• 検索結果がありません。

相続時精算課税の適用を受ける非上場 株式等に係る贈与の追加(非上場株式等

ドキュメント内 p _CS6_六_本文_09.indd (ページ 36-39)

Ⅱ 改正の内容

3   相続時精算課税の適用を受ける非上場 株式等に係る贈与の追加(非上場株式等

についての贈与税の納税猶予及び免除)

⑴ 相続時精算課税の適用除外規定の削除  これまで、相続時精算課税に係る特定贈与者 からの贈与により取得をした非上場株式等につ いて贈与税の納税猶予及び免除の適用を受ける 場合には、上記Ⅰ 1のとおり、その適用に係る 特例受贈非上場株式等については相続時精算課 税の適用を受けることができないこととされて いました。そのため、猶予期限の確定事由に該 当した場合には、相続税よりも累進度の高い暦 年課税に基づく税率により計算された猶予税額 の納付が必要となることから、その税負担の可 能性が制度の利用を躊躇させる一因となってい るとの指摘がありました。

(参考) 贈与税は、生前の分割贈与による相続税 負担の回避の防止というその機能・性格から、

相続税よりも累進度の高い税率構造となっ ています(暦年課税)。他方、受贈者は、そ の選択により暦年課税方式に代えて、相続 時精算課税の適用を受けることができます。

この制度は、生前贈与による資産移転の円 滑化に資することを目的とし、被相続人が

行った生前贈与について最終的に相続時に 相続税として精算することとされています。

そのため、贈与段階で支払う贈与税につい ては、相続時の精算を前提とした各年での 概算払いという性格を有することから、20

%の比例税率で課されるなど簡素なものと なっています。

 そこで、今般の改正においては、この税負担 に対する不安を軽減することで本制度の利用を 促し、生前贈与による事業承継の更なる円滑化 を図る観点から、その非上場株式等について本 制度の適用を受ける場合であっても相続時精算 課税の適用を受けることができることとされま した。具体的には、相続時精算課税の適用除外 規定(旧措法70の 7 ③)を削除するとともに、

本制度の適用に係る特例受贈非上場株式等が相 続時精算課税の適用を受けるものである場合に は、次の⑵のとおり相続時精算課税に基づき計 算された納税猶予分の贈与税額に相当する金額 について納税が猶予されることとされました

(措法70の 7 ②五ロ)。

⑵ 納税猶予分の贈与税額の計算

① 贈与者が 1 人であり、かつ、認定贈与承継 会社が 1 社の場合

 特例受贈非上場株式等の価額を経営承継受 贈者に係るその年分の贈与税の課税価格とみ なして、相続税法第21条の12(相続時精算課 税に係る贈与税の特別控除)及び第21条の13

(相続時精算課税に係る贈与税の税率)の規 定を適用して計算した金額が納税猶予分の贈 与税額となります(措法70の 7 ②五ロ)。

② 贈与者が 2 人以上である場合又は認定贈与 承継会社が 2 社以上ある場合

 特例受贈非上場株式等に係る経営承継受贈 者がその年中において特例対象贈与により取 得をした全ての認定贈与承継会社の特例受贈 非上場株式等の価額を特定贈与者ごとに合計 した額(以下②において「特定贈与者ごとの 贈与税の課税価格」といいます。)のそれぞ

