2932.30 号に分類されるためには、ラクトンは、基のそれぞれの末端で一つ以上の炭素原子に よって分離される異なるラクトン基を持たなくてはならない。しかしながら、2以上のラクトン 基を分けかつ隣接している炭素原子が、オキソ基(>C=O)、イミノ基(>C=NH)又はチオキソ 基(>C=S)である化合物はこの号に含まない。
ロール(INN)並びにこれらの塩 2933.59--その他のもの
-非縮合トリアジン環(水素添加してあるかないかを問わない。)を有する化合物 2933.61--メラミン
2933.69--その他のもの
-ラクタム
2933.71--6-ヘキサンラクタム(イプシロン-カプロラクタム)
2933.72--クロバザム(INN)及びメチプリロン(INN)
2933.79--その他のラクタム
-その他のもの
2933.91--アルプラゾラム(INN)、カマゼパム(INN)、クロルジアゼポキシド(INN)、
クロナゼパム(INN)、クロラゼペート、デロラゼパム(INN)、ジアゼパム(I NN)、エスタゾラム(INN)、ロフラゼプ酸エチル(INN)、フルジアゼパム(I NN)、フルニトラゼパム(INN)、フルラゼパム(INN)、ハラゼパム(INN)、
ロラゼパム(INN)、ロルメタゼパム(INN)、マジンドール(INN)、メダゼ パム(INN)、ミダゾラム(INN)、ニメタゼパム(INN)、ニトラゼパム(I NN)、ノルダゼパム(INN)、オキサゼパム(INN)、ピナゼパム(INN)、プ ラゼパム(INN)、ピロバレロン(INN)、テマゼパム(INN)、テトラゼパム
(INN)及びトリアゾラム(INN)並びにこれらの塩 2933.92--アジンホスメチル(ISO)
2933.99--その他のもの
この項に含まれる複素環式化合物には、次の物品がある。
(A)非縮合ピラゾール環(水素添加してあるかないかを問わない。)を有する化合物 これらには、次の物品を含む。
(1)フェナゾン(アンチピリン、ジメチルフェニルピラゾロン):無色無臭の結晶性粉末又 はフレーク状で、医薬(解熱剤、鎮痛剤)として使用する。
(2)アミノフェナゾン(4-ジメチルアミノ-2,3-ジメチル-1-フェニル-5-ピ ラゾロン)(アミドピリン、ジメチルアミノアナルゲシン)及びその塩:無色の葉状結晶 で、アナルゲシンよりも解熱作用及び鎮痛作用が強い。
(3)1-フェニル-3-ピラゾリドン
(B)非縮合イミダゾール環(水素添加してあるかないかを問わない。)を有する化合物 これらには、次の物品を含む。
(1)ヒダントイン及びその置換誘導体(例えば、ニトロヒダントイン、メチルヒダントイ ン及びフェニルヒダントイン):グリコール酸を尿素と縮合させて得る。
(2)リシジン:吸湿性の白色結晶で尿酸の溶媒として医薬に使用する。
(C)非縮合ピリジン環(水素添加してあるかないかを問わない。)を有する化合物 これらには、次の物品を含む。
(1)ピリジン:コールタール、骨油等に含有されている。強い不快臭を有する無色又は淡 黄色の液体である。有機合成、ゴム工業、繊維の浸染及びなせん、アルコール変性剤、
医薬等に使用する。
この項のピリジンは、純度が 95%以上(重量比)のものが属し、低純度のものを含ま ない(27.07)。
(2)ピリジン誘導体には、次の物品を含む。
(a)メチルピリジン(ピコリン)、5-エチル-2-メチルピリジン(5-エチル-2
-ピコリン)及び2-ビニルピリジン
この項に属するこれらの誘導体は、純度が 90%以上(重量比)のもの(メチルピ リジンの場合は、すべてのメチルピリジン異性体の合算量)でなければならない。
