ る。一般ショーケースに比べ、国別やレーベル別の企画ショーケースは集客効果が高い。

特に国別のショーケースになると、SXSW本部が有力会場を手配し、規模イメージともアッ プすることで話題の喚起が容易になり、また集客の手間が省ける利点がある。毎年Japan  Niteはキャパ400〜500人のライブハウスで、常に満員の状態で開催されている。もともと 日本のアーティストに興味を持っているメディアやエージェントが多く来場している為、

そういった「日本」をキーワードにした切り口で活路を見いだすには良いショーケースで ある。 

 

<過去10回のジャパン・ナイト全出場者> 

 

 (1996) ロリ−タ 18 号、PUGS  (この年は International Nite の一環として実施) 

 (1997) HUSKKING BEE、ロリ−タ 18 号、COCCO、PUGSTHE MAD CAPSUIL MARKET'S   (1998)天国ジャック、 ザ・コケッシーズ、ONTJ、バルボラ、COCCO 

 (1999) EX-GIRL、MISSILE GIRL SCOOT、NICOTINE、NUMMBER GIRL 

 (2000) MUMMY THE PEEPSHOW、DR. STRANGELOVE、NUMMBER GIRL、SPOOZYS、ロリ−タ 18 号、

ORIGINAL LOVE 

 (2001) LOVE PSYCHEDELICO、BLEACH、HEART BAZAAR、PLAYGUES、THE JERRY LEE PHANTOM、

DR. STRANGELOVE 

 (2002) BONKINʼ CLAPPER、THE SOULSBERRY、UNDERSTATEMENTS、F O E、NANANINE、FANTASY'S  CORE、PETTY BOOKA、THE JERRY LEE PHANTOM、THE SALINGER、BLEACH 

 (2003) CONDOR44、Core Of Soul、Invisibleman's Deathbed、Minor League、Papaya Paranoia、

PETTY BOOKA 

 (2004)氣志團、Fuzzy Control、ZANZO、The Emeralds、Response、ROMZ Records Crew   (2005) Titan Go Kingʼs、I-DEP、THE EMERALDS、noodles、The Pillows、THE HOT SHOTS、

SUNS OWL、ZANZO、Petty Booka、BONNIE PINK 

 (2006) Ellegarden, The Emeralds,PE'Z, The Rodeo Carburettor, Vasallo Crab 75,Tsu  Shi Ma Mi Re, Mika Uchizato, Umekichi, Keisho Ohno, Yasukatsu Oshima, Kunimoto  Takeharu 

 

(2)その他の音楽見本市   

SXSW 以外にも音楽コンベンションがいくつも開催されており、タイミングがあえば、ツアー

に盛り込むなどで SXSW 同様効果を上げられる可能性がある。 

 

<SXSW 以外の主な音楽見本市> 

・ CMJ MUSIC MARATHON - http://prod1.cmj.com/marathon 

ニューヨークの音楽情報メディア, College Media Journal によって開催される 10 月下旬の 音楽コンベンション。ライブ音楽やセミナー/パネルだけでなく映画も取り扱い、1000 以上 のショーが 4 日間で 50 カ所を越えるマンハッタンの町中のライブハウスで行われる。毎年 10 万人以上を動員し、業界人の参加者も数多い。 

 

・ NEMO MUSIC FESTIVAL - http://www.nemoboston.com/ 

New England (マサチューセツ州)で毎年 9 月に開催される音楽コンベンション。3 日間で 30 以上のライブハウスで 300 以上のバンドがライブを日夜繰り広げる。カンファレンスとライ ブにわかれており、カンファレンスが 3000 人以上の業界人を集め、ライブは14万人もの集 客を誇る。 

 

・ Mid Point Music Conference - http://mpmf.com/ 

Cincinnati(オハイオ州)で 9 月に開かれる音楽コンベンション。2001 年に始まったばかり であり、300 組以上のアーティストが 3 日間を通してライブ演奏を街中で行う。 

 

・ Atlantaʼs Music Conference - http://www.atlantismusic.com/ 

Atlanta(ジョージア州)で 10 月初旬に行われる音楽カンファレンス/フェス。1998年 に開始し、毎年の参加者の 95%近くの参加者が unsigned(無契約)のアーティストである。

2006 年には 7 万 2 千人の集客を記録した。 

 

・ Winter Music Conference - http://www.wmcon.com/ 

毎年 3 月の後半にマイアミ(フロリダ州)で開催されるエレクトロニック系音楽専門の音楽 イベント。DJ、レーベルとプロモーターなどに向けたイベントであり、多くの契約などが現 地でかわされる。最後の夜のライブでは 200 人の DJ が 14 時間を通して 4 万人の客の前でタ ーンテーブルを回しつづける。 

 

・ Midwest music summit - http://www.midwestmusicsummit.com/ 

Indianapolis(インディアナ州)で毎年 8 月に開催される夏の音楽サミット。20+の場所に てライブやセミナーなどが開催されている。

ドキュメント内 「北米音楽進出ハンドブック」(抜粋) (ページ 91-98)

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