(1)
該当資料なし
最高血中濃度到達時間
(2)
投与量 対象 例数 Tmaxa)(h) 参照項目
50mg(空腹時単回投与)3,29) 非高齢健康成人男性
(22-41歳、平均26.8±5.18歳) 24 7.0
(1.0-24.0) (3)1)単回投与
50mg(食後単回投与)3,29) 非高齢健康成人男性
(22-41歳、平均26.8±5.18歳) 各24
4.0(2.0-10.0) (低脂肪食) 6.0(4.0-10.0)
(高脂肪食)
(5)食事・併用薬の影響
300mg/日反復投与7日目5,29)
非高齢者
(大うつ病性障害患者)
(22~58歳、平均37.2±13.97歳) 9 6.0
(4.0-12.0) (3)2)反復投与①第Ⅰ相試験 300mg/日反復投与7日目7,29)
高齢者
(大うつ病性障害患者)
(65~77歳、平均68.9±3.72歳) 8 4.0
(3.9-10.0) (3)3)高齢者
a)中央値(範囲) (平均値±標準偏差)
注)本剤の承認された効能・効果は「双極性障害におけるうつ症状の改善」である。本剤の承認された用法・用量は「通常、
成人にはクエチアピンとして1回50mgより投与を開始し、2日以上の間隔をあけて1回150mgへ増量する。その 後、さらに2日以上の間隔をあけて、推奨用量である1回300mgに増量する。なお、いずれも1日1回就寝前と し、食後2時間以上あけて経口投与すること。」である。
臨床試験で確認された血中濃度
(3)
単回投与3,29)
1)
非高齢健康成人男性 24 例を対象に本剤 50mg を空腹時単回経口投与したところ、血漿中クエチアピンの Cmax(平均値±標準偏差)は、33.0±17.7ng/mL、AUClast(平均値±標準偏差)は、0.424±0.283μg・h/mLであった。
注)グラフ中は低脂肪食及び高脂肪食摂取時のデータも記載。
本剤50mgを単回投与時の平均血漿中クエチアピン濃度推移(平均値±標準偏差)
本剤50mgを単回投与したときのクエチアピンの薬物動態パラメータ(健康成人男性) 投与量
(mg) n Cmax
(ng/mL) Tmaxb)
(h) AUClast
(μg・h/mL) t1/2
(h)
50 24a) 33.0±17.7 7.0
(1.0-24.0) 0.424±0.283 6.8±1.7 a)t1/2はn=22 b)中央値(範囲) (平均値±標準偏差) 注)本剤の承認された効能・効果は「双極性障害におけるうつ症状の改善」である。本剤の承認された用法・用量は「通常、成 人にはクエチアピンとして1回50mgより投与を開始し、2日以上の間隔をあけて1回150mgへ増量する。その後、さらに 2日以上の間隔をあけて、推奨用量である1回300mgに増量する。なお、いずれも1日1回就寝前とし、食後2時間以上 あけて経口投与すること。」である。
反復投与 2)
第Ⅰ相試験[CL-0009]5,29)
①
非高齢大うつ病性障害患者に本剤を初回投与量として1日1回50mgから開始し、3日目に1日1回150mg に増量した。5日目に1日1回300mgまで増量し7日間空腹時反復経口投与したときの、定常状態の血 漿中クエチアピン及び代謝物M5(ノルクエチアピン)、M1、M2、M4の薬物動態パラメータは以下のと おりであった。
本剤を投与したときのクエチアピンのCmax及びAUC24hは用量の増加に伴い上昇し、300 mg/日までおお むね用量比例性が認められた。クエチアピンの Tmaxは用量によらず一定の範囲内であった。本剤を投与 したときのM1、M2、M4及びM5のTmaxは約4~8時間程度であった。クエチアピンに対する代謝物 のAUC比はM4>M5>M2>M1>の順に高かった。
本剤300mgを反復投与したときのクエチアピン及び代謝物の薬物動態パラメータ(非高齢者)5,29)
対象 投与量
(mg) n Cmax
(ng/mL)
Tmaxa)
(h)
AUC24h
(μg・h/mL)
AUC比(%)b) (代謝物/ 未変化体) クエチアピン
300
9 314±151 (4.0-12.0) 6.0 3.73±2.16 - 代謝物M5
