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3 章

ドキュメント内 2012 A, N, Z, Q, R, C (ページ 36-39)

(2) bn̸= 0 のときbn+1anbn で割った余りであるから余りの定義より,

0<=bn+1< bn

bn= 0のとき 数列{bn}の定義からbn+1=bn .よって 任意のk, l, nについてbn >=bn+1

(等号はbn= 0のときに限る)が成立する.

(3) もしbn= 0となる nが存在しないとすると,すべてのbn は自然数でしかも bn> bn+1

が成り立つ.このことは 集合{bn | n= 1, 2, · · · }に最小値が存在しないことになり,自 然数の部分集合にはつねに最小値が存在するという,自然数の基本性質と矛盾する.よって bn= 0 となるnが存在する.

(4) (a, b)で abの最大公約数を表すことにする.bk ̸= 0のとき (ak, bk) = (bk, bk+1) を示す.

akbkで割った商をqkとおくと,ak=bk·qk+bk+1 とかける. これからakbk の公約 数はbk+1 の約数になり,bkbk+1の公約数である.bkbk+1の公約数で最大のものが最 大公約数(bk, bk+1)である.ゆえに(ak, bk)<= (bk, bk+1).またbkbk+1 の公約数はak の約数になる.同様に考え(ak, bk)>= (bk, bk+1)である.

∴ (ak, bk) = (bk, bk+1)

これをいいかえると(ak, ak+1) = (ak+1, ak+2).(3)からある自然数NbN1̸= 0, bN = 0 となるものがある.このとき

(k, l) = (a1, a2) =· · ·= (aN1, aN) = (aN, bN) =aN N <=nnで同様の等式が成り立つので題意が示された.

m= 6k, n= 6lとかける.さらにm+n= 6(k+l), mn= 36klなので,m+n, mnが12 の倍数になるためにはkl の偶数と奇数が一致すればよい.

k= 1に対してl= 1, 3, · · ·, 15の8個.

k= 2に対してl= 2, 4, · · ·, 16の8個.

k= 3に対してl= 3, · · ·, 15の7個.

k= 4に対してl= 4, · · ·, 16の7個.

· · ·

k= 15に対して15の1個.

k= 16に対して16の1個.

∴ 2(8 + 7 +· · ·+ 1) = 72(個)

(3) l+m+n, lm+mn+nl, lmnがすべて5で割り切れるとする.lmnが5の倍数なので少 なくともひとつ,例えばl は5の倍数.するとその結果,m+n=−l, mn=−l(m+n)が 5の倍数.

m, nの少なくとも一つは5の倍数.mが5の倍数ならn=−mも5の倍数.条件はl, m, n で対称なので,l, m, nは5の倍数.

逆は明らか.よって,(a).

(4) (3)よりl+m+n, lm+mn+nllmnが5で割れることは同値である.30 = 5·6で5 と6は互いに素なので,6で割り切れることについて調べる.

l+m+n, lm+mn+nl, lmnがすべて6で割り切れるとする.

lmnが6の倍数なので,例えばlは2の倍数である.このとき(3)と同様にしてm+n, mn ともに2の倍数.よって,l, m, nはすべて2の倍数.

同様にlが3の倍数とするとm+n, mnともに3の倍数.よって,l, m, nはすべて3の 倍数.

よってl, m, nは6の倍数.よってl, m, nは30の倍数.逆は明らか.∴  (a).

30の倍数の組は

(l, m, n) = (30, 30, 30), (30, 30, 60), (30, 30, 90), (30, 60, 60), (30, 60, 90), (30, 90, 90) (60, 60, 60), (60, 60, 90), (60, 90, 90) (90, 90, 90)

∴  10個 解答 8 問題8

(1) aが奇数のとき,bも奇数と仮定する.このときcは偶数である.

a= 2k+ 1,b= 2l+ 1, c= 2m とおく.

a2+b2= 4(k2+k+l2+l) + 2, c2= 4m2

となり,4で割った余りが異なる.つまりa2+b2=c2が成り立ち得ない.

