相 手
資料 8 具体的な対策の立て方、留意点
「かもしれない運転」をするには
単に、ドライバーの方達へ「かもしれない運転をしよう」と周知・指導するだ けでなく、以下の取組を行うとよいでしょう。
◎過去の事故事例、ヒヤリ・ハット事例の活用
過去に起こった事故、ヒヤリ・ハット事例をドライバーに紹介し、自分は事 故を起こしていなくても「無事に行けない」ケースがあることを理解してもら います。このとき、ドライバーには、他人事ではなく、自分のこととしてとら えてもらうことが大切です。
◎「かもしれない運転」とは具体的に何をするの?
「かもしれない運転」をするためには、具体的に何をするのかがはっきりしな いと、かけ声だけで終わってしまうおそれがあります。そこで、日々の運転で何 をするのかを具体的に示します。
例)・指差し呼称を励行する。
・見通しの悪い交差点では、確実に一時停止する。
・バイクは先に行かせる。
・法定速度を厳守する。など
◎危険予知
例えば、見通しの悪い交差点を通過するとき、どのような危険があるのか(子 ども/自転車の飛び出し、徐行せず交差点に進入する自動車等)が理解されてい れば、日頃から「かもしれない」をより具体的に考えながら運行することができ るでしょう。
このためには、危険予知訓練が有効と思われます(→「危険予知訓練」p62)。
○「だろう運転」が起こる根本原因を探る
「だろう運転」が起こる背景には、「うっかりミスの根本原因」で述べるものが 考えられます。
そこで、それぞれの原因に対して対策を立てます(→「うっかりミスの根本原 因」p38)。
○ 基本動作の徹底
「かもしれない運転」の定着には、基本動作の徹底が重要です。
(→「基本動作」p43)
だろう運転や手順忘れのような原因は、単に、ドライバーの方達へ「うっかりしな いよう注意せよ」と周知・指導するのではなく、それら「うっかりミス」の根本的な原 因を探る必要があります。
例)B社:ドライバーBは、乗務開始から時間が経っていて疲れていた。
◎疲労:長時間続けて運転していると、自分ではきちんとしているつもりでも、周 囲の車や人への注意が散漫になる、判断力が低下して安全確認を忘れたり、
面倒になるということが起こります。
◎眠気:人間の体には眠くなるリズムがあり、午後2時~3時頃と午前5~6時頃 に眠くなるといわれます。一般的に、この時間帯に自動車事故も多発する といわれています。
◎単調:刺激のない運転が続くことも眠気の原因になります。信号での停止や右左 折が少なく、まっすぐな道を一定の速度で長時間走行する場合(例、深夜
(2)手順等を忘れる
例)A社:ドライバーAが、指差し呼称をし忘れた。
「普段は覚えていても、肝心なときにし忘れた」という場合です。
これは、次の場合に起こる可能性があります。
○ 次の手順に気を取られて、その前の手順を忘れた。
例)上のドライバーAが、発進することに気を取られ、指差し呼称をし忘れた 例が当てはまります。
○ 前の手順が終わってほっとして、次の手順をし忘れた。
○ 手順等を忘れる根本的な原因を探る
この背景には、「うっかりミスの根本原因」で述べるものが考えられます。
そこで、それぞれの根本原因に対して対策を立てます(→「うっかりミスの根本
原因」
p38)。
○ 基本動作の徹底
手順等を忘れることの防止には、基本動作の徹底が重要です。
(→「基本動作」p43)
手順等を忘れることへの対策
(3)うっかりミスの根本原因
(ⅰ) 疲労・眠気
例)B社:(事故現場は)ドライバーBにとって、通り慣れた道だった。
◎ 初めて通る道を運転する際や初心者のうちは、周囲の様々な点に注意していま すが、道や運転に慣れ、「何事もなく通れた」という経験を重ねると、次第に注意 がおろそかになってくることがあります。
「慣れ」は、仕事のスピードアップにつながる良い面もありますが、注意がお
(参考)タクシー事業者の眠気対策の例
タクシー事業者の場合、深夜の時間帯に運転することが多いため、眠気への