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今後の課題

ドキュメント内 フロンティアプロジェクト (ページ 49-57)

第 5 章 おわりに

5.2 今後の課題

今回の研究で得られた今後の課題を以下に記す.

 濁度別の懸濁物質除去量を近似すること.

 水質別の通水能力測定を引き続き行い、データを蓄積.

 通水能力測定と並行してのろ過水の水質測定とデータの蓄積.

 以上を踏まえての近似式の統計的精度の向上.

 ろ過水の特性を考慮した適用方法の検討.

特に通水能力は,対象原水によって大きく異なり,原水水質は季節によってその組成が 大きく異なることから,継続して測定することが必要である.

近似式の統計的精度の向上については,水槽内での微粒子沈降と実際の池では異なること から,池水のダイナミズムを考慮した数式化が必要である.また,水質推移等の時系列デー タの近似には系列相関が発生しやすい,統計的にこれを解決するため,実験の精度の向上も 必要であると考えられる.

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謝辞

実験で使用した MF 膜モジュールを提供してくださった,旭化成ケミカルズ株式会社様,安 藤雅彦様には実験の方法に関して常に的確なご指摘と,検討を行う上で欠くことのできない ものとなった資料を提供して頂きましたことを感謝し,記して謝意を表します.

愛媛県東温市水道課,大野茂様,池田覚志様,いの町本川村役場様には浄水場データ提供 と現場の見学を快くお受け頂きましたことを記して謝意を表します.

研究に際して暖かく見守って下さり,自由に研究できる環境を与えて下さった村上雅博教 授には誠に感謝しております.本論が完成をみたのは教授のご助力の賜物であります.

研究について親身に考え,御助言頂いた渡邊法美教授には大学入学当初から暖かくご指導 頂きました.修了を前にここに記して感謝の意を表します.また,古沢浩准教授からは鋭い ご指摘を頂き,その後の研究に活かすことができました,合わせて謝意を表します.

常に研究室をリードし支えて下さり,研究の指針を示して下さった馬渕泰助教には誠に感 謝しております.

最後に,常にともにあり,支え合い,苦楽を共にしてきた村上・渡邊研究室の皆様,皆様 と共に研究する時間を共有できたことを喜びとし,心からの感謝の意を表します.

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参考文献

[1] 平成17年度公共用水域水質測定結果_環境省 水・大気環境局水環境課

[2] 松井三郎監訳,都市水管理の先端分野 行きづまりか希望か,技法堂出版,東京都,2003 [3] 湖沼等水質浄化技術について,環境省,2005

[4] 石崎勝義ら,自然システムを利用した水質浄化-土壌・植生・池などの活用-,技報堂出 版株式会社,東京都,2001

[5] 島谷幸宏ら,エコテクノロジーによる河川・湖沼の水質浄化,株式会社ソフトサイエン ス社,東京都,2003

[6] 膜分離技術振興協会・膜浄水委員会監修,浄水膜,浄水膜編集委員会編,技法堂出版,

東京都,2003

[7] 村上雅弘,バイオマニピュレーション:生物多様性に配慮したアクティブな水界生態系 管理の応用技術,水文・水資源学会誌,第9巻4号,pp367-375

[8] 高村典子,水辺移行帯修復・再生技術の開発-霞ヶ浦での植生帯復元の取り組みから,

生活と環境,第50巻5号,pp24-30

[9] 村上光正,環境用水浄化実例集(1),壮光舎印刷,東京都,1996

[10] 村上光正,環境用水浄化実例集(2),壮光舎印刷,東京都,1996

[11] 中村圭吾,河川・湖沼の自然再生,環境浄化技術,vol.4, no.4,pp1-5

[12] 「水辺環境について」の調査結果,環境省 水・大気環境局 水環境課,2007

[13] 天野邦彦,エコロジカルポンドの生態系への役割,水循環 貯留と浸透,vol. 49,pp5-7.

[14] 中村圭吾,コンパクトウェットランドで都市の「水と緑」をよみがえらせる,水循環 貯

留と浸透,vol.47,pp23-29

[15] グエン・ソン・フン,流域の生態系から見た調節(整)池への期待について,水循環 貯

留と浸透,vol.49,pp8-14

[16] 天野邦彦,エコロジカルポンドの生態系への役割,水循環 貯留と浸透,vol.49,pp5-7

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[17] 中村圭吾,河川・湖沼の自然再生,環境浄化技術, vol.4,no.4,pp1-5

[18] 小林亨,雤とアメニティ,雤水技術資料,vol.6,pp49-65

[19] 兼子和彦ら,日本の池のデザインから調節池の景観設計を考える,雤水技術資料vol.6,

pp73-86

[20] イノベーション25,内閣府

[21] 21世紀環境立国戦略,環境省

[22] 財団法人 水道技術研究センター,高効率浄水技術開発研究(ACT21)水道用膜ろ過技術

の新しい展開,水道技術研究センター,東京都,2002

[23] 財団法人水道技術研究センター,水道用膜ろ過技術の新しい展開,財団法人水道技術研

究センター,東京都,2002.

[24] 新しい水処理シリーズ(2)膜を利用した新しい水処理,日経印刷株式会社,(株)エヌ・テ

ィー・エス 東京都,2000

[25] 平成16年度石土池環境再生環境調査研究委託業務,高知工科大学

[26] 亀田千明,半閉鎖水域の雤水調整池における水質特性-雤水調整池(石土池)における

都市雤水流出について-,2005

[27] 半谷高久ら,水質調査ガイドブック,丸善株式会社,東京都,1999

[28] 成田美穂ら,現場用濁度計の比較実験,2004

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付録 A

水質や水辺の環境の改善

東京都区部身近な水辺

* 水質への意識(環境省) 水辺環境に関する意識調査 29%

47%

12%

5%

1% 6% 現状より負担が増えて

も、早急に進める 現状の負担で、現状どお り進める

改善が遅れても、現状の 負担を尐なくする 改善の必要はない その他

わからない

回答数:2111

22.9

40.7

3.4 2.5 2.5 2.5 42.4

5.1 河川

公園 湖沼、池 海 渓流、滝 水路、運河、お 堀

回答数:118

環境省H17公共用水域水質測定結果より作成

環境省H17公共用水域水質測定結果より作成

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43 3

30 17

21

30 5

16 2

9 12

0 10 20 30 40 50

満足している 水質 水量 ゴミ 生物の状況 水辺に親しむための周辺施設 周辺の自然環境 迷惑害虫 安全性 わからない その他 無回答

回答:376名

2 7

37 15

6

60 13

34 24

0 10 20 30 40 50 60 70

無回答 その他 生物への影響 飲んだ場合の安全性 泡 浮遊物(ゴミ、油等)

水の色 濁り におい

回 答 :376 名

環境省H17公共用水域水質測定結果より作成

環境省H17公共用水域水質測定結果より作成

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石土調整池サンプルのろ過水水質(2008年1月7日取水)

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