モーメンタリトリガモードの時間設定
モーメンタリトリガモードでは、デジタルスキャナのトリガを押すと照準ドットが投影されます。このモードでは、
トリガを押すたびにバーコードが読み取られます。トリガを押さずに読み取りを行わない場合は、一定の時間が経過 すると、デジタルスキャナはプレゼンテーションモードに切り替わり、デジタルスキャナがバーコードを検出すると、
照明を投影します。
この設定では、デジタルスキャナがモーメンタリトリガモードからプレゼンテーションモードに切り替わるまでの時 間を指定します。
2秒
3秒
4秒
読み取りと検出の範囲
デジタルスキャナがプレゼンテーションモードのとき、バーコードを検出して読み取る距離や範囲を設定します。
読み取り照明
バーコードを読み取った後に、照明を投影するかしないかを設定します。読み取り後に照明を消す場合は「常にオフ」
を選択します。続けてバーコード読み取りのために照明を投影しておく場合、またはタイムアウトになるまで照明を 投影し続ける場合は「常にオン」を選択します。
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最大範囲中距離
近距離
常にオン
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常にオフプレゼンテーションモードの領域
プレゼンテーションモードでは、デフォルトで大きな領域の照準パターンでバーコードを検出するよう「全領域」に 設定されています。
照準ドット周囲の狭い領域でバーコードを高速に検出するには、「狭い領域」や「中間領域」を選択します。
狭い領域
中間の領域
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全領域ピックリストモード
ピックリストモードでは、照準ドットで狙いを定めたバーコードだけを読み取ることができます。次のいずれかの ピックリストモードを選択してください。
・ 無効:ピックリストモードは常に無効です。
・ トリガモードで有効:ピックリストモードは、デジタルスキャナがトリガモードになると有効になり、プレゼ ンテーションモードに移行すると無効になります。
・ 常に有効:ピックリストモードは常に有効です。
NOTE ピックリストモードでは、バーコードの端から端までの間隔が垂直方向で最小15mmあると き、最適に読み取ることができます。
無効
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トリガモードで有効常に有効
バーコードの連続読み取り
トリガを押している間、バーコードを連続して読み取ります。
ユニークバーコードの読み取り
トリガを押している間、異なるバーコードだけを読み取ります。この機能は「バーコードの連続読み取り」を有効に したときのみ適用されます。
NOTE Motorolaでは、この機能と併せて「ピックリストモード」(P.4-17)も有効にしておくことを強 くお勧めします。ピックリストモードを無効にすると、読み取り範囲内に複数のバーコードがあ る場合に、目的以外のバーコードを誤って読み取ることがあります。
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禁止許可
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無効有効
レーザオンタイム
このパラメータは、スキャン中に読み取りを続ける最大時間を設定します。0.5 ~ 9.9 秒まで 0.1 秒単位で設定できま す。デフォルトのタイムアウトは、9.9秒です。
レーザオンタイムを設定するには、以下のバーコードをスキャンします。続いて、「数字バーコード」(P.C-1)から、
指定する時間に対応する 2 つの数字バーコードをスキャンします。数字が 1 桁の場合は、最初に必ずゼロをスキャン してください。たとえば、レーザオンタイムとして 0.5 秒を設定するには、以下のバーコードをスキャンしてから、
「0」と「5」のバーコードをスキャンします。操作を間違ったり、設定を変更したりする場合は、「キャンセル」 (P.C-2)をスキャンします。
同一バーコードの読み取り間隔
バーコードの読み取りが成功した後、再度、同一のバーコードを読み取ることができるまでの時間を設定します。こ の設定は、プレゼンテーションモードとバーコードの連続読み取りを有効にしたときに使用します。スキャナの読み 取り範囲内にシンボルが残っていても、ビープ音が鳴るのを防ぐことができます。時間は、0.0 ~ 9.9 秒まで 0.1 秒単 位で設定できます。デフォルトは0.5秒です。
この時間を設定するには、以下のバーコードをスキャンします。続いて、「数字バーコード」(P.C-1)から、指定す る時間に対応する 2 つの数字バーコードをスキャンします。指定する数字が 1 桁の場合は、最初に必ずゼロをスキャ ンしてください。たとえば、タイムアウトとして 0.5 秒を設定する場合は、以下のバーコードをスキャンしてから、
「0」と「5」のバーコードをスキャンします。操作を間違ったり、設定を変更したりする場合は、「キャンセル」 (P.C-2)をスキャンします。
