第 4 章 漁港水域の保護育成機能とキジハタの幼稚魚育成施設に関する検討
4.3 結果
4.3.1 漁港の環境特性
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港 内 水 深 は 2~8m 程 度 で あ り , 港 口 付 近 で 浅 く , 北 東 側 で 深 く な っ て い る . 底 質 は , 細 砂 ~ 粗 砂 が 中 心 で あ り , 水 深 8m 以 深 で は , シ ル ト が 堆 積 し て い る . 漁 港 周 囲 を 含 め 流 入 河 川 は な い .
(3)物 理 環 境 ( 波 高 ・ 流 況 )
① 波 高
設 計 沖 波 (30 年 確 率 波 ・ 有 義 波 高 ) は 波 向 ENE の 時 , 波 高 2.3m , 周 期 2.4 s で あ っ た .ま た 月 別 最 大 波(2001.3~2002.2 の 風 観 測 デ ー タ か ら 推 算 )は 主 な 波 向 ENE, 波 高 0.34~0.65m で あ り , 比 較 的 穏 や か で あ っ た . 静 穏 度 解 析 結 果 か ら , 東 防 波 堤 で は 概 ね 30cm 以 下 の 波 高 で あ り , 北 側 の 浮 桟 橋 や 南 防 波 堤 で は 波 向 き に よ っ て 最 大 波 高 50cm~80cm が 予 想 さ れ た . 波 高 比 で は , 港 口 と 北 東 側 の 一 部 の 防 波 堤 を 除 け ば , 沖 波 の 20~40% 程 度 の 減 衰 が 予 想 さ れ た .
ビ デ オ 撮 影 に よ る 実 測 で は , 港 外 の 有 義 波 高 20cm に 対 し , 港 内 で は 5cm で あ り , 約 20% の 減 衰 が み ら れ た . ま た 航 跡 波 (1t 未 満 の 船 ) に よ り 有 義 波 高 50cm の 波 が 観 測 さ れ た こ と か ら , 静 穏 時 に は 航 跡 波 が 卓 越 し た .
② 流 況
下 げ 潮 時 に は , 漁 港 内 を 反 時 計 回 り に ま わ っ て , 港 口 か ら 流 出 す る 環 流 が 形 成 さ れ て い た( 図-4.3.2).上 げ 潮 時 に は 港 口 か ら 東 防 波 堤 沿 い に 流 入 し ,中 央 部 付 近 で 分 散 し て い た . 層 別 に は , 上 げ 潮 時 , 下 げ 潮 時 と も に 表 層 で 強 く , 下 層 で 弱 い 傾 向 が み ら れ た .港 口 部 で は 12 時 間 周 期 の 流 れ が 観 測 さ れ ,潮 汐 流 が 卓 越 し て い る こ と を 示 し て い た .
通 水 孔 の 流 速 結 果 で は ,港 奥 側 の 通 水 孔 で は ,最 大 36cm/s,平 均 10~17cm/s の 往 復 流 が 観 測 さ れ た( 図-4.3.3).ま た ,港 口 側 の 通 水 孔 で は ,最 大 で 31cm/s,
平 均 9~13cm/sの 往 復 流 が 観 測 さ れ た( 図-4.3.3).パ ワ ー ス ペ ク ト ル の 解 析 結 果 で は , 周 期 は 4 時 間 と 推 定 さ れ た ( 図-4.3.4).
通 水 孔 の 平 均 流 速 を 10cm/s と す る と , 漁 港 全 体 で は 約 2m3/s, 2 時 間 毎 に 約 15,000m3/s の 導 水 量 が 通 水 孔 を 通 じ て 流 入 ・ 流 出 を 繰 り 返 し て い る こ と に な る . こ う し た 現 象 は , 潮 汐 流 と そ れ に 伴 っ て 港 内 外 に 発 生 す る 水 位 差 に 起 因 し て い る も の と 考 え ら れ る .
