4. ドライバの使い方
4.8. 詳細オプションの設定
4.8.3. 自動ニ値
濃度カーブ
スレッシュホールドと最大密度との関係を指定します。
「読取モード」の設定により、指定方法が変わります。
「OCR用」の場合、傾きと密度のレベルの設定をスライダにより 行います。スライダのつまみを任意の位置にドラッグすることで設 定します。スライダの右側に現在の設定値が表示されます。(左図)
「画像用」の場合、「普通」か「最も淡い」のどちらかを選択しま す。(右図)
IPC-3/3D および IPC-4D を搭載している場合は、「OCR 用」と「画 像用」の区別はありません。(右図は表示されません。)
ガンマカーブ指定
ガンマ補正カーブのパターンを指定します。
「読取モード」の設定により、選択肢が変わります。
「OCR用」の場合、文字認識1、文字認識2のどちらかを選択し ます。
「画像用」の場合、「濃い画像用」、「均等分割」のどちらかを選 択します。
IPC-3/3DおよびIPC-4Dでは、自動コントラストを調整するため、ガ ンマカーブ指定の必要はありません。(「ガンマカーブ指定」は表示 されません。)
同値白
2値化の際、スレッシュホールドの値と読み取ったデータの値が等 しい時、このデータを黒とするか白とするかを指定します。
IPC-4D では、本項目は選択できません。
ボールペンモード
鉛筆やボールペンで作成された画像を読み取る場合、鉛筆やボール ペンのインクの反射光特性は均一でないため、文字の一部の画素が 脱落する場合があります。「ボールペンモード」チェックボックス をチェックすると、文字内の明るい領域を検出して、とぎれた線と 細い線を補正するフィルタリングを行います。
OCR スムージング/背景除去
OCRスムージングは、線画のギザギザ部分を滑らかにする機能、
背景除去は、背景のムラを取り除く機能です。
選択した場合に、有効となります。
IPC の種類により、動作する機能が異なりますので、詳しくは IPC ボード添付のユーザーズガイドをご覧ください。
IPC-3/3D では、「ごみ取り指定」と「OCR スムージング/背景除去」は 排他的に有効になります。
ごみ取り指定
白い領域の中の黒い小さな点や、黒い領域の中の白い小さな点を
「ごみ」や「しみ」とみなして、自動的に除去する機能です。
リズムを指定することができます。1ドットは解像度に依存し、4 00dpiでは、400分の1インチに相当します。粒子は、指定 した画素数内で別のドットに接続しているかいないかで、文字と区 別します。
IPC-3/3D では、「ごみ取り指定」と「OCR スムージング/背景除去」は 排他的に有効になります。
図 詳細のダイアログ(自動2値)<IPC-3/3DおよびIPC-4D搭載時>