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薬効薬理に関する項目

ドキュメント内 レバチオ インタビューフォーム (ページ 58-61)

1.薬理学的に関連ある化合物又は化合物群 タダラフィル

2.薬理作用

(1)作用部位・作用機序

シルデナフィルは、サイクリック GMP(cGMP)分解酵素であるホスホジエステラーゼ 5(PDE5)の活 性を阻害する。PDE5 はヒトの肺動脈平滑筋に存在し20)、一酸化窒素(NO)及び心房性ナトリウム利 尿ペプチド(ANP)によって増加する cGMP を加水分解する。

シルデナフィルが肺動脈平滑筋内の cGMP の分解を阻害することにより、平滑筋内の cGMP 濃度が上昇 し、肺動脈平滑筋が弛緩する。その結果、肺動脈圧及び肺血管抵抗が低下する。

肺動脈収縮メカニズムの観点からみたシルデナフィルの作用機序21)

(2)薬効を裏付ける試験成績

1)PDEアイソザイムに対する作用(in vitro)22、23、24)

PDEには組織分布が異なる複数のアイソザイムが存在し、各アイソザイムはcGMP又はcAMPに対 する加水分解の選択性が異なる25)。これら各アイソザイムに対するシルデナフィルの阻害作用を 検討した。

シルデナフィルは、ヒト血管平滑筋を含む種々の組織に存在するPDE5に対して強い阻害作用を示 す(IC50=3.5~10.9nmol/L)一方、ヒト網膜のPDE6に対しても中等度の阻害作用を示した(IC50

=34.1及び37.5nmol/L)。ヒトのPDE5に対するシルデナフィルのIC50値をヒトPDE6と比較する と、PDE5に対する選択性は3~10倍であった。さらに、PDE5に対するシルデナフィルの選択性は、

他のアイソザイムと比較して高かった(PDE1、2、3及び4に対するIC50値:それぞれ280.0nmol/L、

68000nmol/L、16200~41200nmol/L及び7200nmol/L)。

さらに、最近になって発見されたPDEアイソザイム7、8、9、10及び11に対するシルデナフィル の阻害作用を検討したところ、これらアイソザイムに対する阻害作用は弱く、PDE7、8、9、10及 び11に対するIC50値は、それぞれ21300、29800、2610、9800及び2730nmol/Lであった。

一方、シルデナフィル20mgをヒトに1日3回投与したときに到達するシルデナフィル未変化体の 血漿中遊離型薬物濃度(Cmax7nmol/L)から、シルデナフィルは、臨床投与量でPDE7~11に対して 影響を及ぼさないと考えられる。

PDEアイソザイムに対するシルデナフィルの阻害作用

PDEアイソザイム 組織 例数 幾何平均IC50(nmol/L)

PDE1 心室筋 6 280.0(229 - 337)

PDE2 陰茎海綿体 5 68000(31600 - 146300)

PDE3 陰茎海綿体 4 16200(9500 - 27800)

血小板 3 41200(26100 - 65000)

PDE4 骨格筋 3 7200(4500 - 11500)

PDE5 伏在静脈 13 4.0(3.3 - 4.7)

血小板 3 6.1(3.0 - 12.6)

腸間膜動脈 2 10.9(4.3 - 27.7)

陰茎海綿体 15 3.5(2.5 - 4.8)

PDE6 網膜錐体細胞 6 34.1(24.5 - 47.4)

網膜杆体細胞 6 37.5(29.0 - 48.5)

PDE7 遺伝子組換え体 3 21300(16500 - 27400)

PDE8 遺伝子組換え体 3 29800(17000 - 52500)

PDE9 遺伝子組換え体 3 2610(1390 - 4910)

PDE10 遺伝子組換え体 3 9800(6300 - 15300)

PDE11 遺伝子組換え体 3 2730(2460 - 3040)

括弧内は95%信頼区間、IC50:50%阻害濃度

2)麻酔イヌ低酸素性肺高血圧症モデルに対する作用(イヌ)26)

麻酔イヌを用いて、シルデナフィルの肺血管平滑筋に対する弛緩作用を検討した。

肺動脈圧の低酸素性上昇に対するシルデナフィルの抑制率は、第1から第4サイクルでそれぞれ 37.9±2.3%、36.5±2.6%、38.9±7.0%及び38.9±6.0%であり、全サイクルで同等の効果を示 した。また、肺血管抵抗の低酸素性増加に対してもシルデナフィルの抑制率は、それぞれ63.9±

12.2%、65.7±20.3%、82.3±14.5%及び78.7±14.3%であり、第1サイクルから最大薬効に近 い効果が発揮され、第1から第3サイクルにかけて用量に依存した反応がみられた。

これに対して、全身血圧及び血管抵抗の低下は8%未満とわずかであった(図)。

シルデナフィルの投与量と投与期間

投与サイクル ローディング投与(2分間) メンテナンス投与(43分間)

第1サイクル 0.75μg/kg/min 0.05μg/kg/min 第2サイクル 1.5 μg/kg/min 0.15μg/kg/min 第3サイクル 5.25μg/kg/min 0.5 μg/kg/min 第4サイクル 15 μg/kg/min 1.5 μg/kg/min

麻酔イヌ低酸素性肺高血圧症モデルにおける 肺動脈圧及び肺血管抵抗に対するシルデナフィルの効果

麻酔イヌ低酸素性肺高血圧症モデルにおける

全身血圧及び全身血管抵抗(SVR)に対するシルデナフィルの効果

【試験方法】

麻酔イヌの吸気中酸素濃度を15分間で40%から10%に減少させることで、肺動脈圧及び肺血管 抵抗がほぼ倍増し、再現性のある低酸素性肺高血圧症モデルを作製した。麻酔イヌ4例にシルデ ナフィルを漸増法により静脈内投与(1 サイクル 45 分間、4 サイクル)し、各薬物投与開始 15 分後に低酸素負荷を繰り返し、シルデナフィルの肺血管平滑筋に対する弛緩作用を検討した。

(3)作用発現時間・持続時間 該当資料なし

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