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年が経過し,法整備支援の現場も,法整備支援を 取り巻く環境も大きく様変わりしている。各国における展開も様々で,誤解を恐れずにい

ドキュメント内 ■第71号 2017年06月号 法務省:ICD NEWS (ページ 106-109)

うと,ベトナムでは「百貨店型支援」がなされ,ミャンマーでは「コンビニエンスストア

活動報告

型支援」がなされている。装いを新たにしたインドネシアに対する支援は,さしずめ「専 門店型支援」といえようか。

様々な「業態」があるものの,いずれにおいても「自国の価値を押しつけることなく,

相手国のオーナーシップを尊重して,寄り添う形で支援する」という我が国の法整備支援 の流儀がいかに大切かが,今回の連絡会で再確認された。

このような日本型法整備支援が,対象国にもたらした利益は実際のところ計り知れない ものがあり,今回もクオン前大臣,トゥン前次官からは,我が国に対する感謝の言葉が発 せられた。

そのように感謝していただけるのは光栄なことであり,すべてはこれまで 20 年間に法 整備支援に身を粉にして取り組まれた先達の尽力の賜であることは論を待たない。

他方で,近時大先輩から「日本の法整備支援は,過去の成功体験に浸るあまり,マンネ リの傾向に陥っているきらいがある。対象国においても日本に研修に行けることが既得権 益のようになっているのではないか」と耳の痛い指摘を受けた。

この指摘に反論する言葉を私は持ち合わせていない。昨今,百貨店の中に衣料品や家具・

家庭用品の量販店が店舗を構えるようになっており,コンビニエンスストアも宅配等更に 消費者のニーズに応えるべく不断の努力を重ねている。 「篤志家の活動」から「国策」へと 変わりつつ法整備支援において,その根本的な価値観を維持しつつ,時代の要請に応える べく変革を図ることは我々の急務である。

日本型の「寄り添う支援」では,結果が出るまでに時間がかかってしまいがちであり,

他国・他機関による怒濤のようなパッケージ型支援に対抗するためには,日本側の連携・

協調体制を更に強化する必要がある。どうすれば,真に相手国のためになり,日本にも利 益が波及する支援を,効果的になしうるのか,いわゆる「司令塔」の問題を含め早急の対 応する必要があることが,今回の連絡会で浮彫りとなった。山田研究員が論じられた「ビ ジネスと人権に関する指導原則」についても,法整備支援に携わる者は鋭敏な感覚で対処 しなければならないことが明らかになった。

本連絡会で発表したとおり,当部は,本年 10 月に,大阪市から東京都昭島市に移転する 予定である。国際連合アジア極東犯罪防止研修所も同時期に同場所に移転予定であり,両 部署・機関の連携により,より幅の広い法務省による国際協力が行われることになろうが,

当部としても,これを機に更に変革を進め,JICAを始めとする関係機関と強く連携・

協調を図りつつ,日本の法整備支援の拠点として進んでいきたいと考えているところであ

り,その思いを強く覚醒させられた会合であった。

【会場の様子】 【第1部 ベトナム前司法大臣 ハー・フン・クオン氏による発表】

【第2部パネルディスカッション】

【第1部 名古屋大学名誉教授・

弁護士 森嶌昭夫氏による発表】

大阪会場:法務省法務総合研究所「国際会議室」

大阪市福島区福島1-1-60 大阪中之島合同庁舎2階

東京会場:独立行政法人国際協力機構(JICA)本部228,229会議室

東京都千代田区二番町5-25 二番町センタービル2階

平成29(2017)

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9:45 -17:40

ドキュメント内 ■第71号 2017年06月号 法務省:ICD NEWS (ページ 106-109)