それより低純度の誘導体を含まない(27.07)。
(b)ピリジン-カルボン酸、これらは、ピリジン-ガンマ-カルボン酸(イソニコチ ン酸)を含む。無色の結晶で、合成又はガンマ-ピコリンの酸化によって得られる。
そのヒドラジドは結核治療薬として使用する。
ただし、ニコチン酸として知られるピリジン-ベータ-カルボン酸は含まない
(29.36)。
(c)ピリジン-ベータ-カルボン酸のジエチルアミド:ほとんど無色の油状液体で、
循環系及び呼吸系の刺激のため医薬に使用する。
(d)ヘキサニコチン酸メソイノシトール
(3)ピペリジン誘導体には、次の物品を含む。
(a)1-メチル-4-フェニルピペリジンカルボン酸
(b)1-メチル-3-フェニルピペリジン-3-カルボン酸エチルエステル
(c)1-メチル-4-フェニルピペリジン-4-カルボン酸エチルエステル(ペチジ ン)
(d)ケトベミドン(INN)(1-〔4-(メタ-ヒドロキシフェニル)-1-メチル
-4-ピペリジル〕プロパン-1-オン)
(D)キノリン環又はイソキノリン環(水素添加してあるかないかを問わないものとし、更に縮 合したものを除く。)を有する化合物
キノリン、イソキノリン及びこれらの誘導体:ピリジン環に縮合したベンゼン環を有する 2環式である。キノリン及びイソキノリンはコールタール中に存在するが、合成によっても 得られる。屈折率の大きい無色の液体で、特徴のある不快な刺激臭を有し、有機合成(染料、
薬剤等)に使用する。
これらの誘導体には、次の物品を含む。
(1)メチルキノリン
(2)イソブチルキノリン
(3)イソプロピルキノリン
(4)テトラヒドロメチルキノリン
(5)3-ヒドロキシキノリン、4-ヒドロキシキノリン、5-ヒドロキシキノリン、6-
ヒドロキシキノリン、7-ヒドロキシキノリン及び8-ヒドロキシキノリン並びにこれ らの塩:キノリン分子のいずれかの環に、1個の水酸基を導入して得られる。
このグループには、8-ヒドロキシキノリンの金属錯化合物を含む。
(6)フェニルキノリンカルボン酸(フェニルシンコニン酸):無色針状結晶又は黄白色粉末 で、痛風及びリューマチの治療剤である。
(7)オクタベリン(INN)(6,7-ジメトキシ-1-(3,4,5-トリエトキシフェ ニル)イソキノリン)
(8)N-メチルモルフィナン
(9)3-ヒドロキシ-N-メチルモルフィナン
(E)ピリミジン環(水素添加してあるかないかを問わない。)又はピペラジン環を有する化合物 このグループには、次の物品を含む。
(1)マロニル尿素(バルビツル酸)及びその誘導体。バルビツル誘導体:これは、ピリミ ジン化合物の重要なグループである。これらは水溶性のナトリウム塩を形成する。アル キル置換バルビツル酸誘導体及びその塩は催眠剤及び鎮静剤として医薬に使用する。こ のグループの代表的な化合物には、バルビタール(barbital(INN))(ジエチルマロ ニル尿素)、フェノバルビタール(phenobarbital(INN))(エチルフェニルマロニル 尿素)、アモバルビタール(amobarbital(INN))(エチルイソアミルマロニル尿素)、
セコバルビタール(secobarbital(INN))(アリル-1-メチルブチルマロニル尿素)
及びシクロバルビタール(cyclobarbital(INN))(5-シクロヘキセ-1-エニル-
5-エチルバルビツル)を含む。
(2)チオペントンナトリウム(ペンチオバルビタールナトリウム):環式チオウレイドの一 種。水に可溶で吸湿性のある黄白色の粉末であり、不快臭がある。麻酔剤として使用す る。
(3)ピペラジン(ジエチレンジアミン):吸湿性の結晶性白色塊で固有の臭気を有する。痛 風治療薬として使用する。
