発行・配布・保存などを行う.共同利用・共同研究委員会はこれらの検討結果を受けて当該年度について の課題を審議決定すると共に,次年度の方針について共同利用連絡委員会に対して提言を行う.
以上の他に,所長の諮問組織として,所長,副所長,研究部門長と研究センター長からなる運営会議を 設け,研究所の運営等に関する検討を随時行っている.
7.2 教員の配置状況と構成
2012 年 7 月 1 日現在,教授 21,准教授 20,助教 12 名の教員ポストに対して,教授 14,准教授 21,
助教 10 名が在籍している.九州大学の人事ポイント制度,大学活性化制度,女性枠制度などの諸事情で,
ポストの一定枠の凍結などが要請されているが,人的資源を最大限に活用する努力を絶えず行っている.
7.3 教員の選考基準
7.3.1 教授の選考の基準と方法
教授は,研究所の担当分野の研究を遂行するための中心人物である.その選考の結果は研究所の存廃に もかかわるほどの重要性をもっているので,全国公募の原則の基に慎重に選考される.
教授の選考に当っては,まず,研究分野が特定される.教授会において,欠員となっているポストの所 属する研究部門ないしは研究センターの設置目的に照らして,最も適切と思われる研究分野が決められる.
その際,研究所運営委員会委員の意見を求める.また,定年退職教授の後任人事の場合は,九州大学の規 定により,募集する候補者の研究分野などに関して関連部局の審査を受ける.続いて,教授会により教授 候補者選考委員会が設置される.選考委員会の委員は研究所内規の定めるところにより,各研究部門・セ ンターから 1 名の教授が選挙により選ばれる.この他に,総合理工学府および工学府との申合せにより,
それぞれの関連専攻から 1 名の委員の推薦を受ける.以上合計 6 名の委員が候補者選考委員会を構成する.
その世話人には,当該研究部門・センターの教授委員が当たる.
教授候補者の基準は,専門性が上述のものに合致するかあるいは近いこと,新しい研究分野を開拓して いける能力を有すること,当該研究分野で国の内外で指導的な立場にあるかあるいはその力量があること,
以上のことがこれまでの研究業績などにより客観的に示されていることである.
各種メディアを利用した公募を経て,選考委員会は教授会に選考結果を報告し,最終的には教授会での 投票により候補者が決定される.
7.3.2 准教授の選考の基準と方法
准教授(講師)候補者の選考は,当該研究部門・センターに所属する教授が世話人となり,上述の授候 補者選考過程とほぼ同じ過程を経て決定される(准教授候補者の研究分野については,特に研究所運営協 議会委員の意見は求めない).その選考基準は,将来,教授候補者に準ずる能力を発揮できる可能性が示
されていることと,専門性が必要条件を満たすことである.
7.3.3 助教の選考の基準と方法
助教候補者の選考は,関連研究分野の教授が世話人となって作業を進める.その選考基準は,将来,独 立した一人前の研究者として研究と大学院学生の指導に当たれるポテンシャルを有していることが客観的 に示されていることである.候補者の選考においては公募を原則とし,教授会において候補者が決定され る.
7.3.4 客員教授と非常勤研究員
客員教授のポストは,東アジア海洋大気環境研究センターと高温プラズマ力学研究センターにそれぞれ 1名と4名ついている。東アジア海洋大気環境研究センターのポストは外国人客員教授(客員Ⅲ種),高 温プラズマ力学研究センターのポストは国内客員教授(客員Ⅱ種)である.いずれも各センター運営委員 会が候補者を選び,教授会に報告し,教授会での投票により決定している.運営委員会の選考方針は,何 よりも研究センターのプロジェクト研究を推進する上での適格性がしん酌される.その趣旨に照らして能 力と経験が考慮され,人選されている.
以上のような研究所の客員教授ポストとは別に,2005 年度から,独立行政法人海洋研究開発機構との 包括的連携研究に係る協定に基づいて,共同研究を促進するために,地球環境力学部門に,客員教授 3 名 と客員准教授 2 名が就任している.その選考は,各研究部門・センターからの専任教授で構成される選考 委員会で進められ,教授会で決定している.
