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FMEA

資料 16 自動車モードでのリスク管理の取組体制

③ 営業所安全会議では、当該事故の発生原因、再発防止策案を検討し、再発防止策 を策定し、以後、営業所所属の各運行管理者及びドライバーに当該再発防止策を周 知・指導する。

当該営業所は、上記営業所安全会議の結果を、本社安全担当部署(上記図では安 全○○課)にメール等で報告する。

④ 本社安全○○課では、上記営業所からの報告を受け、全社的に対策を講じる必要 のある事故事例について、当該事故の発生原因、再発防止策案を策定し、直近の本 社の安全に関する会議(以下「本社安全会議」という。)にそれらを報告する。

⑤ 本社安全会議では、当該事故の発生原因、再発防止策案を検討して、再発防止策 を策定し、以後、本社安全○○課では、本社安全会議で決定した当該再発防止策を 各営業所関係者に周知・指導する。

⑥ 本社安全○○課では、日頃から、他社の事故事例等の情報について、国から公表 される情報やマスコミ報道から収集に努め、入手した情報を社内に速やかに周知す る。

(2)ヒヤリ・ハット情報の収集・活用

① ヒヤリ・ハットを体験または発見した者は、終業点呼時等に担当管理者に対し、

書面又は口頭で報告する。

② 担当管理者は、一定期間(1ヶ月に1回等)に集まったヒヤリ・ハット報告を取 りまとめ、統括運行管理者に報告する。

統括運行管理者は、一定期間(1ヶ月に1回等)の各運行管理者からのヒヤリ・

ハット報告を取りまとめ、必要に応じ、関係者(報告者、当該担当管理者等)とと もに、重要なヒヤリ・ハット事例(重大事故に至る可能性が高いと考える事例等)

について、発生原因を分析し、事故予防策案を検討する。

その後、統括運行管理者は、それらヒヤリ・ハット報告の取りまとめ等の結果を 直近の営業所安全会議で報告する。

③ 営業所安全会議では、ヒヤリ・ハット発生状況及び重要なヒヤリ・ハット事例の 発生原因、再発防止策案を検討し、事故予防策を策定し、以後、営業所所属の各運 行管理者及びドライバーに当該事故予防策を周知・指導する。

当該営業所は、上記営業所安全会議の結果を、本社安全○○課にメール等で報告 する。

④ 本社安全○○課では、上記営業所からの報告を受け、全社的に対策を講じる必要 のあるヒヤリ・ハット事例について、ヒヤリ・ハットの発生原因、事故予防策を検 討・策定し、直近の本社安全会議にそれらを報告する。

⑤ 本社安全会議では、当該ヒヤリ・ハット事例事故の発生原因、事故予防策を検討・

策定し、本社安全○○課は、本社安全会議で決定した事故予防策を各営業所に周知・

指導する。

2.安全専門部署を設けるべきか?

(1)リスク管理の取組を推進するために、必ずしも、本社や各営業所に安全専門部署 を設ける必要はありません。

(2)ただし、リスク管理の取組を推進するため、以下のような業務・作業を行うのは 誰か、役割分担を明確にし、社内に周知するとよいでしょう。

① ドライバーから事故、ヒヤリ・ハット情報を収集すること ② 収集した情報を整理・分類、分析すること

③ 整理・分類、分析した情報をもとに対策を検討・策定すること

④ 策定した対策を実施し、事後、その対策の有効性を評価し、必要に応じ、対策の 見直しを行うこと

⑤ 上記①~④の取組を行うための業務環境の整備を行うこと

(3)なお、自動車モードの事業者では、リスク管理の取組を推進するため、以下のよ うに役割分担しているケースが見受けられます。

① 運行管理者

・ドライバーからの事故、ヒヤリ・ハット等の情報収集

・収集した事故情報の営業所内・本社への速報

・収集したヒヤリ・ハット情報の統括運行管理者への報告 ・収集した情報の整理・分類、分析 等

② 統括運行管理者

・整理・分類・分析した情報をもとに対策を検討・策定

・上記の結果の本社への報告 等 ③ 本社安全担当部署

・各営業者からの事故情報、ヒヤリ・ハット情報(各営業所での分析結果及び対 策を検討・策定した結果を含む)の取りまとめ

・上記の結果の安全統括管理者等への報告 等

3.安全に特化した会議体を設けるべきか?

