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職位と継続就業意思の関係

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第 4 章 従業員の職務満足と継続就業意思の経年変化とその因果関係の解明 44

4.3 調査結果

4.3.4 職位と継続就業意思の関係

4.4 今の仕事を続けたいと考えている期間(項目Q2)に対する回答割合(調査 年度別全対象者)

4.5 仕事への意欲(項目Q3)に対する回答割合(調査年度別全対象者)

(3)仕事への意欲(項目Q3

 回答は,1(意欲を感じない)2(どちらかといえば意欲を感じない),3(どちらかと いえば意欲を感じる),4(意欲を感じる)からなる4つの選択肢から選ばれており,各 選択肢の人数割合を図4.5に示す.選択肢14の人数割合には顕著な変化は見られな い.しかし,2012年度から2015年度にかけて選択肢2の人数割合は,6.0%増加し,

選択3の人数割合は4.4%減少している.そこで,各選択肢の人数割合に年度による差 はないことを帰無仮説として検定を行った.検定統計量は10.4,有意水準を5%とす るとき,棄却限界はχ2(6,0.025) = 14.45> 10.4となり,年度が変わっても仕事への 意欲に差がないといえることが示された.従って,離職率の経年変化を仕事への意欲 の変化により直接説明することは難しいことが示された.

が,職位により12.3%から56.7%の範囲で変動している.そこで,各選択肢の人数 割合に職位による差はないことを帰無仮説として検定を行った.検定統計量は328.5 有意水準を5%とする場合の棄却限界はχ2(8,0.025) = 17.53 < 328.5となり,職位 により人数割合に有意差があるとはいえることが示された.特に,職位が高いほど選 択肢53年以上)の人数割合が高まる傾向が見られる.図4.6において,継続就業意Q1に対する回答の中では,選択肢5の人数割合が2012年度25.6%から2015年度

37.6%に増加している.さらに,図4.6において,選択肢5の人数割合は3つの職位の

中でマイスターが56.7%と最も大きい.そこで,マイスターについて,項目Q1 に対 する回答を年度別に図4.7に示す.選択肢5の人数割合は2012年度44.2%から2015

年度63.9%に増加している.以上のことから,図4.6において調査年度別全対象者の

選択肢5の人数割合が2012年度以降に増加していることに関しては,マイスターの継 続就業意思が高まっていることが寄与していると考えられる.つまり,マイスターの 継続就業意思が改善されており,2012年度から実施されている施策の効果が見られる.

4.6 今の会社に勤めたいと考えている期間(項目Q1)に対する回答割合(職位別全対象者)

4.7 今の会社に勤めたいと考えている期間(項目Q1)に対する回答割合(マイ スター調査年度別)

(2)今の仕事を続けたいと考えている期間(項目Q2

 図4.4において全調査対象者から見れば,調査年度が変わっても項目Q2に対する回 答割合に有意差がないことが示されている.そこで,調査対象者を職位により層別し,

項目Q2 に対する回答と職位とのクロス集計を図4.8に示す.選択肢5の人数割合が,

職位により5.7%から35.6%の範囲で大きく変動している.マイスターは,選択肢4 および5の人数割合の合計が75.6%と高く,工員3級は選択肢4および5の人数割合

の合計が19.1%と低い.そこで,各選択肢の人数割合に職位による差はないことを帰

無仮説として検定を行った.検定統計量は159.7,有意水準を5%とする場合の棄却限 界はχ2(8,0.025) = 17.53<159.7となり,職位により継続就業意思に差があるとはい えることが示された.以上の結果より,当該生産拠点で実施されている施策から項目 Q2への影響は,職位により差があることが示された.

4.8 今の仕事を続けたいと考えている期間(項目Q2)に対する回答割合(職位 別全調査年度)

4.9 仕事への意欲(項目Q3)に対する回答割合(職位別全調査年度)

(3)仕事への意欲(項目Q3

 図4.5において全対象者から見れば,調査年度が変わっても項目Q3に対する回答割 合に有意差がないことが示されている.そこで,項目Q3に対する回答と職位のクロス 集計を図4.9に示す.選択肢1および4を選択した人数割合には,顕著な差は見られ ない.しかし,選択肢2を選択した人数割合には,職位により15.3%から21.6%の範 囲で差が見られる.そこで,各選択肢の人数割合に職位による差はないことを帰無仮 説として検定を行った.検定統計量は8.6 ,有意水準を5%とする場合の棄却限界は χ2(6,0.025) = 14.45>8.6となり,職位が変わっても仕事への意欲に差がないといえ ることが示された.この結果から,当該生産拠点において実施されている施策から仕 事への意欲Q3への影響に関して,調査年度および職位による層別の両視点から顕著な 影響は見られない.さらに,すべての職位において選択肢3および4の合計は73% 上あり,仕事への高い意欲が維持されてる.

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