非常勤研究員は,研究の重点的推進を図るべき分野や新しい研究領域の発展のために,高度な研究能力 を持つポストドクトラルフェローに相当する若手研究員を一定期間にわたり研究に従事させ,研究の一層 の推進を図るとともに,人材養成に資することを目的としている.担当分野の教授から候補者の推薦が所 員会に対してなされ,所員会が決定する.
7.3.5 教員組織・人事に関する長期計画
前述のように,研究部門の設置は,九州大学応用力学研究所規則の中で定められているが,その設置目 的に従い,当該研究部門に関わる学問の発展の趨勢に応じて教員人事を構想している.研究部門における 研究分野(以前の小部門)は,研究所の方針により随時見直しとそれに基づく変更が可能なので,そのこ とを前提として,将来計画委員会と教授会において人事が計画されている.
東アジア海洋大気環境研究センターと高温プラズマ力学研究センターは,10 年の時限が付いており,
その時限の中で設置目的に沿う成果を挙げることが要求されているので,教員人事についてはより厳しい 条件がある.
7.4 技術室と技術職員の配置状況
1997 年 4 月に技官(現在の技術職員)の組織化が行われ技術室が発足した.技術室は企画情報班(企 画運営係,情報処理係),実験計測班(計測技術係,機器運転係),観測班(観測計画係,観測技術係)で 構成される.現在,技術職員は専門技術に応じて技術室から各研究部門および研究センターに長期派遣さ れている.技術職員の定員削減による研究支援体制の弱体化の是正,技術職員の待遇改善,技術職員の技 術レベルの向上などに,この技術職員の組織化が有効に活用されるはずである.
2000 年 3 月には初めての試みとして「九州大学応用力学研究所技術職員技術レポート Vol. 1 」(全 133 ページ)が発行された.引き続き,毎年 1 巻ずつ発行され,2012 年 3 月には,Vol.13 が発行された.
7.5 事務組織と事務職員の配置状況
1983 年の箱崎地区から筑紫地区への移転に伴い,応用力学研究所の事務機構は,総合理工学府等事務 部(現在の筑紫地区事務部)に統合された.その後の再三の定員削減により,事務機構の人員配置にも歪 みが現れはじめた.今後は,研究に対する事務組織体制にも充分配慮しなければならない.筑紫地区事務 部の事務組織は以下の通りである.
事務部長
庶務課 会計課 教務課 庶務課長 会計課長 教務課長 庶務係 課長補佐 学生係 人事係 経理係 保健係 研究協力係 用度係
管理係
7.6 定員・ポスト
最近の教員と教務・技術職員の定員・ポストの推移を以下に示す.
年次 教授 准教授 助教 教務・技術職員 計
2007 年度 21 20 13 17 71
2008 年度 21 20 12 18 71
2009 年度 21 20 12 17 70
2010 年度 21 20 11 17 69
2011 年度 21 20 11 17 69
2012 年度 21 20 10 17 68
研究所に入る資金は大別して二種類ある.一つは文部科学省より示達される運営交付金(校費)等であり,
もう一つは外部資金である.
運営交付金については,2004 年度の国立大学法人化後,前年度予算額に対して効率化係数が掛けられ る等,年々削減されてきている.物件費については,示達額の約 2 割が大学全体の運営経費となり,残り の約 8 割が研究所に配分される.さらに,研究所は配分された予算の中から,筑紫キャンパスにおける共 通経費を分担するための支出を行っている.
一方,外部資金( 122 ページ参照)については,科学研究費補助金・科学技術振興調整費・新エネルギー 産業技術総合開発機構の大型プロジェクト経費等を獲得するために活発な活動を行った結果,研究所に係 わる 2011 年度の総予算 1,108 百万円(人件費を除く)のうち約 61%を外部資金が占めるようになって きている.
8.1 校費等
COE 経費内訳 2007 年度 2008 年度 2009 年度 2010 年度 2011 年度 外国人研究員経費 1,534,290 1,534,290 1,680,000 1,682,000 1,594,000 非常勤研究員経費 8,238,000 8,156,000 8,074,000 8,052,000 8,000,000