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生活への影響 帰宅困難者

■被害様相 地震発生直後 膨大な数の滞留 者の発生

・ 平日の 12 時に地震が発生し、公共交通機関が広域的に停 止した場合、一時的に外出先に滞留する人(自宅のあるゾ ーン外への外出者)は、23 区内で約800万人 46に上る。

・ 夜間は滅灯により真っ暗な状況となり、信号が作動せず特 に交差点等で人と車両の大混雑が発生する。

・ 「むやみに移動を開始しない」ことを求めているが、自宅 が近隣の従業者は自宅に移動、事業所が被災した場合は、

一時滞在施設・避難所・宿泊施設等を求めて移動する動き がでる。

・ 徒歩帰宅者が車道にあふれ、自動車の通行を妨げること等 により、渋滞が助長される。

・ 鉄道に乗車中に被災した人は、直近の駅まで誘導され、駅 構内にいた利用者とともに駅舎内に留まる。駅舎のスペー スに限りがあり、その周辺に滞留するが、一時滞在施設・

避難所・宿泊施設等を求めた移動や帰宅を開始する。

・ 地理に不案内な人が、避難先を求めて移動し、落下物や火 災により被災する。

徒歩帰宅の困難 ・ 路上は建物損壊・落下物発生・延焼火災・道路被害等によ り危険な状況となる。

・ 帰宅途中における食料等の不足、休憩所の不足、混雑等が 発生する他、断水等によりトイレが使えなくなるなどの事 態が発生する。

災害応急対策へ の支障

・ 緊急輸送道路等にも徒歩帰宅者があふれ、救命・救急活動、

消火活動、緊急輸送活動等に支障が生じる。

通信途絶等によ る安否確認困難 等

・ 携帯電話の基地局の被災や基地局のバッテリー切れ等に より通信できない状況となり、携帯電話のメールなども機 能しづらくなる。

・ 災害用伝言ダイヤル 171は容量に限界があるため、不必要 な登録件数が増加すると、機能しなくなる。

46 内訳は、事業所や学校で被災する人 約650万人、街中(まちなか)で被災す る人 約 120万人、鉄道に乗車中に被災する人 約 30万人(パーソントリップ 調査より)

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・ 安否確認ができずに家族や自宅等の状況が心配で帰宅を 急ぐ人が多く発生する。

一時滞在施設に おける問題

・ 一時滞在施設が十分に確保されていなければ、また帰宅困 難者に対し、近隣の一時滞在施設を効率的に情報提供でき なければ、滞在・休憩場所を求めて混乱が生じる可能性が ある。

・ 地震後の混乱が落ち着くまでの一定期間は、事業所等に留 まることが求められるが、耐震性の低い建物、家具類の転 倒・落下防止対策が施されていない施設では、被害の発生、

頻発する余震の不安等で安全に留まることができず、従業 員及び施設利用者等は行き場のない帰宅困難者として、不 足する一時滞在施設をさらに圧迫する可能性がある。

・ 衛星携帯電話や無線通信、非常用発電機等が整備されてい ない施設については、停電時にはテレビ・インターネッ ト・電話等の情報通信設備が使えず情報が寸断されるとと もに、冷暖房が停止し、滞在することが困難となる。

・ 断水時には、水の備蓄のないところでは飲料水が確保でき ず、トイレも利用できない状況になる。

避難所における 混乱

・ 公立学校等、地元住民のための避難所に帰宅困難者が殺到 し、避難所運営が混乱する。

・ 避難所において、避難者と帰宅困難者の区別がつけられず 混乱する。

概ね 1日後~数日後 膨大な数の帰宅 困難者の発生

・ 地震後しばらくして混乱等が収まり、帰宅が可能となる状 況になった場合において、遠距離等の理由により徒歩等の 手段によっても当日中に帰宅が困難となる人(帰宅困難 者)は、首都圏で約 640万人~約800 万人に上る。

一時滞在の困難 ・ 停電が復旧せず、情報の寸断や冷暖房の停止が継続する。

・ 断水が復旧せず、飲料水の確保やトイレ利用の困難が継続 する。

・ 避難所において、避難者と帰宅困難者の区別がつけられず 混乱が継続する。

参集、出勤の困 難(在宅時に発 災の場合)

・ 夜間や早朝等、多くの人が自宅にいる時間帯に発災した場 合、翌日以降、交通機関を使う従業者が事業所に行けない。

(23 区内事業所の就業者数約 790 万人に対し、23 区外から 鉄道で通勤する人は約 300万人で約4割を占める。23 区外

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から 23区内に鉄道で通学する学生は約 38万人 47。)

【更に厳しい被害様相】

○被害拡大をもたらすその他の事象の発生

・ 平日の朝や夕方等、移動のピーク時に発災した場合、鉄道利用中に被災する 人が大幅に増え、駅周辺の滞留者が増大する等、混雑が増長される。事業所 や自宅に戻ることも困難となり、多数の人が屋外に滞留し続ける。

・ 夜間に発災し、停電した場合、多くの人が灯りのある場所に移動し混雑する。

・ 道路・鉄道の復旧が遅れ、停電・燃料不足が数日間以上に及び、徒歩で帰宅 できない帰宅困難者等が一時滞在施設等にとどまり続け、水や食料の支援の 継続を求める。

○二次的な波及の拡大

・ 一時滞在施設の生活環境の悪化により、帰宅困難者等の健康状態が悪化する。

(相模トラフ沿いの大規模な地震が発生した場合)

・ 都心部のほか神奈川県・千葉県南部等広い範囲で震度6強~7の強い揺れに より、軌道の変状等の被害箇所が増加する。運行自体は震度 5強程度から停 止するため、発災初期に鉄道で帰宅できなくなる都心部の帰宅困難者の規模 には大きな変動はないが、帰宅困難な状態が長期化する可能性がある。

■主な防災・減災対策

・ 帰宅困難者の発生を減ずる対策(都心部の事業所ビルの耐震化、鉄道施設の 耐震化、早期点検体制等の充実)

・ 避難所は原則、住民のための場所であり、帰宅困難者の受入れ施設とは異な ることの事前周知

・ 一斉帰宅の抑制の徹底

・ 企業等における施設内待機に係る対策(企業等における施設内待機計画の策 定、従業員・家族等の安否確認手段の確保、帰宅ルールの設定(段階的帰宅 や集団帰宅等)、食料・飲料水等の備蓄の充実等)

・ 帰宅困難者用の一時滞在施設の確保

・ 帰宅困難者等に対し、駅周辺に向かうことを抑制する(鉄道が動いておらず、

多数の滞留者で身動きが取れない等)ための的確な情報の提供

・ 避難場所等への誘導標識として、初めて見る人でも理解できるよう、図やピ クトグラムを活用

・ 駅前滞留者対策協議会の設立等により、一時滞在が可能な広い公園等に誘導 するための事業者等の体制や、誘導路について事前検討

47 パーソントリップ調査による推計

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・ 混雑が予想される駅周辺のエリアでは、照明用の非常用発電機の確保や、ソ ーラー発電の導入を推奨

・ 災害時帰宅支援ステーションの確保・充実等による徒歩帰宅の支援策

・ 帰宅困難者の搬送計画の立案や搬送手段の確保

・ 徒歩帰宅のために必要な物品の保管や携行

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番号 区分 項目