(1)リスク管理の取組を推進するために、必ずしも、本社や各営業所に安全に特化し た会議体を設ける必要はありません。

(2)リスク管理の取組をうまく進めるため、以下のような会議体等を活用するとよい でしょう。

① 現場単位の小集団活動

・事故、ヒヤリ・ハット体験の周知 等 ② 営業所の定例の業務打合せ

・営業所内で一定期間の間に発生した事故、ヒヤリ・ハットの発生原因の分析、

防止策の検討

・他の営業所の事故、ヒヤリ・ハット事例の周知 等 ③ 本社の経営陣が出席する会議体(役員会、経営会議等)

・各営業所で一定期間の間に発生した事故、ヒヤリ・ハットの総括・取りまとめ

・全社的に対応すべき事故、ヒヤリ・ハット事例に係る防止策の策定

・リスク管理を進めるための投資計画、要員計画、教育訓練計画等業務環境の整 備の計画・対策の策定 等

4.リスク管理に必要な要員数は?

リスク管理の取組を推進するため、必要な要員を確保する必要があります。

それら要員の人数については、会社の組織体制、社員数、車両数、事故・ヒヤリ・

ハットの発生状況等を勘案し、自社のリスク管理の取組をうまく進めることができ るよう、所要の人数を確保するとよいでしょう。

なお、自動車モードの事業者では、以下のような要員確保のケースが見受けられ ます。

(1)営業所では、法定の統括運行管理者及び運行管理者が、リスク管理の取組を含め、

安全に関する業務を行うことが一般的です。

なお、事業者によっては、ドライバーについて班長制度を導入していることがあ ります。

班長制度では、ドライバー数名あたり1名の班長ドライバーを指名します。この 班長ドライバーが、日頃からのドライバー指導を行ったり、小集団活動のチームリ ーダーとして活動したり、営業所内の安全に特化した会議体に参加するなど、運行 管理者等を補佐し、各現場の安全の取組の推進役として活躍しているケースが見受 けられます。

(2)本社組織では、安全を担当する部署に少なくとも1名、各営業所の事故、ヒヤリ・

ハット等の情報を整理・分類し、重要な事例について分析し、対策案を企画立案す る要員を確保する必要があります。

当該要員の人数は、会社の組織体制、社員数、車両数、事故、ヒヤリ・ハットの 発生状況等を勘案し、当該要員に過度の負担を生じないよう、配慮する必要があり ます。

5.リスク管理に必要な要員に求められる知識・技能は?

リスク管理の取組をうまく進めるため、各級・各層の要員に対し、リスク管理に 関する教育・訓練等を定期的に行い、リスク管理に関する知識・技能の維持・向上 に努める必要があります。

それら教育・訓練のメニューとして考えられるものは、以下のとおりです。

(1)現場要員

・事故、ヒヤリ・ハットの報告の目的・方法 ・危険予知訓練(→p62)

・過去発生した事故、ヒヤリ・ハット事例の概要 等

(※)上記教育・訓練については、ドライブレコーダー画像等視聴覚資料を活用する と、分かりやすく、より良い教育効果が期待できます。

(2)現場管理部門・本社安全担当部署

・事故、ヒヤリ・ハットの報告の目的・方法

・事故、ヒヤリ・ハット情報の整理・分類、分析、対策検討の目的・方法 ・リスク管理の取組に係る業務環境の整備の目的・方法

・現場要員へのリスク管理の教育指導要領

・過去発生した事故、ヒヤリ・ハット事例・対策事例の概要

・他社の事故、ヒヤリ・ハット事例・対策事例の概要 等

(3)経営管理部門

・リスク管理の取組の意義・理念

・リスク管理の取組に係る業務環境の整備の必要性 等