ゆえにbは偶数であり,cは奇数である.

(2) a2+b2=c2よりb2= (c−a)(c+a)となるが(1)からc−a, c+aはともに偶数である.

(b 2

)2

=c−a 2 ·c+a

2 ここでc+a

2 >c−a

2 >= 1なので,pを b

2 の素因数の一つとするとp >1.

c−a

2 とc+a

2 がともにpを因数に持てば c−a

2 =kp, c+a 2 =lp とおくと

c= (k+l)p, a= (l−k)p

となりpabの公約数となる.abは互いに素で,p >1であるから,pc−a

2 と

c+a

2 のいずれか一方のみの素因数となる.

(b 2

)2

の最高べき指数は偶数であるからc−a

2 と c+a

2 のいずれもが平方数となる.

つまり

a+c 2 =d2 となる自然数dが存在する.

解答 9 問題9

(1) b3は3の倍数である.3は素数なのでbが3の倍数である.b = 3b とおく.3a =b3より 3a= (3b)3= 27b3.これからa= 9b3.よってaは3の倍数である.

同様にcは5の倍数なので,c= 5cとおく.5a=c2より5a= 5c2よりa= 5c2.よってa は5の倍数である.

(2) aの素因数で3と5以外のものがあるとし,それをpとし,a=paとおく.

p(3a) =b3, p(5a) =c2

より(1)と同様にbcpの倍数である.b=plb′′, c=pmc′′とおく.ただしb′′, c′′p と互いに素である.

3a=p3lb′′3, 5a=p2mc′′2

pは3, 5と互いに素なので,aの素因数分解における素因数pは,第1式からは3の倍数個 あり,第2式からは2の倍数個ある.したがって,aを因数分解すると素因数pは6の倍数 個ある.ところがこれは,条件「d6aを割り切るような自然数dd= 1に限る」と矛盾 する.よってaの素因数は3と5以外にないことが示された.

(3) a= 3e5fとおく.条件から1<=e, f <= 5である.

3a= 3e+15f =b3, 5a= 3e5f+1=c2

これからe+ 1, fは3の倍数,e, f+ 1は2の倍数である.1<=e, f <= 5の範囲でこれを満 たすのはe= 2, f = 3.したがってa= 32·53= 1125.

解答 10 問題10

(1) 5以上の素数pは奇数でありかつ3の倍数ではない.従って6で割った余りは1か5である.

pは5以上なので,ある自然数nを用いて6n+ 1または6n1の形で表される.

(2) Nが自然数なので6N1>= 5である.6N 1は3の倍数でないのでその因数分解に3は 表れない.従ってすべての素因数は6n+ 1または6n1の形で表される.すべての素因数 が6n+ 1型のものばかりと仮定し,それらを6n1+ 1, · · ·, 6nl+ 1とする.

一般に6で割って1余る二数6u+ 1, 6v+ 1の積は

(6u+ 1)(6v+ 1) = 6(6uv+u+v) + 1

より再び6で割って1余る.これを繰りかえし用いることにより,6n1+ 1, · · ·, 6nl+ 1の べきの積

(6n1+ 1)e1· · ·(6nl+ 1)el · · ·⃝1 も6で割って1余る数であることが分かる.

これは6N1が6で割って1つまり5余る数であることと矛盾する.

よって6N1は,6n1 (nは自然数)の形で表される素数を約数にもつ.

(3) 6n1 (nは自然数)の形で表される素数の個数が有限でk個であるとする.それらをp1, · · ·, pk

とする.

L= 6p1· · ·pk1

とおく.Lはp1, · · ·, pkのいずれでも割っても1余り,割り切れない.一方Lは6N1 型なので(2)から6n1型の素因数をもつ.その素数はp1, · · ·, pkのいずれとも異なる.

これは6n1 (nは自然数)の形で表される素数の個数が有限でk個であるという仮定と矛 盾する.ゆえに有限個ではありえない.

ドキュメント内 2012 A, N, Z, Q, R, C (ページ 36-39)

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