認定こども園は、主な財源である給付費及び補助金が公的資金であるため、その運営 については、より透明性が求められます。特に会計に関する処理については、国が定め る基準(社会福祉法人会計基準)に基づき、会計処理を行います(学校法人が設置する 認定こども園については、学校法人会計基準に基づき会計処理を行うことができます。)。 認定こども園経理に関し特に注意が必要な点は次のとおりですが、詳しい取扱いについ ては社会福祉法人会計基準・学校法人会計基準及び内閣府・文部科学省・厚生労働省通 知等をご参照ください。
【認定こども園経理に関する事項】
(社会福祉法人を基準に記載していますが、社会福祉法人以外においても準じていただくようお願いします。) 1 会計管理について
(1) 経理規程の整備
① 社会福祉法人会計基準等に基づく経理規程の作成が必要です。規程の内容につ いては「社会福祉法人モデル経理規程」を参考に作成してください。(規程の整備・
変更については、理事会の承認が必要です。)
② 会計年度は 4 月 1 日から翌 3 月 3 1 日までとしてください。
③ 法人本部と認定こども園は別の拠点(サービス)区分としてください。また、
複数の施設を運営している場合は、それぞれに拠点区分を設けてください。
④ 勘定科目については、各会計基準に準拠したものを経理規程の別表等で定めて ください。
補 助 要 件
民間保育所等が下記に示す対象となる研修に職員を出席させる際に、当該職員 の業務を臨時的に行う者を雇用すること。
【対象となる研修】
保育所等に在籍する障がい児の様々な支援を充実し、障がい児保育の支援内容 を共に学び、保育内容の充実を図ることを目的として、本市が実施する研修。
補 助 対 象 研修代替職員を雇用する経費、研修参加職員の交通費実費負担分
補助基準額 ( 平成 2 7 年度)
【補助基準額】
日額7,130円(1時間当たり 上限 920円)+ 交通費実費負担分
【研修期間】
1 0 日
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(2) 会計責任者等の任命
認定こども園(拠点(サービス)区分)ごとに会計責任者を任命し、理事長名で辞 令を交付してください。(理事長が会計責任者となる場合には職務代理者から辞令を 交付してください。)
会計責任者および出納職員については、経理処理に対する法人内部でのチェック体 制を構築する意味で兼任を避け、別の者を任命するようにしてください。
※ (注1)経理統括責任者、経理責任者についても同様の取扱いとします。
① 併せて予算管理者、固定資産管理責任者の任命も必要ですが、予算管理責任者 については会計責任者との兼任は可能です。
② 理事長以外の者に契約締結権限を委任している場合には、契約担当者を任命し てください。その際、経理規程もしくは辞令において委任内容(委任範囲)を明 確にしてください。
(3) 予算の編成
① 毎事業年度が始まる前に拠点(サービス)区分毎の翌年度予算を編成し、資金 収支計算書に準拠した予算書を作成してください。(予算についても理事会の承認 が必要です。)
② 予算の編成にあたっては、事業計画との関連性が明確なものとし、年度途中で の事業計画の変更や大幅な予算額の変更がある場合には、補正予算を編成してく ださい。
2 会計書類について
(1) 帳簿の整備
① 会計帳簿(総勘定元帳、会計(仕訳)伝票等)を必ず作成してください。
② 該当する資産等がある場合には補助簿(固定資産管理台帳、小口現金出納帳、
基本金台帳、寄付金台帳等、必要に応じて経理規程で作成することを定めている 帳簿類)を作成してください。
③ 全ての取引を記録し、簿外処理を行うことがないようにしてください。
④ 領収書等証ひょうについても適正に整理・保存してください。
⑤ 会計帳簿は 1 0 年間保存し、決算書(財務諸表、附属明細書、財産目録)は永 久保存してください。
3 出納事務について
(1)支出
① 金銭の支払いの際は、領収書や証ひょうに基づいて行い、会計責任者の承認(印)
を得てください。
② 現金で支払ったものについては金銭受領者の領収書を受領してください。また、
52 徴収書類には宛名を明記してください。
③ 小口現金については経理規程で限度額を設定し、その範囲内での保有としてく ださい。
④ 経費の支払いについては、小口現金もしくは預金口座からの支出とし、個人に よる立替えを行わないようにしてください。
⑤ 日々の支出に対し、その都度会計(仕訳)伝票もしくは小口現金出納帳への記 載による会計処理を行ってください。
⑥ 不明瞭な支出がないように、会計処理は整然かつ明瞭に行い、正確な記録を残 してください。
⑦ 認定こども園の運営と直接関わりのない経費や疑義のある経費については支出 できません。
(2)収入
① 金銭の収入については、領収書を発行し、会計責任者の承認(印)を得てくだ さい。
② 現金収入は直接小口現金に充てることなく、速やかに金融機関へ預け入れてく ださい。
③ 日々の収入に対し、その都度会計(仕訳)伝票もしくは小口現金出納帳への記 帳による会計処理を行ってください。