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図-4.3.2 港 内 の 流 況 ( 大 潮 期 )
図-4.3.3 通 水 孔 に お け る 流 速 と 潮 位 の 関 係
調 査 年 月 :20 03年 8月 調 査 年 月 :20 03年 8月
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図-4.3.4 通 水 孔 と 港 口 に お け る パ ワ ー ス ペ ク ト ル
(4)水 質( 水 温・塩 分・p H・溶 存 酸 素 量・C O D・D I N・ク ロ ロ フ ィ ル a)
① 水 温
水 温 は 9.1~29.5℃ の 範 囲 で 推 移 し た .4 月 ~7 月 で 表 層 が 底 層 よ り 2℃ 程 度 高 か っ た が , そ の 他 の 月 で は 差 は 僅 か で , 港 内 と 港 外 の 差 も 僅 か で あ っ た ( 図 -4.3.5).
② 塩 分
塩 分 は 夏 季 に 低 く ,冬 季 に 高 い 傾 向 が 見 ら れ た .2004 年 度 は 例 年 に 比 べ 雨 が 多 く , 塩 分 濃 度 は 低 め に 推 移 し , 表 層 と 底 層 の 差 が 見 ら れ る 時 期 も あ っ た . 漁 港 内 と 港 外 に つ い て は ,ほ と ん ど 差 が 見 ら れ な か っ た .2003 年 7 月 の 表 層 に お け る 低 塩 分 は 高 梁 川 か ら の 河 川 水 流 入 に 伴 う 現 象 で ,塩 分 は 一 時 的 に 20psu ま で 減 少 し た ( 図-4.3.6).
③ p H
pH は 7.8~8.2 の 範 囲 で 変 動 し て お り , 冬 季 を 除 い て 表 層 で 高 い 傾 向 が 見 ら れ た .2004年 度 の 夏 季 にS-1,S-3 の 底 層 で7.8よ り も 低 く な っ た( 図-4.3.7).
④ 溶 存 酸 素 量
溶 存 酸 素 量 は 2.54~6.63ml/l の 範 囲 で 変 動 し て お り , 冬 季 に 高 く 夏 季 に 低 く , 概 ね 表 層 で 高 く , 底 層 で 低 い 傾 向 で あ っ た . 港 内 と 港 外 で は , 底 層 で 港 内 が 低 い 傾 向 が 見 ら れ ,S-1 で は 夏 季 の 最 低 値 と し て 2.54ml/l を 記 録 し た ( 図 -4.3.8).
⑤ C O D
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COD は 1.34~0.45mg/l の 範 囲 で 変 動 し て お り , 岡 山 県 海 域 の 平 均 値 と 比 べ て も 大 き な 違 い は 見 ら れ な か っ た ( 図-4.3.9).
⑥ D I N ・ ⑦ ク ロ ロ フ ィ ル a
DIN は 0.36~18.91μg-at/L の 範 囲 で , ク ロ ロ フ ィ ル a 量 は 1.07~21.63μ g/L の 範 囲 で 変 動 し て お り , 概 ね 岡 山 県 海 域 の 平 均 値 と 比 べ て 低 い 値 と な っ て い る ( 図-4.3.10,11).
図-4.3.5 水 温 の 測 定 結 果
図-4.3.6 塩 分 の 測 定 結 果
図-4.3.7 p H の 測 定 結 果
2003 2004 2005
2002
2003 2004 2005
2002
2003 2004 2005
2002
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図-4.3.8 溶 存 酸 素 量 の 測 定 結 果
図-4.3.9 C O D の 測 定 結 果
図-4.3.10 D I N の 測 定 結 果 図-4.3.11 ク ロ ロ フ ィ ル aの 測 定 結 果
(5)底 質 ( 強 熱 減 量 ・ 全 硫 化 物 ・ C O D )
強 熱 減 量 は 1.05~8.17% , 全 硫 化 物 は 0.03~1.75mg/g 乾 泥 ,COD は 1.71~
23.15mg/g 乾 泥 の 範 囲 で あ っ た . 全 て の 項 目 で S-1 と S-3 が 非 常 に 高 か っ た
( 表-4.3.1).
2003 2004 2005
2002
2004 2005
2004 2005 2004 2005
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水 産 用 水 基 準 の 「COD と 全 硫 化 物 に 基 づ く 底 質 の 有 機 汚 染 度 」 に 当 て は め る と S-1,S-2,S-4,S-5,B-6 は 正 常 泥 で あ る の に 対 し て S-1 と S-3 は 汚 染 泥 に 分 類 さ れ た ( 図-4.3.12).
