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釧路炭田の層序

(加藤他「北海道の地質J

よる浮遊性有孔虫化石の研究結果では、 後期白亜紀から中期始新世 初期にまたがる年代が得られている。 また浦幌層群の上位に位置す る音別層群の年代は、 Okada&Kaiho(1992)のナンノプランクトン化 石の研究結果では、 音別層群の下部にあたる茶路層は最後期始新世 から前期漸新世の年代を示している。 浦幌層群中唯一の海成層であ る舌辛層は、 産出する底棲有孔虫の海保(1983)による研究解析によ り、 上部始新統の幌内層中~上部に対比されている。 舌辛層からは 浮遊性有孔虫化石を産しないが、 浮遊性有孔虫化石を産する幌内層 の中 ・ 上部が、 前述したようにKaiho(1984) より、 大部分が後期始 新世に対比されている。 しかし、 Okada&Kaiho(1992)は、 後期始新 世に特徴的な穫を欠いていることから 、 浦幌層群の堆積した時代を 中期始新世以前であると推定している。 舌辛層から中期始新世のナ ンノプランクトン化石を見いだしてはいない。 浦幌層群の年代は、

現時点では確定が困難であるが、 後期始新世で 、 その下部は中期始 新世に対比される可能性があるとしておく。

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2. 3 中国の炭田

中国は、 現在世界ーの石炭生産量をほこり、 多くの炭田が中国国 内に存在する。 本研究では、 中国東北地方南部に分布する炭田を選 んで研究対象とした。 この地方は、 日本海が開く以前に日本列島が アジア大 陸の接続した陸弧として存在した古第三紀以前において古 地理的に日本列島に最も近い地域であった。 このことは両者の炭田 の比較検討する場合有利であると考えられる。

また、 中国に多くの炭田が存在するが、 その大部分は、 古生代お よび中生代に形成された炭田で、 日本の炭田と同時代の古第三紀の 炭田で、 比較的規模の大きく現在稼行されている、 遼寧省にある撫 )1慎炭田のみである。 第2.5図は、 Li et a1. (印刷中) による中国東 北地方南部の中生代以降の堆積盆の分布図である。 この図の中で第 三紀の堆積盆の中で最も大きい遼 河下流 堆 積 盆 (Lower Liaohe Basin)は、 その南に位置する遼東湾堆積盆(Liaodong Bay Basin) や、 更にその南への延長である湖海湾堆積盆(Bohaí Bay Basin)や

華北堆積盆(Huanghua Basín)に連続している。 これらの堆積盆は、

始新世に開始されたリフトシステムの活動によって形成された堆積 盆で、 Liu(1987)によれば、 これらの堆積盆の地下深部においては、

地殻が4km程度薄くなっている地球物理学的データが示されている。

また、 この地域では現在でも地殻熱流量が高い値を示している。 ま たこれらの堆積盆中には、 遼河油田やj勃海油田、 勝利油田など中国 の主要油田が分布している。 これらの油田の主要な根源岩もまた第 三紀層中にある。

本研究の対象とした撫)1慎炭田(Fushun Coa1fie1d)および梅河口

(Meihekou Coalfield)もこれらのリフト堆積盆の延長部に位置し ている。 これらのリフト堆積盆は、 長さ1000km以上におよぶ横ずれ 断層であるタンルウ断層に沿って形成されている。 タンルウ断層は、

遼河下流堆積盆の東縁を通り、 j審陽(Shenyang)付近で二校に分岐す る。 その分岐断層の東側の断層に沿って撫)1慎炭田や梅河口炭田が分 布している。

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