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2 章

ドキュメント内 2012 A, N, Z, Q, R, C (ページ 32-36)

解答 1 問題1

(1) a, bがいずれも3の倍数でないとする.aとbを3で割った商をq1, q2,余りをr1, r2とす る.r1, r2= 1, 2である.

a= 3q1+r1, b= 3q2+r2

このとき

ab= 3(3q1q2+q1r2+q2r1) +r1r2

r1r2= 1, 2, 4であるから,abは3の倍数ではない.abが3の倍数であるという仮定に矛盾 した.

よってabはともに3の倍数である.

(2) (1)からabが3の倍数である.aが3の倍数とする.a+bが3の倍数でaが3の倍数な ので,その差であるbも3の倍数である.

bが3の倍数であるときも同様であり,aとbはともに3の倍数であることが示された.

(3) a2+b2= (a+b)22abであるから,この数とa+bが3の倍数なら,2abが3の倍数であ る.2と3は互いに素なのでabが3の倍数となり,(1)からabはともに3の倍数である.

(0) mnpの倍数なので,mnの素因数分解にpが現れる.mもnpの倍数でなければ,積 mnの素因数分解にpは現れない.これは素真数分解の一意性(3節定理4)と矛盾する.よっ て,mまたはnpの倍数である.

(1) abpの倍数なのでabのいずれかがpの倍数である.aがpの倍数とし,a=paとお く.a+bpの倍数なのでこれをpNとおく.このとき

b= (a+b)−a=pN−pa

となりbpの倍数である.bがpの倍数のときも同様にapの倍数となる.よってabはともにpの倍数である.

(2) a2+b2= (a+b)22abであるから,この数とa+bpの倍数なら,2abがpの倍数であ る.pは奇素数なので2とは互いに素である.よってabpの倍数となり,(1)からab はともにpの倍数である.

(3) a3+b3= (a+b)(a2−ab+b2)であるから,a+ba2−ab+b2の少なくとも一方はpの 倍数である.

a+bpの倍数のとき,a2+b2pの倍数なので(2)によってabはともにpの倍数で ある.

a2−ab+b2pの倍数のとき,a2+b2pの倍数なので,abがpの倍数である.aがpの 倍数とするとa2+b2pの倍数であることからb2pの倍数である.pは素数なのでbpの倍数である.はじめにbpの倍数であるときも同様である.よってabはともにp の倍数であることが示された.

別解

a3+b3= (a+b)(a2+b2)−ab(a+b)

であるから,ab(a+b)pの倍数になる.a+bpの倍数なら(2)よりa, bpの倍数.

abpの倍数ならa2b2pの倍数なので,(1)からa2b2pの倍数.pは素数なので,

abpの倍数.

(4) apの倍数なら,an+bnpの倍数であることからbnpの倍数.pが素数でであるか ら,bもpの倍数である.逆の場合も同様.そこでabpの倍数あるか,両方ともpの 倍数でないかのいずれかである.

abpの倍数でないとする.n >= 2のとき,

an+1+bn+1= (a+b)(an+bn)−ab(an1+bn1)

であるから,このときan1+bn1pの倍数になる.くりかえし用いることにより,a+ba2+b2がともにpの倍数になる.このとき(2)からa, bpの倍数になり,aもbp の倍数でないという仮定と矛盾する.よってabpの倍数あることが示された.

解答 2 問題2

(1) 余りは0<=r(n)<= 7にある.よって

0< a−r(a)<4 3r(b)<=

28 3 a−r(a)は8の倍数なのでa−r(a) = 8.この結果

8< 4

3r(b) ⇐⇒ 6< r(b) よってr(b) = 7

(2) 同様にb−r(b) = 8, r(ab) = 7.

これからb= 8 +r(b) = 15.またab= 8k+ 7とおけ,b= 15なのでab= 8a+ 7aである.あ わせて

8(k−a) = 7(a−1)

である.8と7は互いに素なのでa−1は8の倍数.よってr(a) = 1.これからa= 8 +r(a) = 9.

解答 3 問題3

(1) 二つの自然数kk+ 1の最大公約数をdとし,

k=dk, k+ 1 =dh とおく.ここにk, hはそれぞれ適当な整数である.

これから

1 =dh−k=d(h−k)

d= 1 つまりkk+ 1は互いに素である.

(2) もし2k+ 1とk+ 1に1より大きい公約数があれば,2k+ 1(k+ 1) =kよりkもその公 約数を約数にもつ.kとk+ 1が互いに素であることと矛盾.よって2k+ 1とk+ 1も互い に素.

さらに2k+ 1とkの公約数は2k+ 12·k= 1より,1しかない.よって2k+ 1 =n2, k+ 1, k は互いに素である.

nk+ 1やkと1より大きい公約数をもてば,n2k+ 1やkと1より大きい公約数を もつ.