表-4.3.1 底 質 の 測 定 結 果 (2004 年 8 月 )
図-4.3.12 底 質 の 有 機 汚 染 度 (2004 年 8月 )
(6)生 物 ( 海 藻 草 類 ・ ベ ン ト ス ・ 付 着 生 物 ・ 魚 類 ・ 動 物 プ ラ ン ク ト ン )
① 海 藻 草 類
海 藻 草 類 の 分 布 状 況 を 図-4.3.13 に 示 す . 漁 港 北 側 の 岩 礁 域 の 水 深 2 ~ 4 m で は 主 に ア カ モ ク が , 水 深 0.5~ 1 m で は ヒ ジ キ が 多 数 見 ら れ た . 沖 の 砂 浜 に は 少 量 で は あ る が ア マ モ が パ ッ チ 状 ( 直 径 50cm 程 度 の 範 囲 ) に 繁 茂 し て い た が ,2005 年 1 月 の 調 査 で は 確 認 で き な か っ た .2004 年 3 月 に は 東 防 波 堤 外 側 側 面 で ワ カ メ が 被 度 100% で 密 生 し て い た が ,2005 年 1 月 に は 40% に 減 少 し た .
漁 港 南 側 の 岩 礁 域 の 水 深 2~6m で も 主 に ア カ モ ク が 見 ら れ た .そ の 他 と し て タ マ ハ ハ キ モ ク や ,ヤ ツ マ タ モ ク も 確 認 さ れ た .水 深 0~3m で は ヒ ジ キ ,ウ ミ ト ラ ノ オ 見 ら れ た . 岩 礁 周 囲 は 礫 交 じ り の 砂 泥 質 の 海 底 が 広 が っ て お り ア マ モ
定点 強熱減量 (%)
全硫化物 (㎎/g乾泥)
COD (㎎/g乾泥)
S-1 7.93 1.75 14.26
S-2 2.47 0.07 5.08
S-3 8.17 1.48 23.15
S-4 1.05 0.06 1.71
S-5 2.39 0.04 4.9
B-6 1.11 0.03 2.28
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が 30 本/㎡ 程 度 繁 茂 し て い た . 点 在 す る 大 礫 上 に は ア カ モ ク , タ マ ハ ハ キ モ ク が 着 生 し て い た .
② ベ ン ト ス
測 点 の 概 要 を 表-4.3.2 に , 出 現 結 果 を 図-4.3.14~15 に 示 す . 年 間 を 通 じ た 出 現 傾 向 は ,調 査 年 に よ っ て 異 な っ て お り ,2003 年 度 に は ,夏 季 に 多 く ,春 季 で 少 な か っ た .2004 年 度 に は 春 季 ~ 秋 季 で 多 く , 冬 季 は 少 な か っ た .
地 点 別 に は 港 外 ( B 5 , B 6 ) や 港 口 ( B 4 ) で 多 か っ た . 港 内 で は 水 深 が 深 く な り , さ ら に 港 奥 に い く ほ ど 出 現 量 が 少 な い 傾 向 が み ら れ た .
出 現 組 成( 個 体 数 別 )で は 軟 体 ,環 形 ,節 足 動 物 門 が ほ と ん ど を 占 め て い た . 水 深 の 深 い B 1 ~ 3 , ま た 港 口 付 近 の B 4 , B 8 で は 節 足 動 物 門 が 優 占 し て い た .
③ 付 着 動 物
測 点 の 概 要 を 表-4.3.3 に , 出 現 結 果 を 図-4.3.16~17 に 示 す . 季 節 的 な 消 長 は 年 度 に よ っ て 異 な っ て い た が , 年 間 を 通 じ た 出 現 傾 向 は 類 似 し て い た . 地 点 別 に は 港 内 外 と も に 防 波 堤 の 垂 直 面 で 出 現 量 が 多 く , 張 り 石 で は 少 な か っ た . 通 水 孔 付 き の 防 波 堤 の 付 着 量 が 全 地 点 の 中 で 最 も 多 か っ た .
出 現 組 成 ( 個 体 数 別 ) で は 軟 体 , 環 形 , 節 足 動 物 門 が 大 部 分 を 占 め て い た . 中 で も 節 足 動 物 門 が 多 い 傾 向 を 示 し た . 浮 桟 橋 で は , 軟 体 動 物 門 の 出 現 量 が 少 な か っ た .
