アルコールペルオキシド、エーテルペルオキシド及びケトンペルオキシド(化学的に単一 であるかないかを問わない。)並びにこれらのハロゲン化誘導体、スルホン化誘導体、ニ トロ化誘導体及びニトロソ化誘導体
-非環式エーテル並びにそのハロゲン化誘導体、スルホン化誘導体、ニトロ化誘導体及び ニトロソ化誘導体
2909.11--ジエチルエーテル 2909.19--その他のもの
2909.20-飽和脂環式エーテル、不飽和脂環式エーテル及びシクロテルペンエーテル並びにこれら のハロゲン化誘導体、スルホン化誘導体、ニトロ化誘導体及びニトロソ化誘導体 2909.30-芳香族エーテル並びにそのハロゲン化誘導体、スルホン化誘導体、ニトロ化誘導体及び
ニトロソ化誘導体
-エーテルアルコール並びにそのハロゲン化誘導体、スルホン化誘導体、ニトロ化誘導体 及びニトロソ化誘導体
2909.41--2,2’-オキシジエタノール(ジエチレングリコール又はジゴール)
2909.43--エチレングリコール又はジエチレングリコールのモノブチルエーテル
2909.44--エチレングリコール又はジエチレングリコールのその他のモノアルキルエーテル 2909.49--その他のもの
2909.50-エーテルフェノール及びエーテルアルコールフェノール並びにこれらのハロゲン化誘 導体、スルホン化誘導体、ニトロ化誘導体及びニトロソ化誘導体
2909.60-アルコールペルオキシド、エーテルペルオキシド及びケトンペルオキシド並びにこれら のハロゲン化誘導体、スルホン化誘導体、ニトロ化誘導体及びニトロソ化誘導体
(A)エーテル
エーテルは、アルコール又はフェノールの水酸基の水素原子が炭化水素基(アルキル基及びア リール基)で置換されたと考えられる化合物で、一般式は R-O-R'である。R と R'は同じ場合と 異なる場合がある。
エーテルは一般に非常に安定で、中性の物質である。
炭化水素基が非環式であれば、エーテルもまた非環式であり、環式の基であれば環式エーテル である。非環式のエーテルの最初のものは常温で気体であるが、その他のものは、エーテルの特 有臭を有する揮発性液体であり、炭素数が多くなると固体のものもある。
(Ⅰ)対称非環式エーテル
(1)ジエチルエーテル(C2H5OC2H5):無色の屈折率の大きい液体で、燃焼の際特有の刺激臭 を有する。揮発性が大きく、引火性が強い。麻酔剤、有機合成に使用する。
(2)ジ(クロロエチル)エーテル又はジクロロジエチルエーテル
(3)ジイソプロピルエーテル
(4)ジブチルエーテル
(5)ジペンチルエーテル(ジアミルエーテル)
(Ⅱ)非対称非環式エーテル
(1)エチルメチルエーテル
(2)エチルイソプロピルエーテル
(3)ブチルエチルエーテル
(4)ペンチルエチルエーテル
(Ⅲ)飽和脂環式エーテル、不飽和脂環式エーテル及びシクロテルペンエーテル
(Ⅳ)芳香族エーテル
(1)アニソール(メチルフェニルエーテル)(C6H5OCH3):芳香を有する無色の液体で、有機 合成(合成香料等)に使用するほか、溶剤、駆虫剤(虫下し)に使用する。
(2)フェネトール(エチルフェニルエーテル)(C6H5OC2H5)
(3)ジフェニルエーテル(C6H5OC6H5):無色の針状結晶でゲラニウムと同様の香気を有し香 料に使用する。
(4)1,2-ジフェノキシエタン(エチレングリコールジフェニルエーテル)
(5)アネトール:ういきょう油中に含有されている。20 度以下では小さい結晶であるが、
それより高い温度では粘性の低い液体である。ういきょう油の強い香気を有する。
(6)ジベンジルエーテル
(7)ニトロフェネトール:フェネトールのニトロ化誘導体であり、オルト-ニトロフェネ トールは黄色の油、パラ-ニトロフェネトールは結晶である。
