400ト
.・ 段、沿?
400ト
300 300
30 10 20
200 0 30
ム
10 20 200 0
胸高直径(cm)
胸高直径と容積密度数との関係 図3. 2
長速さの影響が大きくない品種に, クモトオシとメアサとを指摘できる可能性 が示唆された. すなわち, 品種内での容積密度数のバラツキ管理に年輪幅を指 標として使う際には, 品種によって容積密度数と年輪幅との関係が異なること
を考慮しなければならない.
3. 3. 3. 仮道管長のバラツキ
同一林分内および生育地を異にするときの髄から5年輪目および 10 年輪目 における晩材仮道管長の平均値,標準偏差,変動係数を品種ごとに得て,表3.3 に示す. 髄から5年輪目, 10年輪自のどちらにおいても, アヤスギ, ヤブクグ リの晩材仮道管は短く, クモトオシのそれは4品種の中では最長であり, メア サはこれらの中間的な値を示している. このような品種による仮道管長の違い は, 前章の結果と同様であり, また従来のスギ品種の仮道管に関する報告(林 ら, 1983) (藤崎, 1985)(藤崎, 1986)(見尾ら, 1985) (小田ら, 1988)とよ く一致している. また, それぞれの品種の仮道管長では 生育地問で明らかな 差は認められなかった. これに対し変動係数では,クモトオシでやや小さいが,
品種間および横断面内の部位間に大差を認めず, ほぼ5'"'-'9%の範囲であった.
古賀らは(1989)アヤスギ, クモトオシ, ヤブクグリの3品種を用いて, 同一 個体の同一年輪内で円周方向の晩材仮道管長のバラツキを検討し, その変動係 数に1'"'-'5%の値を得ている. したがって, 個体内のバラツキの大きさや個々 の年輪の仮道管長の測定の際に生じる実験誤差のことも考え併せると, 晩材仮 道管長の品種内バラツキは小さいと考えられた. このようなことから, 晩材仮 道管長は生育地の違いの影響よりも, 品種が固有にもつ特性, すなわち遺伝的 特性の影響のほうが大きいことを推定した. ところで 4品種を一括して変動 係数を求めるとき 晩材仮道管長の変動係数は約13%であり, 生育地を異にす
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表3.3 同一林分および異なる林分で生育したスギ品種の晩材仮道管長のバラツキ
同一林分 異なる林分
口口口 種 年輪番号*試験木数平均値標準偏差変動係数 試験木数平均値標準偏差 変動係数
(本) (mm) (mm) (%) (本) (mm) (mm) (%)
アヤスギ 5 30 1.70 0.10 5.8 18 1.66 0.13 7.9
15 30 2.25 0.12 5.3 18 2.10 0.16 7.7
クモトオシ 5 29 2.21 0.10 4.5 18 2.16 0.10 4.6
UしI与1 15 29 2.99 0.11 3.8 18 2.76 0.14 5.0
メアサ 5 28 1.83 0.08 4.4 15 1.89 0.17 9.2
15 28 2.64 0.12 4.7 15 2.29 0.12 5.4
ヤプクグリ 5 30 1.60 0.96 6.0 18 1.69 0.14 8.5
15 30 2.14 0.11 5.1 18 2.10 0.14 6.8
4品種 5 234 1.83 0.23 12.8 69 1.85 0.14 13.3
15 234 2.50 0.34 13.5 69 2.32 0.31 13.5
* .髄からの年輪番号
る品種内で、求めた変動係数の値よりも大きい. 容積密度数と同様に仮道管長に おいても, 品種を考慮しない時のバラツキよりも品種に区分した時のバラツキ が小さくなっている.
3. 3. 4. 生育林分の相違を要因にしたときの縦圧縮強さのバラツキ
表3.4 は,同一林分内および生育地を具にするときの,縦圧縮強さの平均値,
標準偏差, 変動係数を品種ごとに示している. 同一林分内での各品種の縦圧縮 強さは, メアサ, ヤブクグリ,クモトオシ, アヤスギの)I[貢に大きくなっている.
一方, 変動係数は, クモトオシで、小さく4.8%であり 4品種の中では最大イ|
を示したアヤスギで11.0%が得られた.異なる6林分を一括して求めたときも,
同一林分内における結果と同じ傾向がみられ, 縦圧縮強さはメアサとヤブクグ リで小さく, アヤスギで最大値を得た. そして その変動係数は同一林分内で 得た結果と傾向が異なり, アヤスギでは7.8%で, クモトオシでは5.4%, メ アサでは10.9%, ヤブクグリでは8. 1%であった.
