3.4 起動条件の定義
3.4.5 監視世代の多重起動
監視世代が「監視中」状態で再びジョブネットの開始時刻になると,新しく監視世代が生成されます。デ フォルトでは次の図のように監視世代が多重起動されます。
図 3‒52 監視世代が多重起動する例
この例では,10:00,11:00,12:00 に監視を開始して,それぞれ起動条件の有効範囲を 2 回に設定してい ます。10:00〜11:00 に 2 回目の事象が発生しないと,監視世代 1 の監視が 11:00 までに終了しないで監 視世代 2 の監視が開始されます。
(1) 監視世代の多重起動の設定方法
監視世代を多重起動させるかどうかの設定には,次の 3 種類があります。
• 監視を開始しない
「監視中」状態の監視世代があるときに再びジョブネットの開始時刻になると,新しく生成される監視 世代は「繰り越し未実行」状態に遷移して監視を開始しません。
• 監視の終了を待つ
「監視中」状態の監視世代があるときに再びジョブネットの開始時刻になると,新しく生成される監視 世代は「開始時刻待ち」状態に遷移します。「監視中」状態である監視世代が終了すると,新しく生成 された世代は「開始時刻待ち」状態から「監視中」状態に遷移します。
• 監視を開始する
「監視中」状態の監視世代があるときに再びジョブネットの開始時刻になると,新しく生成される監視 世代は「監視中」状態に遷移して監視世代が多重起動されます。デフォルトではこの設定が選択されて います。
監視世代の多重起動は,[詳細定義−[起動条件]]ダイアログボックスの[監視世代の多重起動]で設定 できます。詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 操作ガイド 15.4.5 [詳細定義−[起動条件]]ダイアログボックス」を参照してください。
次に,それぞれの動作を説明します。なお,監視世代に対して保留が設定されている場合は保留が優先さ れ,監視世代の多重起動の設定は有効になりません。
(2) 監視を開始しないように指定した場合の動作
監視を開始しないように指定した場合の監視世代の動作を次の図に示します。
図 3‒53 起動条件の定義で監視を開始しないように指定した場合の動作
監視世代 2 が「監視中」状態のまま次の開始時刻になると,監視世代 3 は開始されないで「繰り越し未実 行」状態に遷移します。ジョブネットに処理サイクルを設定していて,かつ起動条件の有効範囲を無制限 にしている場合は,この動作を指定することを推奨します。
(3) 監視の終了を待つように指定した場合の動作
監視の終了を待つように指定した場合の監視世代の動作を次の図に示します。
図 3‒54 起動条件の定義で監視の終了を待つように指定した場合の動作
監視世代 2 が「監視中」状態のまま次の開始時刻になると,監視世代 3 は「開始時刻待ち」状態に遷移し ます。監視世代 2 の監視が終了すると,監視世代 3 は「開始時刻待ち」状態から「監視中」状態に遷移し ます。
なお,「開始時刻待ち」状態のまま打ち切り時間を過ぎると起動条件の監視を打ち切り,「繰り越し未実行」
状態に遷移します。
(4) 監視を開始するように指定した場合の動作
監視を開始するように指定した場合の監視世代の動作を次の図に示します。
図 3‒55 起動条件の定義で監視を開始するように指定した場合の動作
監視世代 2 が「監視中」状態のまま次の開始時刻になっても,監視世代 3 は「監視中」状態に遷移しま す。デフォルトでは,この動作が選択されています。
監視世代 2 と監視世代 3 が同時に起動しているときにイベントが発生すると,監視世代 2 と監視世代 3 の それぞれで実行世代が実行されます。
ジョブネットに処理サイクルを設定していて起動条件の有効範囲を無制限にしている場合にこの動作を選 択すると,不要な監視世代が大量に多重起動して実行世代が大量に生成されるおそれがあるため,注意が 必要です。