(ノルクエチアピン) 9 131±46.8 (4.0-10.0) 4.0 2.06±0.609 91.7
代謝物M1 9 9.5±2.3 (4.0-10.0) 4.0 0.159±0.036 7.3
代謝物M2 9 18.3±8.1 (2.0-12.0) 6.0 0.238±0.112 7.6
代謝物M4 9 333±130 (2.0-8.0) 4.0 3.75±1.45 113.2
a)中央値(範囲) b)平均値。分子量補正した値を用いて算出 (平均値±標準偏差)
本剤300mgを反復投与したときのクエチアピンの薬物動態パラメータ(非高齢者)5,29)
対象 投与量
(mg) na) t1/2b)(h) CL/F
(L/h)
AUCinf
(μg・h/mL) クエチアピン 300 9 6.5±2.9 117±79.4 4.2±2.3 a)t1/2、AUCinfはn=7 b)投与後24時間までの採血点から算出 (平均値±標準偏差) 注)本剤の承認された効能・効果は「双極性障害におけるうつ症状の改善」である。本剤の承認された用法・用量
は「通常、成人にはクエチアピンとして1回50mgより投与を開始し、2日以上の間隔をあけて1回150mgへ増 量する。その後、さらに2日以上の間隔をあけて、推奨用量である1回300mgに増量する。なお、いずれも1 日1回就寝前とし、食後2時間以上あけて経口投与すること。」である。
製剤間の薬物動態比較試験[CL-0006]6)
②
非高齢大うつ病性障害患者を対象に、同一用量の本剤50mg錠及び150mg錠を切り替えて反復経口投与 したときの定常状態における薬物動態を比較した。下記投与スケジュールに従い、本剤 50mg 錠又は
150mg錠を投与した。第6日及び第10日にそれぞれ投与後24時間までの血漿中薬物濃度測定用の採血
を実施した。
投与スケジュール
第1、2日 第3~6日 第7~10日
第1群 50mg 1錠 50mg 3錠 150mg 1錠
第2群 50mg 1錠 150mg 1錠 50mg 3錠
平均血漿中クエチアピン濃度推移
血漿中クエチアピンの薬物動態パラメータ 薬物動態パラメータ 本剤50mg 3錠投与時
(n=16)
本剤150mg 1錠投与時 (n=16)a)
Cmax(ng/mL) 119.35±65.16 139.32±49.85
Tmax(h) 5.4±2.4 6.0±2.7
AUC24h(μg・h/mL) 1.339±0.566 1.343±0.291
t1/2(h)b) 8.2±4.0 5.9±1.2
CL/F(L/h) 124.92±34.12 116.63±26.24
a)t1/2はn=14、b)投与後24時間までの採血点から算出 (平均値±標準偏差) 本剤50mg 3錠投与に対する150mg 1錠投与時の定常状態のCmax及びAUC24hの幾何平均比(90%CI)は、
それぞれ1.22(1.03, 1.44)及び1.05(0.95, 1.15)であった。定常状態における本剤50mg 3錠と本剤150mg 1 錠での血漿中濃度推移は類似しており、両製剤の薬物動態に大きな差異がなかった。
本剤50mg錠と本剤150mg錠の定常状態における薬物動態の比較
比較 パラメータ Cmax
(ng/mL)
AUC24h
(μg・h/mL) 150mg 1錠/
50mg 3錠
幾何平均比 1.22 1.05
90%CI 1.03, 1.44 0.95, 1.15
注)本剤の承認された効能・効果は「双極性障害におけるうつ症状の改善」である。本剤の承認された用法・用量 は「通常、成人にはクエチアピンとして1回50mgより投与を開始し、2日以上の間隔をあけて1回150mgへ増 量する。その後、さらに2日以上の間隔をあけて、推奨用量である1回300mgに増量する。なお、いずれも1 日1回就寝前とし、食後2時間以上あけて経口投与すること。」である。
高齢者 3)
高齢者第Ⅰ相試験[CL-0002]7,29)
