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第 5 章 漁港水域におけるイセエビの育成施設に関する検討

5.3 結果

5.3.3 稚エビの食性と餌料生物

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図-5.3.13 稚 エ ビ の 体 長 組 成

5.3.3 稚 エ ビ の 食 性 と 餌 料 生 物

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み ら れ , 沖 防 波 堤 の 外 側 で は 全 て の 個 体 で 貝 類 が 胃 内 容 物 の 過 半 数 を 占 め , そ の 割 合 は 他 の 測 点 に 比 べ て 高 か っ た .第 2 東 防 波 堤 で は ,1個 体 の み で あ る が , 貝 類 に 加 え カ ニ 類 も 出 現 し た . 天 然 礁 で は , 貝 類 , ヨ コ エ ビ 類 お よ び ワ レ カ ラ 類 が 優 占 す る 個 体 も み ら れ た . 地 点 ご と の 胃 内 容 物 充 満 度 は 沖 防 波 堤 の 外 側 で 高 く , 次 い で 港 外 天 然 礁 , 第 2 東 防 波 堤 の 順 で あ っ た .

(2)餌 生 物

地 点 別 の 餌 生 物 の 湿 重 量 を 図-5.3.16 に 個 体 数 を 図-5.3.17 に 示 し た . 餌 生 物 の 湿 重 量 は 沖 防 波 堤 の 外 側 で 14.3g/0.25 ㎡ と 最 多 で あ り , 次 い で 港 内 で 12.7g/0.25㎡ , 沖 防 波 堤 内 側 の 8.5 g/0.25 ㎡ の 順 で あ り , 港 外 は 2.1 g/0.25

㎡ と 最 も 少 な か っ た . 分 類 群 別 に は , 貝 類 , 甲 殻 類 お よ び 多 毛 類 の 占 め る 割 合 が 高 か っ た . 餌 生 物 の 個 体 数 は , 沖 防 波 堤 の 港 内 側 と 港 外 側 で 約 1,400 個 体 /0.25 ㎡ と 最 多 で あ り , 次 い で 第 2 東 防 波 堤 の 内 側 で 約 1,300 個 体/0.25 ㎡ あ っ た . 第 2 東 防 波 堤 と 港 内 お よ び 港 外 天 然 礁 で は 最 多 出 現 地 点 の 半 数 以 下 の 個 体 数 で あ っ た . 分 類 群 別 に は , 甲 殻 類 が 最 も 多 く , 次 い で 多 毛 類 , 貝 類 の 占 め る 割 合 が 高 か っ た .

次 に , 稚 エ ビ の 胃 内 容 物 と 稚 エ ビ 採 集 場 所 の 餌 生 物 組 成 を 比 較 し た も の を 図 3.18 に 示 し た .各 地 点 と も 胃 内 容 物 と 坪 刈 り サ ン プ ル の 組 成 は 同 一 の 傾 向 を 示 し た . 坪 刈 り サ ン プ ル の う ち , そ の 他 を 除 い て 最 大 頻 度 で 出 現 す る 貝 類 に つ い て み る と , 沖 防 波 堤 外 側 で は 貝 類 が 胃 内 容 物 中 で 最 も 多 か っ た . 同 様 に , 第 2 東 防 波 堤 で は , 坪 刈 り サ ン プ ル 中 に 占 め る 貝 類 の 割 合 が 沖 防 波 堤 に 比 べ て 低 下 し た が , 胃 内 容 物 中 に 占 め る 割 合 も 少 な く な っ て い た . ま た , 港 外 天 然 礁 で も 同 様 の 傾 向 を 示 し た .