2k+1 =n2, k+1, kは互いに素なので,これはあり得ない.よって,三つの自然数n, k, k+1 は互いに素である.

(3) n2= 2k+ 1なので,

n2+k2= (k+ 1)2

より,3数n, k, k+ 1は直角三角形の3辺であり,(2)から互いに素である.

これは任意の奇数nに対して成立する.奇数は無数にあるので,三つの互いに素な自然数を 三辺の長さとする直角三角形が無数にあることが示された.

注意 3 本問は,3数の最大公約数が1であるピタゴラス数の簡単な作り方を示している.

任意に奇数を選ぶ.n= 11としてみよう.

n2= 121 = 2·60 + 1 すると,(11, 60, 61)はピタゴラス数である.実際

112= 121, 602= 3600, 612= 3721 である.

しかし,これですべてのピタゴラス数が作れるわけではない.

解答 4 問題4 (1)

b(p2+q2) =apq · · ·⃝1

左辺はbの倍数.abが互いに素なのでpqb の倍数である.

(2) pqの最大公約数をg とし,

p=gp, q=gq, (pqは互いに素) とおく.このとき1 は

bg2(p2+q2) =ag2pq となる.つまり

b(p2+q2) =apq · · ·⃝2

(1)と同様にpqb の倍数になる.pq =bk とおく.このとき2 から p2+q2=ak

ここで= 1 なら

p2+q2pqが互いに素でない

⇐⇒ p2+q2+ 2pqpqが互いに素でない

⇐⇒ (p+q)2pqが互いに素でない

⇐⇒ p+qpqが互いに素でない

⇐⇒ pqの少なくともいずれかとp+qが互いに素でない

⇐⇒ pqが互いに素でない

ゆえにk= 1 となり,b=pqa=p2+q2 .つまり

√a+ 2b=p+q

これは自然数である.

解答 5 問題5

(1) n+ 2とn2+ 1の公約数をdとおく.(n2+ 1)(n+ 2)(n2) = 5なので,左辺はdの倍数 である.右辺が5なのでdは5の約数.つまりd= 1, 5である.

(2) (1)よりn+ 2とn2+ 1が1以外に公約数をもてばそれれは5である.n+ 2が5の倍数と なれば,(1)の恒等式からn2+ 1も5の倍数となる.よってn+ 2が5の倍数となることが 必要十分条件である.条件を満たすすべてのnは次のものである.

n= 5k2 (k= 1, 2, · · ·) (3) 恒等式

4(n2+ 1)(2n+ 1)(2n1) = 5

より2n+ 1とn2+ 1が1以外に公約数をもてばそれは5である.従って2n+ 1が5の倍数 であることが必要十分条件である.2n+ 1は奇数なので5と奇数の積のときにかぎりnが存 在する.

2n+ 1 = 5(2k1) (k= 1, 2, · · ·) これから条件を満たすすべてのnは次のものである.

n= 5k3 (k= 1, 2, · · ·) 解答 6 問題6

(1)

a1= 1998, b1= 185 1998 = 185×10 + 148より a2= 185, b2= 148 185 = 148×1 + 37より a3= 148, b3= 37 148 = 37×4 + 0より a4= 37, b4= 0

a5= 37, b5= 0

(2) bn̸= 0 のときbn+1anbn で割った余りであるから余りの定義より,

0<=bn+1< bn

bn= 0のとき 数列{bn}の定義からbn+1=bn .よって 任意のk, l, nについてbn >=bn+1

(等号はbn= 0のときに限る)が成立する.

(3) もしbn= 0となる nが存在しないとすると,すべてのbn は自然数でしかも bn> bn+1

が成り立つ.このことは 集合{bn | n= 1, 2, · · · }に最小値が存在しないことになり,自 然数の部分集合にはつねに最小値が存在するという,自然数の基本性質と矛盾する.よって bn= 0 となるnが存在する.

(4) (a, b)で abの最大公約数を表すことにする.bk ̸= 0のとき (ak, bk) = (bk, bk+1) を示す.

akbkで割った商をqkとおくと,ak=bk·qk+bk+1 とかける. これからakbk の公約 数はbk+1 の約数になり,bkbk+1の公約数である.bkbk+1の公約数で最大のものが最 大公約数(bk, bk+1)である.ゆえに(ak, bk)<= (bk, bk+1).またbkbk+1 の公約数はak の約数になる.同様に考え(ak, bk)>= (bk, bk+1)である.

∴ (ak, bk) = (bk, bk+1)

これをいいかえると(ak, ak+1) = (ak+1, ak+2).(3)からある自然数NbN1̸= 0, bN = 0 となるものがある.このとき

(k, l) = (a1, a2) =· · ·= (aN1, aN) = (aN, bN) =aN N <=nnで同様の等式が成り立つので題意が示された.

ドキュメント内 2012 A, N, Z, Q, R, C (ページ 32-36)

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