高齢大うつ病性障害患者に本剤を初回投与量として1日1回50mgから開始し、3日目に1日1回150mg に増量した後、5日目に1日1回300mgまで増量し7日間空腹時反復経口投与したときの、定常状態の 血漿中クエチアピンの薬物動態パラメータは以下のとおりであった。
本剤300mgを反復投与した時のクエチアピンの薬物動態パラメータ(高齢者)
投与量
(mg) n Cmax
(ng/mL)
Tmaxa)
(h)
AUC24h
(μg・h/mL)
t1/2b)
(h)
CL/F (L/h)
300 8 434±184 4.0
(3.9-10.0) 4.91±2.00 7.9±2.3 77.3±51.4
a)中央値(範囲) b)n=6、投与後24時間までの採血点から算出 (平均値±標準偏差)
クエチアピンの薬物動態に及ぼす年齢の影響を検討するため、第 I相試験[CL-0009]の300mg投与群 及び高齢者第Ⅰ相試験[CL-0002]のグループ2(非高齢者と同様の漸増スケジュールで投与した群)で得 られた薬物動態を比較した。高齢者の血漿中クエチアピン濃度は本剤 50mg投与 1日目、300mg 投与7 日目ともに非高齢者よりも高く推移した。(なお、本剤50mg投与1日目の非高齢者データは第Ⅰ相試験
[CL-0009]の150mg、300mg及び600mg群における本剤50mg投与1日目のデータを併合した(n=32)。) 本剤300mg投与7日目のCmax及びAUC24hの平均値は非高齢者よりも高齢者で高値であった。体重60kg に補正したときの Cmax及び AUC24hの平均値は、補正前と比較して非高齢者と高齢者で値の差が小さく なる傾向があったものの、補正前と同様に高齢者で高値であった。このことから、非高齢者と高齢者の クエチアピンの曝露量の違いは、体重差のみでは説明されなかった。
非高齢者と高齢者における血漿中クエチアピンの薬物動態パラメータ(本剤300mg投与7日目)
パラメータ 非高齢者n=9 高齢者n=8
Cmax(ng/mL) 体重補正前 314±151 434±184
体重補正後 344±163 423±164 AUC24h
(μg・h/mL)
体重補正前 3.73±2.16 4.91±2.00 体重補正後 4.17±2.56 4.83±1.99
体重(kg) 67.2±6.6 60.2±13.2
年齢a)(最小値~最大値)(歳) 38(22~58) 69(65~77)
a)平均値 (平均値±標準偏差)
注)本剤の承認された効能・効果は「双極性障害におけるうつ症状の改善」である。本剤の承認された用法・用量は
「通常、成人にはクエチアピンとして1回50mgより投与を開始し、2日以上の間隔をあけて1回150mgへ増量す る。その後、さらに2日以上の間隔をあけて、推奨用量である1回300mgに増量する。なお、いずれも1日1 回就寝前とし、食後2時間以上あけて経口投与すること。」である。
肝機能障害の影響(外国人データ)25) 4)
該当資料なし
<参考>クエチアピン錠投与時のデータ
肝機能障害患者(アルコール性肝硬変)に本剤と同一有効成分を含有するセロクエル錠 25mg を単回経口 投与したところ、クエチアピンのCmax及びAUCinfは健康成人よりも高く(約1.5倍)、t1/2は健康成人より も長かった(約1.8倍)。
外国人肝機能障害患者(アルコール性肝硬変)にセロクエル錠25mgを単回投与したときの薬物動態パラメータ 被験者 n Cmax
(ng/mL)
Tmaxa)
(h)
AUCinf
(μg・h/mL)
t1/2
(h)
CL/F (L/h)
Vz/F (L) 肝機能障害患者 8 78.5±14.4 1.0 (0.5-1.5) 0.386±0.077 5.5±1.0 79.4±10.7 573±69 健康成人 8 53.0± 3.5 1.25(0.6-3.0) 0.248±0.020 3.1±0.2 105± 8 455±29
a)中央値(範囲) (平均値±標準誤差)
注)クエチアピン錠及び細粒製剤の本邦で承認された効能・効果は「統合失調症」である。承認された用法・用量は
