第3章 災害応急対策計画
第7節 自衛隊の災害派遣
大規模な災害が発生し、人命または財産の保護のため、特に必要があると認めら れる場合、自衛隊法の規定に基づき、自衛隊の災害派遣を要請する。
担当 総務班・出納班
第1 災害派遣の要請(総務班)
自衛隊の派遣が必要な場合、町長は、知事に自衛隊の災害派遣を要請し、知事に 依頼ができない場合は、直接自衛隊の指定部隊等の長に要請する。自衛隊指定部隊 等の長は必要に応じて、自主派遣を行う。
大規模災害発生時、自衛隊は、県及び町災害対策本部等に連絡調整幹部等を派遣 し、密接な連携を保持しつつ、協力体制を確保する。連絡調整幹部等は、県及び町 並びに関係機関(警察、消防等)との被害に関する情報交換、部隊の派遣及び救助 活動等に関する連絡・調整を実施する。
1 派遣要請の手続
町長は、自衛隊の災害派遣を要請すべき事態が発生した場合、知事に対して災害 派遣要請を依頼する。通信の途絶等により知事への依頼ができない場合は、直接最 寄りの指定部隊等の長に依頼し、町長は、速やかに知事にその旨を連絡する。なお、
要請時に明らかにする事項は次のとおりである。
・災害の状況及び派遣を要請する事由
・派遣を希望する期間
・派遣を希望する区域及び活動内容
・その他参考となるべき事項(宿泊・給食の可能・道路橋梁の決壊に伴う迂回路、
救援のため必要とする資機材、活動拠点、駐車適地、ヘリポート適地の有無、
物資搬送設備等)
【資料 5-14】自衛隊要請連絡先
【様式 1】自衛隊の災害派遣要請について
2 自衛隊の自主派遣
大規模災害時において、その救援が特に急を要し、知事等の要請を待ついとまが ない場合、自衛隊指定部隊等の長は、要請を待つことなくその判断に基づいて部隊 等の派遣を行う。
第2 災害派遣部隊の活動内容(総務班)
自衛隊の災害派遣部隊の任務、活動内容、権限については、おおむね次のとおり である。
1 一般の任務
自衛隊の災害派遣部隊は、緊急性、公共性、非代替性を重視して、関係機関と密 接な連携のもとに救援活動等を実施する。
2 災害派遣時に実施する救援活動等
自衛隊の災害派遣時に実施する救援活動は、災害の状況、他の救援機関等の活動 状況、知事等の要請内容、部隊等の人員・装備等によって異なるが、通常次のとお りとする。
被害状況の把握 車両、航空機等状況に適した手段による情報収集活動、被害状 況の把握
避難の援助 避難者の誘導、輸送等 遭難者等の救出・救助及
び捜索活動 行方不明者、負傷者等の捜索、救助活動 水防活動 土嚢作成、運搬、積込み等の水防活動 消防活動の支援 消防機関に協力し、消火に当たる
道路または水路の啓開 道路または水路等の交通路上の障害物の排除 応急医療、救護及び防疫 被災者に対する応急医療、救護、防疫の活動 人 員 及 び 物 資 の 緊 急 輸
送
緊急患者または医師、その他の救援活動に必要な人員及び救援 物資の輸送
炊飯及び給水 被災者に対する炊飯及び給食の実施 援 助 物 資 の 無 償 貸 付 ま
たは譲与
「防衛庁の管理に属する物品の無償貸付及び譲渡等に関する総 理府令」(昭和 33 年総理府令第1号)に基づく措置の実施 危険物の保安及び除去 自衛隊の能力上可能なものについて火薬類、爆発物等危険物の
保安及び除去
その他 その他自衛隊の能力上可能な範囲での所要の救援
3 災害派遣を命ぜられた部隊等の自衛官の権限
災害派遣を命ぜられた部隊等の自衛官は、災害が発生し、または発生するおそれ がある場合において、町長、その他町長の職務を行うことができる者(委任を受け た町の吏員、警察官及び海上保安官)がその場にいない場合に限り、次の権限を行使 することができる。この場合、当該措置をとったときは、直ちに、その旨を町長に 通知する。なお、当該措置に伴う補償等については、法令に定めるところによる。
・警戒区域を設定し、立入制限・禁止及び退去を命ずること。
・他人の土地・建物その他の工作物を一時使用し、または土石、竹木その他の物 件を使用・収用すること。
第3 派遣部隊の受入体制(総務班)
災害派遣が決定・実行された場合、派遣を受ける町長等は、速やかに次の事項に ついて処置し、災害派遣部隊の受入体制を整備する。
1 町の連絡調整者の決定
町長は、自衛隊の災害派遣部隊との連絡調整担当職員を定め、災害派遣活動が円 滑に遂行するよう協力する。
2 情報等の提供
災害派遣部隊に対し、災害の状況や救援活動の内容、防災関係機関による応急措 置の実施状況等、速やかに情報の提供を行う。
3 資機材の提供
町は、災害派遣部隊の救援活動に必要となる資機材の速やかな調整、提供に努め る。
4 宿舎等のあっせん
町は、災害派遣部隊等の宿舎等のあっせんを行う。学校、公民館等を宿舎施設を あてる場合は、あらかじめその管理者等の承諾を得る。また、公園等を宿営地に指 定する場合についても、同様とする。
5 臨時ヘリポートの指定
町は、臨時ヘリポート設置基準に従い、臨時ヘリポートを指定する。この際、土 地の所有者または管理者との調整を確実に実施するとともに、被災者の避難場所と 競合しないよう留意する。また、離陸地点及びその周辺において運航上の障害とな るおそれのある範囲への立ち入りの禁止、砂塵発生の防止のため、散水等の措置を 講じるとともに、臨時ヘリポート設定基準に基づき、H記号、風向、風速が判定で きる吹き流しの掲揚を行う。
【資料 11-6】ヘリコプター臨時離発着場所
【資料 11-7】臨時ヘリポート設置基準
第4 派遣部隊の撤収(総務班)
町長は、災害の救援活動が終了し、災害派遣の目的を達したとき、またはその必 要がなくなったときは、県及び派遣部隊の長と協議し、県知事に対しその旨を報告 し、派遣部隊の撤収を要請する。
撤収要請は,とりあえず電話等をもって報告した後,速やかに文書をもって要請 (提出)する。
災害派遣部隊等の長は、知事等から撤収の要請があった場合又は派遣の必要がな くなったと認めた場合は、知事等と調整の上、派遣部隊を撤収する。
【様式 2】自衛隊の災害派遣部隊の撤収について
第5 経費の負担(総務班・出納班)
災害派遣を要請し、災害派遣部隊が自衛隊以外の施設を利用した場合等、次の経 費を原則として派遣を受けた機関側が負担するものとし、細部については、その都 度町長と派遣部隊の長等が協議して定める。
・派遣部隊の連絡調整員等のための宿泊施設の借上料、電話設置費及び通話料
・派遣部隊の宿泊に必要な土地、建物等の借上料
・派遣部隊の宿営及び救援活動に伴う光熱、水道、汲取料、電話及び入浴料等
・派遣部隊の救援活動に提供する資機材等の購入、借上または修理費
・無作為による損害の補償
・その他協議により決定したもの