いずれにしても, 表3.4 からわかるように, 品種および施業条件が同じであ るならば, 生育地が異なる6林分にまたがっても, 同一林分内の縦圧縮強さの バラツキに比べ, そのバラツキが著しく大きくなる傾向はなく, その変動係数 は10%程度かそれ以下である. なお, 生育地問の分散分析を行った結果, メア サで生育地聞に縦圧縮強さの有意な差(危険率1 %)が認められ, 仙の3品種 では大きな差異を認めなかった. このことから, 容積密度数と同様に品種によ って環境因子の影響の受け方の違いについて今後検討する必要があろう.
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表3.4 同一林分および異なる林分で生育したスギ品種の縦圧縮強さのバラツキ
同一林分 異なる林分
品 種 平均値 標準偏差変動係数 平均値 標準偏差変動係数 (kgf / m3) (kgf / m3) (%) (kgf/m3) (kgf/m3) (%)
アヤスギ 187 20 11.0 174 13 7.8
クモトオシ 175 8 4.8 169 9 5.4
メアサ 155 14 9.2 153 17 10.9
ヤプクグリ 159 10 6.4 151 12 8.1
4品種 170 19 1l.3 161 17 10.6
3. 3. 5. 縦圧縮強度のバラツキに影響を与える因子
前章で述べたように, 品種が混在しでも比重ないし材の密度は縦圧縮強さと 密肢な関係にあった. ここでは, それぞれの品種ごとに容積密度数が縦圧紛強 さにおよぼす影響を検討してみた. 図3.3 に示すように, どの品種にも有意な 正の相関関係が認められた. 一方, 同じく前章で述べたように細胞壁の質的指 標であるミクロフィブリル傾角は晩材仮道管長との聞に密接な負の相関関係 を持つので, ミクロフィブリル傾角に代えて晩材仮道管長を使い, 縦圧縮強さ とlぬ材仮道管長との関係を求めた. その結果, 両者聞に相関関係を認めなかっ たので, 比重がlのときの縦圧縮強さ すなわち比縦圧縮強さと晩材仮道管長 との関係を求めて図3.4に示している. すなわち, 全品種ともに, 晩材仮道管 が長くなるにつれて, 縦圧縮強さが増加する傾向を認めることはできなかった.
このようなことから, スギ品種内の縦圧縮強さのバラツキは 晩材仮道管長よ りも容積密度数と密接な関係にあると考えてよさそうである. メアサにおいて 生育地問で縦圧縮強さに差があった原因は, この縦圧縮強さと容積密度数との 関係を考えると, 生育地問の容積密度数の違いによるものと考えられる.
ところで, スギ品種に容積密度数と肥大生長の速さとの聞に, 高い相関関係 が認められる品種と認められない品種があることを述べた. そこで, 容積密度 数と密接な関係にある縦圧縮強さについても, 肥大生長の速さすなわち胸高直 径との相関関係について検討したところ, アヤスギのみに負の有意な相関関係 (r=-0.59**)が認められ, 他の品種では有意な相関関係がみられなかった. 図 3. 2 で示したように, アヤスギでは肥大生長量が大きいほど容積密度数が低下 する傾向がある. つまり, 図3.3 をふまえるとき, 肥大生長の増大に伴って縦 圧縮強さが低下することを理解できる. なお, ヤブクグリでは図3. 2に示すよ うに, 胸高直径と容積密度数との聞に相関関係を認めるものの, この実験に用
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アヤスギ
r = 0.82対
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nu nu nu nu nu nζ 0 5 0 5
0
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(Nεどもさ悩鋭提出混
メアサ
300 400
容積密度数(kg/m3)
クモトオシ
r = 0.59対
300 400 500
容積密度数(kg/m3)
ハUハU
ハu nu nU ハU
ハUn/』
0 5 0 5
0
3 2 2 1 1 (Nεどもさ制細部提出混
nu ハURV
ヤブクグリ
300 400 500
容積密度数(kg/m3)
図3.3 スギ品種の縦圧縮強度と容積密度数との関係
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Mcasa 600
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Ayasugi 600 �
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