NOTE レーザオンタイムでは、「同一バーコードの読み取り間隔」や「異なるバーコードの読み取り間 隔」で設定された値以下の時間を設定できません。
レーザオンタイム
NOTE 同一バーコードの読み取り間隔では、「レーザオンタイム」で設定された値以上の時間を設定で きません。
同一バーコードの読み取り間隔
異なるバーコードの読み取り間隔
バーコードの読み取りが成功した後、異なるバーコードを読み取ることができるまでの時間を設定します。この設定 は、プレゼンテーションモードとバーコードの連続読み取りを有効にしたとき使用します。時間は、0.0~9.9秒まで 0.1秒単位で設定できます。デフォルトの間隔は0.2秒です。
この時間を設定するには、以下のバーコードをスキャンします。続いて、「数字バーコード」(P.C-1)から、指定す る時間に対応する 2 つの数字をスキャンします。指定する数字が 1 桁の場合は、最初に必ずゼロをスキャンしてくだ さい。たとえば、タイムアウトとして0.5秒を設定するには、以下のバーコードをスキャンしてから、「0」と「5」の バーコードをスキャンします。操作を間違ったり、設定を変更したりする場合は、「キャンセル」(P.C-2)をスキャ ンします。
ファジー 1Dの読み取り
デフォルトでは、破損しているまたは品質の低いシンボルを含む 1D バーコードを読み取れるよう最適化されていま す。2Dバーコードの読み取りに時間がかかる、またはバーコードが読み取れない場合は、この機能を無効にしてくだ さい。
NOTE 異なるバーコードの読み取り間隔では、「レーザオンタイム」で設定された値以上の時間を設定 できません。
異なるバーコードの読み取り間隔
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許可禁止
鏡面イメージの読み取り(Data Matrixのみ)
鏡面イメージのData Matrix バーコードを読み取る場合、以下のパラメータを選択します。
・ 常時:鏡面イメージのData Matrixバーコードのみを読み取ります。
・ なし:鏡面イメージのData Matrixバーコードは読み取りません。
・ 自動:鏡面があるなしに関わらず、すべてのData Matrixバーコードを読み取ります。
なし
常時
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自動携帯電話/ディスプレイモード
このモードでは、携帯電話および電子ディスプレイのバーコード読み取りの性能を向上させることができます。ハン ドヘルド、ハンズフリー、または両方のモードで有効にできます。
NOTE このモードを有効にする場合は、「プレゼンテーション照準パターン」(P.4-13)を有効にする と、読み取りの性能が大幅に向上します。
携帯電話/ディスプレイモードを無効
ハンドヘルドモードで有効
ハンズフリーモードで有効
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両方のモードで有効PDFシンボルの優先読み取り
PDF417シンボルと8~25桁のCode 128の1Dバーコードが同じ読み取り面にある場合、PDF417シンボルを優先し て読み取ることができます。この機能を有効にすると、「PDF シンボルの優先読み取りの時間設定」で指定した時間 の間、デジタルスキャナは PDF417 シンボルを優先して読み取りを試みます。PDF417 シンボルが読み取れない(見 つからない)場合は、優先読み取りの時間が経過した後、1Dバーコードの読み取りが開始されます。なお、このパラ メータを有効にしても、他のシンボルの読み取りに影響はありません。
PDFシンボルの優先読み取りの時間設定
「PDFシンボルの優先読み取り」を有効にする場合、デジタルスキャナが1Dバーコードより優先してPDF417シンボ ルを読み取るための時間を指定します。
この時間を設定するには、以下のバーコードをスキャンした後、指定する時間(ミリ秒)に合わせて、「数字バーコー ド」(P.C-1)から 4 つの数字をスキャンします。たとえば、400 ミリ秒を設定するには、以下のバーコードをスキャ ンしてから、「0」、「4」、「0」、「0」のバーコードをスキャンします。操作を間違ったり、設定を変更したりする場合 は、「キャンセル」(P.C-2)をスキャンします。デフォルトは200ミリ秒で、指定できる範囲は0~5,000ミリ秒です。
NOTE このパラメータを有効にする場合は、「ピックリストモード」(P.4-17)を無効にしてください。
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無効有効
PDFシンボルの優先読み取りの時間設定
読み取り照明(ハンドヘルドモードのみ)
ハンドヘルドモードで「許可」を選択すると、デジタルスキャナはバーコード読み取りをしやすくするための照明を 閃かせることができます。「禁止」を選択すると、読み取り照明が使用できなくなります。
一般的に、照明を有効にすると、画像の品質が向上します。読み取り対象から離れるほど、照明の効果は低下します。
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許可禁止