④ 寄付金を収受する際には、寄付申込書を徴したうえで寄付金台帳へ記載し、理 事長名で領収書を発行した上で適切な拠点(サービス)区分へ収入計上を行って ください。なお、利用者家族や職員へ寄付を強要することは出来ません。
⑤ 実費負相当分として徴収する利用者負担金については、日々、徴収金台帳へ記 載し、適切な経理区分へ収入計上を行ってください。
(3)月末の処理
① 月次試算表を拠点(サービス)区分ごとに作成し、理事長(代表者等)の承認
(印)を得てください。月次試算表は、資金収支計算書(内訳表)、事業活動収 支計算書(内訳表)、貸借対照表等、社会福祉法人会計基準に基づく決算書に準 じて作成してください。
② 現金残高および預金残高と帳簿残高を適切に照合してください。
4 契約事務について
①経理規程に定める金額を超える契約を行う際には契約書を作成してください。
【モデル経理規程では】1 0 0 万円。注文書・注文請書・契約申込書は不可 ②経理規程に定める金額を超える契約を行う際には、入札を実施してください。
【モデル経理規程では】
53 ( 1 ) 工事又は製造の請負… 2 5 0 万円 ( 2 ) 食料品・物品等の買入れ… 1 6 0 万円 ( 3 ) 上記( 1 ) 、( 2 ) に掲げるもの以外… 1 0 0 万円
③ 上記の①、②とも金額は、購入単位ではなく、合計金額で判断し、特定の相手 方との委託料等は年間支出額で判断してください。
④ 入札を必要としない契約を行う場合であっても、高額の随意契約を行う際には 比較見積もりを徴して適正価格を判断した上で契約を行ってください。
⑤自動更新による契約についても、適宜、契約内容の見直しを行ってください。
※ (注2)社会福祉法人会計基準以外適用の法人についても、契約事務の詳細につい て、経理規程又は同細則等で規定するのが望ましいと思われます。
5 固定資産、減価償却、国庫補助金等特別積立金について
① 建物、車両、物品等で耐用年数が 1 年以上、かつ、1 個若しくは 1 組の金額 が 1 0 万円以上の資産は、固定資産に計上し、減価償却を行ってください。
※ (注3) 社会福祉法人会計基準以外適用の法人についても固定資産に計上するべき 金額及び固定資産取得価額の付帯経費等について、経理規程又は同細則等で 規定するのが望ましいと思われます。
② 大阪市等から補助( 金) を受けて、何らかの固定資産を取得した場合には、その 補助( 金) 額を国庫補助金等特別積立金として計上し、当該固定資産の減価償却に 応じて国庫補助金等特別積立金取崩しを行ってください。
※ (注4)社会福祉法人会計基準のみの処理となります。
6 決算について
(1)決算整理
① 預金残高と帳簿残高を確認してください。
② 未収金・未払金等の明細を作成してください。
③ 領収書等の証ひょう類を整備し、領収書や請求書等の紛失、二重計上がないか 確認をしてください。
④ 高額の買い入れや工事等に対する入札書類や見積書および契約書を確認して ください。
⑤ 会計帳簿(総勘定元帳、会計伝票等)と決算書(財務諸表等)の内容が一致し ているか確認してください。
(2)決算書類(財務諸表等)の作成
資金収支計算書、事業活動収支計算書、貸借対照表、財産目録等を適切に作成し てください。
※ (注5)学校法人会計基準適用の場合は、平成 2 7 年度決算より活動区分資金
54 収支計算書の作成も必要となります。
(3)決算付属明細書の作成
基本財産及びその他の固定資産の明細書、借入金明細表、寄付金収入明細表、補 助金収入明細表等、各会計基準に定める付属明細書を作成してください。
(4 )監事監査及び理事会承認
作成した決算書類(財務諸表等)については、法人監事による監事監査を受け た後、理事会において承認を受けてください。
(5 )決算書類(財務諸表)の備付け
計算書類( 決算書) は、各事務所に備え、いつでも閲覧に供することができように しておいてください。
(6 )現況報告書
施設調書と併せて、毎年大阪市あてに決算書・予算書を提出してください。
(提出時期については、毎年お知らせします。)
【重要】
認定こども園は公共性が高い施設であり、主たる財源である給付費・補助金 が公的資金であることから特に適正を期する必要があります。使途については、
教育・保育に関わる経費に使用し、それに関わらない経費への支出は行わず、
行政に対してだけでなく、市民・利用者に対して説明ができるような、適正な 支出を行うようにしてください。
7 施設監査について
認定こども園については就学前の子どもに関する教育、保育等の総合的な提供の推 進委関する法律及び同法関連通知に基づき、原則として1年に1回、指導監査を実施 します。認定こども園施設最低基準が遵守されているか、適正な会計処理が行われて いるか、その他関係法令に基づく運営状況について、現地への立ち入り、及び関係書 類の確認、施設職員への聞き取りにより行います。
【指導監査の流れ】
約 1 ヶ月前 法人あてに「実施通知」を送付します。
当日、準備をしていただく書類や提出していただく書類につ いても記載していますので、監査当日までに準備を行ってく ださい。
指導監査当日 施設への立ち入りにより実施します。
当日準備書類については、直に確認できる状態に揃えておい てください。