「通常、成人にはクエチアピンとして1回25mg、1日2又は3回より投与を開始し、患者の状態に応じて徐々 に増量する。通常、1日投与量は150~600mgとし、2又は3回に分けて経口投与する。なお、投与量は年齢・症 状により適宜増減する。ただし、1日量として750mgを超えないこと。」である。
腎機能障害患者(外国人データ)30) 5)
該当資料なし
<参考>クエチアピン錠投与時のデータ
腎機能障害患者(クレアチニンクリアランス<30mL/min/1.73m2)8 例に、本剤と同一有効成分を含有する セロクエル錠25mgを単回経口投与したところ、Cmax及びAUCinfは、健康成人の約1.5倍程度の値を示 したが、腎機能障害によるt1/2の増大は認められなかった。また、各患者のクエチアピンのクリアランス
(CL/F)とクレアチニンクリアランスの間には明らかな相関関係がみられなかった。
外国人腎機能障害患者にセロクエル錠25mgを単回投与したときの薬物動態パラメータ 被験者 n Cmax
(ng/mL)
Tmaxa)
(h)
AUCinf
(μg・h/mL)
t1/2
(h)
CL/F (L/h)
Vz/F (L) 腎機能障害患者 8 117±18 1.0(0.6-1.5) 0.553±0.119 4.1±0.7 64.2±14.4 310±42 健康成人 8 78.7±12.1 1.0(0.5-2.0) 0.366±0.062 5.1±0.6 85.8±16.0 593±104
a)中央値(範囲) (平均値±標準誤差)
注)クエチアピン錠及び細粒製剤の本邦で承認された効能・効果は「統合失調症」である。承認された用法・用量は
「通常、成人にはクエチアピンとして1回25mg、1日2又は3回より投与を開始し、患者の状態に応じて徐々 に増量する。通常、1日投与量は150~600mgとし、2又は3回に分けて経口投与する。なお、投与量は年齢・症 状により適宜増減する。ただし、1日量として750mgを超えないこと。」である。
中毒域
(4)
該当資料なし
食事・併用薬の影響
(5)
食事の影響試験[CL-0003]3,29) 1)
非高齢健康成人男性24例を対象に、本剤50mg錠を空腹時又は食後[低脂肪食(700kcal以下かつ総エネ ルギーに占める脂質のエネルギーの占める割合は20%以下)、高脂肪食(900kcal以上かつ総エネルギーに 占める脂質のエネルギーの占める割合は 35%以上)]に単回経口投与したとき、食後投与(低脂肪食、高 脂肪食)の血漿中未変化体濃度の平均値は空腹時投与に比べて高く、各被験者でみても血漿中未変化体濃 度は食後投与(低脂肪食、高脂肪食)の方がおおむね高かった。各投与条件(空腹時、低脂肪食、高脂肪食) における血漿中未変化体のCmax(平均値±標準偏差)は、それぞれ33.0±17.7ng/mL、62.4±38.2ng/mL、70.2
±32.6ng/mL であり、同様に、AUClast(平均値±標準偏差)は、それぞれ 0.424±0.283μg・h/mL、0.455± 0.309μg・h/mL、0.497±0.334μg・h/mL であった。Cmax及び AUClastのいずれも、空腹時投与に比べ高脂 肪食で最も高い値を示し、次いで低脂肪食が高かった。Tmaxは空腹時投与に比べ低脂肪食、高脂肪食で やや短縮し、t1/2はやや短かった。
平均血漿中クエチアピン濃度-時間曲線
血漿中クエチアピンの薬物動態パラメータ 薬物動態パラメータ 空腹時
(n=24)a)
低脂肪食 (n=24)
高脂肪食 (n=24)
Cmax(ng/mL) 33.0±17.7 62.4±38.2 70.2±32.6
Tmaxb)(h) 7.0(1.0-24.0) 4.0(2.0-10.0) 6.0(4.0-10.0)
AUClast(μg・h/mL) 0.424±0.283 0.455±0.309 0.497±0.334
t1/2(h) 6.8±1.7 4.8±1.7 5.0±1.7
CL/F(L/h) 140.1±65.1 140.2±78.8 124.2±62.5
a)t1/2及びCL/Fは、消失相が特定できなかった2例を除く22例で算出 b)中央値(範囲) (平均値±標準偏差)