(4)2,5-ジメチルピペラジン:無色の油状液体又はペーストで尿酸の溶媒として使用 する。
(F)非縮合トリアジン環(水素添加してあるかないかを問わない。)を有する化合物 このグループには、次の物品を含む。
(1)メラミン(トリアミノトリアジン):光沢のある白色結晶で、プラスチックの製造に使 用する。
(2)トリメチレントリニトロアミン(ヘキソーゲン):爆発性のある結晶性の白色粉末で、
衝撃に敏感である。
(3)シアヌル酸(エノール形及びケト形)
(4)メテナミン(Methenamine(INN))(ヘキサメチレンテトラミン)並びにその塩及び 誘導体:一定の形状の白色結晶で水に溶けやすい。尿酸の溶剤として医薬用(尿の防腐 用)、合成樹脂製造用、ゴム加硫促進剤、発酵防止剤等に使用する。
なお、この項には、メテナミン(INN)を医薬用に錠剤にしたもの(30.04)及びメ
テナミンを燃料用の形状(例えば、タブレット状、棒状その他これらに類する形状)に したもの(36.06)を含まない。
(G)ラクタム類
これらの化合物は、ラクトンと同様に分子内アミドとみなされ、アミノ酸から1分子の水 の離脱によって得られる。その分子は、環に1以上のアミド官能基を含む。これらは、存在 するアミド官能基の数によりモノラクタム、ジラクタム、トリラクタム等として知られてい る。
この項には、また、ラクタムのエノール形互変異性体(ケトン形異性体)であるラクチム も含む。
これらには、次の物品を含む。
(1)6-ヘキサンラクタム(イプシロン-カプロラクタム):白色結晶で水に可溶。刺激性 の蒸気を発する。プラスチック及び人造繊維の製造に使用する。
(2)イサチン(イササン酸のラクタム):光沢ある黄かっ色の結晶。染料製造、医薬に使用 する。
(3)2-ヒドロキシキノリン(カルボスチリル):オルト-アミノけい皮酸のラクタム
(4)3,3-ジ(パラ-アセトキシフェニル)オキシンドール(ジアセチルジヒドロオキ シジフェニルイサチン):白色結晶粉末で水に不溶。緩下剤として使用する。
(5)1-ビニル-2-ピロリドン:芳香のある淡黄色の結晶粉末で、ポリ(ビニルピロリ ドン)(39 類に属する。)の製造及び医薬に使用する。
(6)プリミドン(INN)(5-エチル-5-フェニルペルヒドロピリミジン-4,6-ジ オン):白色結晶で、水に溶ける。
(7)1,5,9-トリアザシクロドデカン-2,6,10-トリオン
この項には、分子内第四級アンモニウム塩の一種であるベタイン(トリメチルグリシン、
トリメチルグリコール)を含まない(29.23)。
(H)その他の複素環式化合物(窒素のヘテロ原子のみを有するものに限る。)
これらには、次の物品を含む。
(1)カルバゾール及びその誘導体:2個のベンゼン環と1個のピロール核とが縮合した形 のもので、コールタール油の重質留分中に存在するが、合成によっても得られる。光沢 あるフレーク状の結晶で、染料及びプラスチックの製造に使用する。
(2)アクリジン及びその誘導体:アクリジンは1個のピリジン環と2個のベンゼン環とが 縮合したもので、コールタール中に少量含まれるほか合成によっても得られる。染料及 びある種の医薬の製造に使用する。
この項には、次のようなアクリジン誘導体を含む(染料の構成成分のものを除く。)。
(a)プロフラビン(硫酸水素3,6-ジアミノアクリジニウム):赤かっ色の結晶性粉 末
(b)2,5-ジアミノ-7-エトキシアクリジンの乳酸塩:黄色の粉末 これらの誘導体は、両方とも防腐性及び殺菌性を有する。
(3)インドール:コールタール中に存在するが、通常は合成によって得られる。小さな葉