(3)海 藻 現 存 量 と 餌 生 物

海 藻 現 存 量 と 餌 生 物 の 関 係 を 図-5.3.19 に 示 し た . い ず れ の 測 点 に お い て も 大 型 海 藻 の 出 現 は み ら れ な か っ た . 優 占 種 と し て は 緑 藻 類 の ハ イ ミ ル Codium adhaerens( ミ ル 科 ),褐 藻 類 の ヘ ラ ヤ ハ ズ Dictyopteris prolifera( ア ミ ジ グ サ 科 ),

紅 藻 類 で は , カ ニ ノ テ Amphiroa anceps, ヘ リ ト リ カ ニ ノ テ Marginisporum crassissimumと い っ た 有 節 石 灰 藻( サ ン ゴ モ 科 ),ヤ タ ベ グ サAcanthopeltis hirsuta, ユ イ キ リ Acanthopeltis japonica( テ ン グ サ 科 ), お よ び ホ ソ バ ノ ト サ カ モ ド キ Callophyllis japonica( ツ カ サ ノ リ 科 ) な ど で あ り , い ず れ も 小 型 直 立 海 藻 で あ っ た . 海 藻 現 存 量 の 多 か っ た の は 沖 防 波 堤 の 外 側 と 港 外 天 然 礁 で あ り , そ れ ぞ れ ,383g/0.25㎡ ,391g/0.25 ㎡ で あ っ た .ま た ,そ の 他 の 地 点 の 現 存 量 は こ れ ら の 半 数 以 下 で あ っ た .

海 藻 現 存 量 と 餌 生 物 量 の 関 係 を み る と , 餌 生 物 量 は 沖 防 波 堤 で は 多 い の に 対 し , 港 外 天 然 礁 で は 少 な か っ た . ま た , 海 藻 現 存 量 の 最 も 少 な い 港 内 で 餌 生 物 量 が 多 く , 明 確 な 対 応 関 係 は 認 め ら れ な か っ た .

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図-5.3.14 稚 エ ビ の 胃 内 容 物 組 成 注 ) 横 軸 の 番 号 は エ ビ の 個 体 番 号 .

図-5.3.15 稚 エ ビ の 胃 内 容 物 充 満 度

0 10 20 30 40 50 60

0 20 40 60 80 100

1 2 1 2 3 4 5 6 1 2 3 4 5 6 7

第2東防波堤 外側

沖防波堤外側 港外天然礁

体長(mm

構成比(%)

ヨコエビ類 ワレカラ類 貝類 カニ類 不明消化物 稚エビ体長

0 5 10 15

第2東防波堤外側 沖防波堤外側 港外天然礁

胃内容物充満度

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図-5.3.16 調 査 点 別 の 餌 生 物 湿 重 量

図-5.3.17 調 査 点 別 の 餌 生 物 個 体 数

0 2 4 6 8 10 12 14 16

港内 2東防波堤 内側

沖防波堤 内側

2東防波堤 外側

沖防波堤 外側

港外天然礁

港内施設 港外施設

湿重量(/0.25)

その他 棘皮動物 甲殻類 貝類 多毛類

0 200 400 600 800 1,000 1,200 1,400 1,600

港内 第2東防波堤 内側

沖防波堤 内側

第2東防波堤 外側

沖防波堤 外側

港外天然礁

港内施設 港外施設

個体数(個体/0.25 その他

棘皮動物 甲殻類 貝類 多毛類

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図-5.3.18 胃 内 容 物 と 坪 刈 り の 餌 生 物 組 成 の 比 較 注 ) 組 成 率 は 重 量 ベ ー ス .

図-5.3.19 海 藻 現 存 量 と 餌 生 物 量 0

20 40 60 80 100

胃内容物 坪刈り 胃内容物 坪刈り 胃内容物 坪刈り

第2東防波堤外側 沖防波堤外側 港外天然礁

頻度(%)

その他 ワレカラ類 ヨコエビ類 貝類

0 5 10 15 20

0 100 200 300 400 500

港内 第2東防 波堤内側

沖防波堤 内側

第2東防 波堤外側

沖防波堤 外側

港外 天然礁

港内施設 港外施設

餌料生物重量(/0.25)

湿重量(/0.25) その他

ミル科 アミジグサ科 ツカサノリ科 テングサ科 サンゴモ科 餌料生物(重量)

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