図-4.3.13 海 藻 草 類 の 分 布 状 況
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表-4.3.2 測 点 の 概 要
図-4.3.14 ベ ン ト ス の 出 現 結 果 ( 左 :2003 年 , 右 :2004 年 )
図-4.3.15 ベ ン ト ス の 出 現 組 成 ( 左 :2003 年 , 右 :2004 年 )
表-4.3.3 測 点 の 概 要
図-4.3.16 付 着 動 物 の 出 現 結 果 ( 左 :2003 年 , 右 :2004 年 )
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図-4.3.17 付 着 動 物 の 出 現 組 成 ( 左 :2003 年 , 右 :2004 年 )
④ 魚 類
魚 卵 は , 不 明 卵 が 多 く , 種 と し て 同 定 で き た も の は , コ ノ シ ロ , カ タ ク チ イ ワ シ の 2 種 の み で あ り , 科 や 属 レ ベ ル ま で 同 定 で き た 種 と し て は , ス ズ キ 属 , ネ ズ ッ ポ 科 ,メ イ タ ガ レ イ 属 ,ウ シ ノ シ タ 科 ,オ ニ オ コ ゼ 科 ,エ ソ 科 で あ っ た . 時 期 的 に は 春 季 か ら 夏 季 に 多 く 10 月 以 降 は ほ と ん ど 採 捕 さ れ な か っ た . 年 間 を 通 じ る と 港 内 と 港 外 で は 港 内 の 方 が 採 捕 数 は 多 か っ た ( 図-4.3.18).
稚 仔 は 漁 港 内 で 21種 ,港 外 で 14 種 ,合 わ せ て 28 種 が 出 現 し た .漁 港 内 港 外 と も カ サ ゴ の 稚 仔 魚 が 占 め る 割 合 が 特 に 高 く 港 内 で 73% , 港 外 で 64% を 占 め た . 年 間 を 通 じ る と 漁 港 内 の 方 が 港 外 よ り も 稚 仔 魚 の 出 現 量 は 多 か っ た ( 図 -4.3.19).
出 現 時 期 は 魚 卵 と 異 な り 冬 季 を 中 心 に 出 現 し ,12 月 ~3 月 が カ サ ゴ ,7,8 月 に イ ソ ギ ン ポ 科 が 多 く 出 現 し た . 漁 港 内 外 で 多 く 見 ら れ る メ バ ル , ス ズ メ ダ イ は 稚 仔 魚 の 段 階 で は ほ と ん ど 採 捕 さ れ な か っ た .12 月 以 降 漁 港 内 の 刺 網 で 採 捕 さ れ た カ サ ゴ の 中 に は , 稚 仔 魚 を 孕 ん で い る 個 体 が 見 ら れ る た め , 漁 港 内 で 生 ま れ た 稚 仔 魚 が 滞 留 し て い る と 思 わ れ る .
注 )2 0 03年 は 5月 が 欠 測 の た め 1 1回 注 )20 03年 は 5月 が 欠 測 の た め 1 1 回 図-4.3.18 魚 卵 の 出 現 結 果 ( 年 間 ) 図-4.3.19 稚 仔 魚 の 出 現 結 果 ( 年 間 )
刺 網 で は 56 種 ,2,250 尾 が 採 捕 さ れ た .GN-1 で の 主 な 出 現 魚 種 は マ ル ア ジ , イ シ ガ ニ ,カ タ ク チ イ ワ シ ,GN-2 で は メ バ ル ,カ サ ゴ ,ス ズ メ ダ イ ,GN-3 で は
2003 年 2004 年 2003 年 2004 年
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ス ズ メ ダ イ , メ バ ル , サ サ ノ ハ ベ ラ で あ っ た . 漁 港 中 央 部 よ り も 防 波 堤 内 外 の 方 が 採 捕 尾 数 は 多 か っ た が , 種 類 数 は あ ま り 変 わ ら な か っ た ( 図-4.3.20).
