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11. 薬物の副作用が出やすい。
食塩について 食塩について
• 成分 NaCl 純度 (乾物基準、添加物除く) = 97% 以上
• 副成分 Ca,K,Mg,Naの硫酸塩、炭酸塩、
臭化物塩、Ca,K,Mgの塩化物= 3% 未満
• 塩分相当量は実際に食品に含まれている食 塩量に比べて若干大きくなる
• 安定した物質で、腐敗もしないため、賞味期
限を設定することを免除されている
塩の生理的作用 塩の生理的作用
• 浸透圧の調節: 細胞の状態を一定に保つ
• 酸アルカリの平衡: 体液のpHを7.4に保つ
• 栄養の吸収:
–
浸透圧で栄養素を細胞内に取り込む
• 筋肉の収縮: 筋細胞の活動電位を発生させる
• 神経の刺激伝達:
–
Na 神経細胞の活動電位を発生する
• 胃液の塩酸: Cl が食物の殺菌と分解に関わる
+
-
杉田静雄「塩の科学」海游舎,2001
食品に及ぼす塩の機能 食品に及ぼす塩の機能
•
組織への作用:
–
水分を引き出す:漬け物,塩もみ,野菜のふり塩
–臭みを消す:魚のふり塩
•
タンパク質への作用:
–
熱凝固を促進:肉,魚,卵など
–
粘着力を増す:練り製品,すり身料理
–小麦粉の弾力を増す:パン,麺類など
•
防腐作用:各種塩蔵品,塩辛
•
酵素の抑制作用:野菜・果実の褐色変化の防止
•
呈味性:酸味の抑制,対比効果(甘味強調)
•
その他: 緑色保持(青菜の茹で物),ヌメリ取り(魚,里
芋),低温を作る(魚の冷凍,アイスクリーム:-20℃)
加工食品に食塩が添付されるわけ 加工食品に食塩が添付されるわけ
①食塩含有量が多い食事を摂ると,また塩分 の多い食事を食べたくなる:塩分中毒
②肉製品に食塩を添付すると,水分含有量が 増えるため,素材の使用料が減り,一見旨み が増える
③ソフトドリンクのあまみを増すために食塩が
含まれ,ノドの乾きが一時的に癒されても,ま
た,水分(ソフトドリンク)を飲みたくなる
食塩の味 食塩の味
• 0.05 % 無味
• 0.1 ~ 0.2 % 甘味とかすかな塩味
• 0.3 ~ 0.4 % 弱い塩味
• 0.5 ~ 1.0 % 明瞭な塩味
(通常
0.8%濃度の塩分が適塩。減塩嗜好なら
0.6%前後の 塩分濃度にすると、おいしい減塩料理に)
• 1.0 ~ 2.0 % 強い塩味
• 2.0 %以上 塩味に苦味が混じる
和食の特徴
•
ごはんと一緒に食べた時に塩味が薄められて ほどよ い味付け(塩分濃度1%)になる物を おかず にする
•
味噌汁や漬け物などが定番
•
魚介類や野菜を中心とした料理が多い
•
ハム,カマボコなどの加工食品が多い
•
醤油やソースをかけて食べるメニューが多い
•
洋食にも付け合わせで塩の多い品がつく
•
なべ物,めん類など,汁をつける料理が多い
•
干物,煮物,漬け物など,塩が浸み込んだ食材が多い
•
「いい塩梅」=塩で梅干しの酸味が抑えられた状態
高血圧と塩分 高血圧と塩分
• 「食塩感受性」の人の特徴は
・ナトリウムを排泄する腎臓の働きが通常より 低下している
・食塩の影響が血圧にすぐ現れる
・食塩制限の効果が大きい
・高血圧の遺伝的な素因が強い人や女性の 高齢者、腎臓病になったことがある人などに 多い傾向がある
・本態性高血圧の 30 ~ 40 %に存在
食塩の過剰摂取 食塩の過剰摂取
• 高血圧や腎臓病、心臓病などの遠因となる
• 血液を含む体液の量が増え,血圧が高まっ て心臓の負担が増えるとともに、Naの体外排 出を司る腎臓に負担がかかる
• 体液の増加により,組織間隙に水がたまる
(浮腫,胸水,腹水)
• 塩や塩蔵の食品は胃がんのリスクが上がる
• 広東式の塩蔵の魚は,鼻咽頭がんのリスクを
上げる
浮腫の見方
痛くない程度の力で10秒間押す。
手を離しても,くぼみが残れば浮腫
顔面の浮腫
◎ 飲酒
◎ 寝不足
◎ 塩分の摂り過ぎ
◎ ビタミンやミネラルなどの不足
◎ 運動不足による新陳代謝の低下
◎ 腎機能の低下
リンパ浮腫
肥満とむくみの違い
脂肪
タンパク質 ミネラル
水分
糖質
むくみ 正常 肥満
減塩の際の注意点
• 食材に含まれる塩分(ナトリウム)は, 1 日当たり 2g前後。残りの 4g を調味料に当てる
• 塩分を摂ると食欲が増進し,肥満の原因になる
• 身近な加工食品や調味料の塩分量を知る
–
漬け物,水産練り製品,佃煮,魚介の干物,魚の塩 蔵品,肉の加工品
• 減塩醤油,だし割り醤油の活用
• あんを使った菓子類,パイの皮,パンに注意
• 極端な減塩(3g未満)は,高齢者,妊婦,幼児,
臓器障害のある人には,却って有害
味噌汁の味わい方
• 塩分を1%以下に抑える
• カリウムや食物繊維を多く含む野菜 や海藻を合わせ,具だくさんレシピに する
• 汁を残すようにする
• 1 日 1 回以下に
• 減塩タイプの味噌を活用する
塩分を控えるための12カ条(1)
塩分を控えるための12カ条(1)
1. うす味に慣れる : 古い習慣との決別 2. 効果的に塩味を :
1.減塩調味料,割り醤油の活用
2.味にアクセントをつける(濃い味を一品)
3.味付けは表面だけに
3. 「塩分控えめ」,「低塩」,「薄口」に注意
4. 漬け物・煮物・干物・汁物に気をつけて
5. 練り製品・加工食品には要注意
ドキュメント内
「地域医療と介護を考える会」
(ページ 81-95)