3.業 務
Ⅸ 研 究 実 績
表2 各処理区の年生重畳(グ/㌶)
A −I 耳萪 A 一皿 ト B一皿a 耳葷"
施 肥 区 店 CC# 1,975 3ゴ 5,308 3S 2,783
無 肥 区 3ャ2 851 3 sB 2,012 塔ヲ 977
調査時に出現した車種は調査時期や調査区によって異なるが,表1に示したように施肥すること によって明らかに減少している。しかし,1昨年迄11年間の刈取回数による差異は認められない。これは 前年度とほぼ同様である。また,各処理区の年生重畳も前年と同じ傾向を示し,施肥によって明らか に増加し.施肥後は無肥区の2−3倍を示している。また,一昨年迄の刈取回数の違いによって重 量に差がみられ,1回刈は2,3回刈に比べて高い。これは前者が後者に比べてススキの占める割 合が高いからである。群落を構成する主要車種について,表示しているが.施肥および一昨年迄の 刈取に対する反応は大きく異っている。
一147 −
1−2) 旧IBP試験地における刈取による植生の遷移について(昭和59年度)
酒井 博・遊佐健司・鈴木しすえ・酒井昭子
国際生物学事業計画(IBP)のうち,草地に関する研究が1966年から1972年迄当農場大尺 地域を中lL点こ行われたが,その後10年を経過し試験を再開することになり,試験草地10haのうち
1/2の5koを放任,5hoを刈取りとし,刈取区域をさらに1/2に区分して隔年に刈取ることにし た。
目的:IBP試験終了後10年経過した試験草地について,XI」取りにより植生の組成・構造や生産 量などを明らかにし,東北地方丘陵地における半自然植生の遷移を明らかにする。
試験方法:昭和58年度,刈取区域内に調査区(2mx2m)を40区設定し,各8区について6月 11日,7月4日,8月1日,9月7日,9月30日の5回にわたって刈取りを行い,刈取時に車種別 に敬虔,革高を調査し,区毎の生重量を測定した。なお,最終刈取時の9月30日には仝調査区の刈 取りを実施した。昭和59年度は前年と同一の調査区について6月11日,7月12日,8月2日,9月 6日,10月8日の5回にわたって前年同様刈取りを実施した。調査も前年とほぼ同じであるが,各 刈取時に全区について,被度,車高を調査した。
調査結果:昭和58年度,59年度の結果について,刈取時における車種数,重量,主要車種の平均 被度,車高を表lおよび表2に示した。
同一年度内では調査区に地域差があり,時期的な比較は難しいが,昭和58年に比べ昭和59年は生 重量が低下している。主要車種では大きな変化はなく,全般に被度,車高は減少しているが,ワラ
ビ,ヒカゲスギ,ツルアジサイは増加している。
ー148−
表1 昭和58年度主要車種の平均被度,車高
刈取期日 薬 草種名亜① 塗ネ ?「 7月4日 嶋ネ ?「 9月7日 祷ネ ?「
4 0 滴 " 4 0 3 9
3.7 店 C2 5.0 店 Cr 4.9
ス ス キ H CHt 40.4 鼎( C _−_旦上し_旦_ 鉄 Cb 65.0 涛x CB 130.6 C 186.2
ワ ラ ビ 祷 C 20.9 8 C 31.9 ( C 65.0 涛x C2 88.0 塔 Cb  ̄で ̄J ̄㌃ ̄
キ ツ ネ ヤ ナ ギ 8 C 20.9 祷 C 6.4 ( C 83.3 涛x C2 87.2 Cb 96.0
タ ニ ウ ツ ギ 8 C S C 2.3 103.5 8 C C
トリ アシショ ウマ C" 0.3 Cb 0.6 Cb
51.8 鼎 C 37.5 田 C 30.0
ヤ マ ハ ギ CB 5.6 滴 C 8.3 C 39.6 田X CB 81.3 涛 C 71,9
ト ダ シ バ CR 2.0 塗 CR 3.6 CR 27.0 鼎 C 77.0 塔 Cb 82.1
シ ラ ヤ マ ギク h C2 1.8 Cb 0.8 C2 22.3 ( C2 41.6 h C
オ カ ト ラ ノ オ C 0.6 C 0.3 C2 30.7 鼎 Cr 58.4 田X C _ 57.5
オオアプラススキ C2 1.1 C 1.8 C
32.8 鼎( C 61.3 3X CR  ̄「チ72−
ヒ カ ゲ ス ゲ イ 0.4 C 1.0 C
14.7 x C2 20−1 ( CR 一言で:百 ̄ ̄
マ ツ CR 1.4 C 1.1 ツ
58.8 田X C2 121.5 ( CR 55.0
注) ①:生重畳は.一区(4m2)当解
②:一叢警嵩 被度は,8区平均値,車高は出現区数平均値,十は0.1以下
−149 −
表2 昭和59年度主要車種の平均被度.車高