れの額を上記①のその年分の贈与税の課税価 格とみなして、①により計算します(措令40 の 8 ⑬二)。

 この場合において、贈与者及び認定贈与承 継会社の異なるものごとの納税猶予分の贈与 税額は、次の算式により計算した金額となり ます(措令40の 8 ⑭二)。

《算式》

A × B C

A:上記①により計算した納税猶予分の贈与税 額

B:贈与者及び認定贈与承継会社の異なるもの ごとの特例受贈非上場株式等の価額 C:特定贈与者ごとの贈与税の課税価格

⑶ 相続時精算課税との調整

 上記⑴の改正の結果、相続時精算課税の適用 を受ける特例受贈非上場株式等について、猶予 継続贈与(その特例受贈非上場株式等について 受贈者が贈与税の納税猶予の適用を受ける場合 における贈与をいいます。以下同じです。)を する場合や猶予継続贈与により取得する場面も 想定されますが、これらの場合において、その 経営承継受贈者に係る贈与者(特定贈与者)が 死亡したときは「相続時精算課税に係る相続税 額の規定」(相法21の14~21の16)と「非上場 株式等の贈与者が死亡した場合の相続税の課税 の特例」(措法70の 7 の 3 )とが重複して適用 される場面も生じ得ます。そのため、本制度の 贈与・相続を通じた事業の承継を支援するとい う趣旨なども踏まえつつ、次に掲げる特例受贈 非上場株式等については、相続時精算課税に係 る相続税額の規定(相続税法第21条の14から第 21条の16までの規定)を適用しないこととする 調整規定がおかれています(措法70の 7 ⑬九・十)。

① 経営承継受贈者が有する特例受贈非上場株 式等(相続時精算課税(「相続時精算課税適 用者の特例」(措法70の 2 の 6 ①)又は「特 定の贈与者から住宅取得等資金の贈与を受け た場合の相続時精算課税の特例」(措法70の

3 ①)において準用する場合を含みます。② において同じです。)の適用を受けるものに 限ります。)の全部又は一部について猶予継 続贈与をした場合において、その経営承継受 贈者に係る贈与者の相続が開始したときにお けるその猶予継続贈与をした特例受贈非上場 株式等

② 経営承継受贈者に係る特例対象贈与が猶予 継続贈与(相続時精算課税の適用を受ける特 例受贈非上場株式等に係る贈与に限ります。

以下②において「第二贈与」といいます。)

であり、かつ、その特例受贈非上場株式等が 第二贈与者(その第二贈与をした者をいいま す。以下②において同じです。)が第一贈与 者(第二贈与前に第二贈与者にその特例受贈 非上場株式等の贈与をした者をいいます。)

からの贈与により取得をしたものである場合 において、その第二贈与者が死亡したときに おけるその経営承継受贈者がその第二贈与に より取得をしたその特例受贈非上場株式等

例 1 :事業承継税制の適用に係る贈与により 1 代目から 3 代目まで株式が移転している場合において、

1 代目〔特定贈与者〕が死亡したとき

例 2 :事業承継税制の適用に係る贈与により 1 代目から 3 代目まで株式が移転している場合において、

2 代目〔特定贈与者〕が死亡したとき

経営承継受贈者 に係る贈与者

〔特定贈与者〕

①贈与

③贈与[15 項 3 号]

1代目死亡

② 納税猶予

[贈与税]

④ 納税猶予

[贈与税]

株式等

株式等

⑤ 1 代目に係る 相続財産に加算

【措法70の 7 の 3 ①②】

1 代目に係る 相続財産に加算

【相法21の15・16等】

⑥ 納税猶予

[相続税]

適用除外

[13項 9 号]

経営者1 代目

経営者2 代目 2 代目 経営者

経営者3 代目 経営承継受贈者

〔精算課税適用者〕

現在の納税猶予 適用者

第 2 贈与者

〔特定贈与者〕

第 1 贈与者 死亡 1 代目

経営者

2 代目 経営者 第 1 贈与者

第 2 贈与者 死亡

株式等 ⑥納税猶予

(相続税)

⑤第 1 贈与者に係る 相続財産に加算

【措法70の 7 の 3 ①②】

(注) 第 2 贈与者が第 1 贈与者からの贈与により取得をしたもの 株式等

(注)

第 2 贈与者に係る 相続財産に加算

【相法21の15・16等】

経営承継受贈者

〔精算課税適用者〕 3 代目

経営者 経営者2 代目

①贈与

②納税猶予

[贈与税]

③第 2 贈与[15項 3 号]

④納税猶予

[贈与税]

[13項10号]適用除外

4  認定相続承継会社の要件の見直し(贈

ドキュメント内 p _CS6_六_本文_09.indd (ページ 36-39)

関連したドキュメント