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長野に本社があるが、小型の建設機械分野にグローバルな優位性を持つイノベーティブでグロ ーバルな企業経営を行っている専門機械メーカーである。本企業は社長の卓越したリーダーシッ プで、世界で初めてミニショベル、クローラーローダーを開発、販売し、また、最近の海外売上

比率は97%にも達している。

その製品開発、生産、品質、販売、アフターサービスの状況は、「機能優先・性能第一」とい う信念に基づき、年々厳しくなる安全基準・環境基準に即座に対応する体制を完備し、設計開発 からの一貫生産で、定期的に各部門の担当者が集まり、個々のニーズに対応した高水準のクオリ ティを保持している。特に、欧州市場でのミニショベルの年間稼働時間はおよそ 2000 時間で、

日本国内の約 2 倍に及ぶため、ユーザーの選択基準はその耐久性に重点が置かれ、この過酷な使 用条件に耐えうる頑丈な建機として本企業のミニショベルは海外で高い評価を獲得している。

また、稼働時間が長くなれば、トラブルもそれに応じて発生することになるため、製品の性能

ンタル需要の比率も高まっていることも視野に入れ、充実したアフターサービスによる顧客の定 着化を図っている。

このユニークなグローバル経営に向けての仕組みを見ると、そのグローバルな新製品開発、生 産、販売の仕組みは、海外各国のディストリビューターのニーズ提供から出発して、本国での各 国市場の特性に応じた新製品開発と事業化、国内での量産製造、製品輸出後、現地化した製品販 売とアフターサービスの体制となっている。これは、国内本社と現地各国のそれぞれの主体が持 っている経営資源の能力の最大発揮と連携の全体最適な仕組の構築と各参加者間での WIN-

WINな関係を形成して、グローバルな製品供給とイノベーション上の優位性構築を行っている。

このような仕組みの源泉は、本社の社長以下の経営陣のグローバルな組織的管理運営能力の下、

国内での差別化して高品質な新製品開発とQCDを満たした量産品製造能力、また、現地の子会 社、ディストリビューターの現地での販売・サービス能力の最適な組合せとなっている。

2005 年 4 月、中国青島に「竹内工程機械(青島)有限公司」を設立し、現地での生産・販売 子会社として、工場建設に着手し、現地での生産と市場拡大が想定される中国国内での販売の道 筋を準備している。

以上のように本企業はその「機能優先・性能第一」という信念に基き、3C のパイオニア精神 で今後ともグローバル市場でチャレンジを行っていこうが、最近の急速な企業拡大、株式の公開、

中国での現地生産と、会社としての多面的な機能拡大とグローバルな業務調整が必要になってき ている。今後、そのための体系的な経営組織設計、組織能力形成と人材育成が不可欠であろう。

ケース6 三島食品㈱のケース

1 会社概要

(1)社長 三島 豊

(2)本社所在地

広島県広島市中区南吉島2丁目1番53号

(3)資本金、全社員数

1億3,314万円、420人

(4)基本理念

「楠」

大地の恩、天の恵みを授かり、干天熱暑に生き残り、強烈な嵐にも耐え 役目を果たした葉は養土となり、ひたすら成長を続け、数千年の歳月を重ねて 大樹となる楠にあやかりて堅実な企業となり、いつしか世のしるべとならん。

(5)基本方針

「良い商品を良い売り方で」

(6)事業概要

ふりかけをメインにレトルト食品・冷凍食品などを製造販売している。

2 会社経営の経過

昭和24年 三島商店として創業(唐辛子・辛子粉製造販売)

昭和36年 三島食品(株)に社名変更 昭和47年 ミスズガーデンオープン 昭和55年 関東工場建設

昭和63年 MISHIMA FOOD U.S.A.INC設立 平成 2年 大連三島有限公司設立 社長黄綬褒賞 平成 3年 資料館 楠苑落成

平成 4年 社長交代、会長食品産業功労賞 平成 6年 中国品質管理賞授賞

平成10年 広島工場対米輸出のHACCP認定取得 平成11年 創業50周年

大連工場ISO9001・HACCP(8品目)認証取得 平成12年 お惣菜の店 あかり オープン

平成13年 関東工場厚生労働省のHACCP認証取得 本社部門ISO14001認証取得

平成16年 中国・大連市に日本食レストラン「和香亭」オープン

3 成長戦略

(1) 昭和24年、食品製造販売として現相談役により創業され、昭和26年から今日の主要 製品であるふりかけの製造を開始する。初めは、一般家庭向け(市販用)で全国に販路 を拡大していったが、昭和35年に、学校給食、工場、病院向けの業務用に参入し、さ らには、昭和55年には関東工場を建設、レトルト食品を開発して外食産業に販路を拡

大していった。

この間、良い商品はいつの時代でも支持されるという姿勢で、常に良い原料を求め、

その素材を生かした商品作りを行い、無理な販売もせずに地道で着実な成長をめざした。

それは、基本理念の「楠」、基本方針の「良い商品を良い売り方で」に集約される。

(2) 昭和63年にはMISHIMA FOOD USA I.N.Cをアメリカ市場への商品の輸出販売 を目的でロサンゼルスに設立、さらには当社の商品を使用して認識を拡大してもらう目 的でうどん店を開店。

(3) 平成元年には、TQC(当社ではMKCという)を導入。工場を中心とした改善活動、

営業においては重点業態をシステム化した受注管理活動、開発部を中心とした新製品開 発活動を行う。

(4) 平成2年には、当初は中国産の原料の異物除去・選別目的だったが、最終的には日本向 けの商品製造の為の大連工場を建設した。現在では、中国国内やアメリカ・ヨーロッパ 向けの製品も製造販売している。

(5) 平成12年に、原料からこだわり、他店との差別化を図った、手作り惣菜の店「あかり」

を福岡にオープンする。