刈取期日 悪 車種名曲 塗ネ ?「 7月12日 嶋ネ ( ?「 9月6 日 ネ繪?「
5 0 滴 b 4 0 滴 " 4 7
0.7 C 2.7 CR 4.3
ス ス キ x CR 13.4 C 37.5 鼎h C2 40.9 田x b 87.8 C8 C2 169.4
ワ ラ ビ CR 32.3 鼎h CR 33.1 #X Cb 55.1 田 C2 81.5 塔h CB 80.6
キ ツ ネ ヤ ナ ギ 滴 C2 12.5 Cb 16.8 CB 23.0 鼎X C 45.6 田x C 76.1
タ ニiウ ツ ギ C # C 1.5 42.5 C # C
トリアシショ ウ マ C 0.3 Cb 2.3 C
40.0 鉄 C 49.0 鉄h 60.0
ヤ マ ハ ギ C 2.5 Cb 3.9 C 27.3 鼎h C 50.6 田H Cb 81.8
ト ダ ン パ C 2,4 C 0.8 滴 CB 23.0 鼎x C 60.8 田x Cr 86.9
シ ラ ヤ マ ギク C 1.4 C 1.3 CB
16.6 C 38.9 Cb 22.4
オ カ ト ラ ノ オ C 0.4 C 1.3 Cb 19.6 x C 36.5 H Cb 44.3
オオアプラススキ Cb 2.6 Cb 1.5 Cb
24.3 鼎H CB 49.9 涛 C 106.3
ヒ カ ゲ ス ゲ C 1.0 CR 2.5 CR
12.9 8 C 23.4 8 C2 20.3
ツ ル ア ジ サ イ 0.5 CR 0.3 CR 19.0 h CR 20.5 C2
ー150 −
1−3) 果樹収穫作業の機械化に関する研究
(1)ウメ粗選桟の開発
阿 部∴篤 郎
目的:山地丘陵地における今後の主要作物の一つとして,堅果類やウメなどの省力的な果樹類に 対し,山地丘陵地において導入可能な機械化技術を開発し,一層の省力化を図って低コスト生産を 可能にする。まず,収穫調製作業の機械化を検討する。
結果の概要:ころがりの良い農産物に混入している爽雑物を分離,除去する方法の一つに,豆類 やジャガイモなどの選別に利用されている傾斜ベルト式遼別法がある。この選別法において,選別 面を円筒状とし,これを傾斜した状態で回転させつつ選別を行う場合,選別面上での材料の鋭拝状 態が改善され,対応しうる材料供給条件が拡大されることによる材料供給方法の簡易化が期待され
る。そこで,傾斜ドラム式選別法の特性と問題点を把握するための検討を行った。
今年度は,実験装置の製作の都合により,ウメの実験材料が得られなかったため,豆類を用いて 予備試験を実施した。
実験装置の構造はFig・1に示したとおり選別ドラム,爽雑物受け箱および駆動部からなっている。
選別ドラムは直径630棚,長さ1,200棚で.電動機によって駆動される外接駆動輪と接触しつつ回 転するもので,回転数および傾斜角の調節が可能である。ドラム内面(選別面)は布張りとした。
また,ドラム内側に爽雑物受け箱とその上方に爽雑物かき落しブラシを取り付けた。
実験にはダイズおよびアズキを供試し,供給速度0.3kgf/S 程度の割合でベルトコンベアによ り定量供給した。供試材料の爽雑物混入割合はダイズでは1.6−2.0%,アズキでは3.0−3.2%
(重量比)で,爽雑物の大部分は茎および英の切片であった。
ダイズの爽雑物選別率は30%から45%程度の範囲にあり,選別ドラムの周速度が増大するに従って その値は上昇する傾向を示した。選別ドラム傾斜角の影響は明らかでなかった。
アズキの爽雑物選別率は17%から28%程度の範囲にあり,ダイズに比較して低い値を示した。選 別率は選別ドラム傾斜角の増大に伴って上昇し,ドラム周速度の増大に伴い低下する傾向を示した。
以上のようにダイズとアズキでは,選別ドラムの性能に若干の差異が認められたものの,いずれ も選別率は低い値に止まった。この原因は,選別面上でいったん分離された爽雑物が爽雑物受け箱 に到達する前の段階で滑り落ち,子実へ再混入するためであり,改善を要することが認められた。
−151−
Fig,l Schematic diagram OF the test device
Soybean _
〇一二番 一三曾く→
d
二:二二章二ごつ
●一一 Azukibean
0.2 0.q O.6 Drum perlpheral speed (rn/S)
0.8
Flg.2 Thelnfluences of perlpheral speed andlnclL
natlon of the druI[0n Chaff rem0Va10f bean sepa−ration
−152−
︵ 渡 ︶ 一 面 > ○ 岳 L l l 里 ︺
0
0 2
1