潜 水 目 視 観 察 で は , 浮 桟 橋 で は 9 種 ,984 尾 が 観 察 さ れ , 真 下 , 周 辺 , ア ン カ ー チ ェ ー ン に メ バ ル が 多 数 蝟 集 し て い た .8 月 に は ス ズ キ が 観 察 さ れ た . 船 揚 場 ( ス ロ ー プ ) で は 12 種 ,864 尾 が 観 察 さ れ , チ ャ ガ ラ , ス ズ メ ダ イ が 群 れ で 蝟 集 し て い た . 防 波 堤 内 側 で は 捨 石 や セ ル ラ ー ブ ロ ッ ク 付 近 を 中 心 に 14 種 ,2,689 尾 が 観 察 さ れ , ク ロ ダ イ , ス ズ メ ダ イ , メ バ ル , キ ュ ウ セ ン , ウ ミ タ ナ ゴ の 順 に 多 く 出 現 し た . 防 波 堤 外 側 で は 13 種 ,1,626 尾 が 観 察 さ れ ス ズ メ ダ イ , ク ロ ダ イ , メ バ ル , キ ュ ウ セ ン , ウ ミ タ ナ ゴ , チ ャ ガ ラ の 順 に 多 く 出 現 し , 特 に ス ズ メ ダ イ が 多 数 群 れ て い た . 防 波 堤 外 側 で は 内 側 よ り も 蝟 集 個 体 が 多 く , 大 型 個 体 が 多 数 を 占 め た . 通 水 孔 周 辺 で は , ス ズ メ ダ イ , ク ロ ダ イ , ハ オ コ ゼ 等 14 種 ,611 尾 が 観 察 さ れ た . 刺 網 で は 漁 獲 さ れ な い メ ジ ナ , コ ブ ダ イ , ウ マ ズ ラ ハ ギ も 確 認 さ れ ,21 種 以 上 が 観 察 さ れ た ( 表-4.3.4).
図-4.3.20 刺 網 の 採 捕 結 果 ( 左 :2003 年 , 右 :2004 年 )
表-4.3.4 目 視 観 察 で 確 認 さ れ た 魚 類
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< 成 長 段 階 別 出 現 状 況 >
以 上 か ら , 出 現 魚 類 を 整 理 す る と , 漁 港 水 域 に は 調 査 期 間 を 通 じ て 12 目 38 科 76 種 が 出 現 し て お り , メ バ ル や カ サ ゴ の よ う に 周 年 生 息 し て い る も の か ら , カ タ ク チ イ ワ シ , マ ル ア ジ の よ う に 一 時 期 の み 出 現 す る 魚 類 も み ら れ た . 成 長 段 階 別 の 出 現 種 数 は , 未 成 魚 が 最 多 で あ っ た ( 図-4.3.21). ま た , 卵 ・ 稚 仔 魚 ・ 未 成 魚 を 含 め た 出 現 種 数 (67 種 ) は , 成 魚 (33 種 ) の 2 倍 に 相 当 し , こ の よ う な 魚 類 の 出 現 傾 向 は , 漁 港 水 域 の 生 息 環 境 を 特 徴 づ け て い る も の と 思 わ れ た .
図-4.3.21 魚 類 の 成 長 段 階 別 出 現 種 数(3 ヵ 年 :2002~2004 年 度)
⑤ プ ラ ン ク ト ン
動 物 プ ラ ン ク ト ン 全 体 お よ び , か い あ し 類 の 出 現 結 果 を 図-4.3.22~23 に 示 す . 港 内 で は ,20~42 種 の 出 現 が あ り , 出 現 量 は 8 千 ~11.8 万 個 体 / m3で あ っ た . 港 外 で は ,25~45 種 の 出 現 が あ り , 出 現 量 は 8 千 ~8.6 万 個 体 / m
3で あ っ た . 港 内 , 港 外 と も 春 季 ~ 夏 季 に 多 く , 秋 季 ~ 冬 季 に 少 な い 傾 向 が み ら れ た .
か い あ し 類 の 出 現 個 体 数 は 港 内 で 5 千 ~4.2 万 / m3, 港 外 で ,5千 ~3.7 万 個 体 / m3で あ っ た . 出 現 傾 向 は , 動 物 プ ラ ン ク ト ン 全 体 と ほ ぼ 同 様 で あ っ た .
港 内 に お け る 動 物 プ ラ ン ク ト ン お よ び 「 か い あ し 類 」 の 出 現 量 は 港 外 と 同 水 準 ま た は , 港 外 よ り も 多 い 傾 向 を 示 し た .