(8)ニトロアニソール:アニソールのニトロ化誘導体であり、オルト-ニトロアニソール は液状、メタ-ニトロリアニソール及びパラ-ニトロリアニソールは結晶である。なお、
トリニトロアニソールは強力な爆薬である。
(9)2-ターシャリ-ブチル-5-メチル-4,6-ジニトロアニソール(ムスクアンブ レット):黄色の結晶で、天然じゃ香及びアンブレット油の香気を有する。
(10)ベーターナフチルメチルエーテル及びベーターナフチルエチルエーテル(人造ネロリ 油):無色の結晶性粉末で、オレンジ花精油に似た香りを有する。
(11)メタ-クレゾールのメチルエーテル及びブチル-メタ-クレゾールのメチルエーテル
(12)フェニルトリルエーテル
(13)ジトリルエーテル
(14)ベンジルエチルエーテル
(B)エーテルアルコール
これらは、多価アルコールのアルコール性水酸基又はフェノールアルコールのフェノール性水 酸基の水素がアルキル基又はアリール基で置換された化合物である。
(1)2,2’-オキシジエタノール(ジエチレングリコール、ジゴール):無色の液体で、有機 合成、ガム及び樹脂の溶剤、爆薬及びプラスチック材料の製造に使用する。
(2)エチレングリコール又はジエチレングリコールのモノメチルエーテル、モノエチルエーテ ル、モノブチルエーテル及びその他のモノアルキルエーテル
(3)エチレングリコール又はジエチレングリコールのモノフェニルエーテル
(4)アニシルアルコール
(5)グアイエトリン(INN)(グリセリンモノ(2-エトキシフェニル)エーテル)及びグア イフェネシン(INN)(グリセリンモノ(2-メトキシフェニル)エーテル)
(C)エーテルフェノール及びエーテルアルコールフェノール
これらは、二価フェノールの1個のフェノール性水酸基又はフェノールアルコールのアルコー ル性水酸基の水素がアルキル基又はアリール基で置換された化合物である。
(1)グアヤコール:ぶなの木タール中に含まれており、木クレオソートの主成分である。特有 の芳香を有する無色の結晶で、一旦溶解すると液状のままとなる。医薬、有機合成に使用す る。
(2)スルホグアヤコール(INN)(グアヤコールスルホン酸カリウム):細かい粉末で医薬に 広く使用する。
(3)オイゲノール:ちょうじから得られる。無色の液体でカーネーションの香気を有する。
(4)イソオイゲノール:オイゲノールから合成される。ナツメグ油の成分の一つである。
(5)ピロカテコールモノエチルエーテル(グアエトール):スウェーデン松の油に存在し、刺激 性の無色の結晶で芳香を有する。
(D)アルコールペルオキシド、エーテルペルオキシド及びケトンペルオキシド 一般式が ROOH(アルコールペルオキシド)及び ROOR1(エーテルペルオキシド)の化合物であ り、R 及び R1は有機基を示す。
例としては、エチルヒドロペルオキシド及びジエチルペルオキシドがある。
この項には、また、ケトンペルオキシド(化学的に単一であるかないかを問わない。)も含む。
例えば、シクロヘキサノンペルオキシド(1-ヒドロペルオキシシクロヘキシル1-ヒドロキシ シクロヘキシルペルオキシド)
この項には、ペルオキシケタールを含まない(29.11)。
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この項には、また、エーテル、エーテルアルコール、エーテルフェノール、エーテルアルコー ルフェノール、アルコールペルオキシド、エーテルペルオキシド又はケトンペルオキシドのハロ ゲン化誘導体、スルホン化誘導体、ニトロ化誘導体及びニトロソ化誘導体並びにこれらの複合誘 導体(例えば、ニトロスルホン化誘導体、スルホハロゲン化誘導体、ニトロハロゲン化誘導体、
ニトロスルホハロゲン化誘導体)を含む。